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2019年6月18日 (火)

JH Audio Roxanne Universal Fitの音

JH Audio Roxanne Universal Fitの音

とにかく もうね これがインナーイヤーヘッドホンかよ! と言うくらい 驚きの音
その驚きの音が一番よく分かるのがステージでの演奏だ!

Roxanne Universal Fitを自分の DAPやポタアンやと繋いで音調整する訳ですが、コードに付属しているVariable Bass Output Adjustableと言う(可変抵抗調整ユニット)を使って低域の出し方を調整するのにはJerry Harvey(ジェリー・ハービー)氏がヴァン・ヘイレンの音響エンジニアだったので、Van Halen のJumpと言う曲で調整するのが一番理にかなっているやり方だと思います。多分ジェリー・ハービー氏も、ヘッドホンの開発と音質決定にはこの曲を使っているはずだ!と言う私の勝手な思い込みですが....(笑)
この可変抵抗は低音専用ドライバにだけ割り当てられているので、操作しても中高音域の音量自体は変化しません。とても良く出来ています。但し低域の量感の有る無しで曲の印象は大きく変わります。低域の量感は使われる方の、耳の穴とのフィッティングでも大きく変わってきます。自分に合ったイヤーピースを先に決定してから、可変抵抗調整ユニットでの低域調整を行うのが良いでしょう。Variable Bass Output AdjustableはMaxの位置から音出しして、自分の感覚でここら辺かなぁという値まで絞って行く調整方法が正解だと思っています。

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さて調整が上手くゆくと、ヴァン・ヘイレンの代表曲 ジャンプですが、オープニングでオーバーハイムOB-Xaのシンセサイザーから弾かれる様に流れ出す重厚で華麗なインストゥルメンタルに重なるように打ち込まれるバスドラムの重低音が臨場感を持ってステージから観客席に広がってゆきます。Roxanne で聴いていると巨大なPAスピーカーから出た音がステージからコンサートホール全体を震わせているあの空気感・コンサートのライブ感が見事に再現されます。まるで自分が観客席に居るようです。

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JHのイヤモニのサウンドの最大の特徴は米国で特許を取得しているfreqphaseテクノロジーにあると言えます。それがどの様なものかと言うと多数のドライバー構成での時間軸と各帯域の位相を正確に制御する。と言う技術です。バランスドアーマチュア型イヤホンの一番の特徴は搭載されるユニットの大きさにあります。ダイナミック型のドライバーに比べて小型で、体積でも1/3位の大きさなので Roxanneは片Chan 3Wayで12本ものBaユニットを積み込む事が出来ます。
JHはfreqphaseテクノロジーを使って夫々のドライバから引っ張ってくる音導管(金属管)の長さや太さを微調整しています。低域や中域のドライバーからノズル出口までの音導管は短めに、対して高域の音導管は長めにすることで、電気的な領域での低域側の遅れを物理的な距離の短さで補正しています。
「時間軸」と「各帯域の位相」と言うのは所謂 音の伝わる速さとその音の伝わり方です。高域と低域では音の波長が違うので、速度も伝わり方も違います。また位相も違ってきます。リニアフェイズ的な考え方をすると、同一音源で同一面から高音も低音も同時に出てくるのは可笑しいのです。高域のほうが直線的に早く耳に届きます。低域は波長が長いので、無指向性で伝わってきます。従って高域のユニットは少し後ろにずらして取り付けるのが今のスピーカーシステムの常識に成りつつあります。リニアフェイズに調整するという事はスピーカーの音が高音・中音・低音のすべてがほぼ同時に耳に届く状態を作り出すことです。 これと同じ事をJHはイヤホンでやっているのですね。
freqphaseテクノロジーのおかげで不思議なことに小さなイヤホンでありながら、あの巨大なアルテックA5やJBLスタジオモニターを鳴らした時と同じ迫力でコンサートホールのライブ感を感じる事が出来ます。
その感じと言うのはJBLやアルテックのスピーカーで巨大なアルニコ磁気回路が着いている38cmクラスWFの振動板からでしか出て来ない乾いて濁りのない、弾けるような低域です。
若い時になけなしの貯金を叩いてJBL4343を入手して鳴らしていましたが、爆音再生している時の空気感をこのイヤホンで体験できます。

ヴァン・ヘイレンの事ばかり書いていると、ロック主体のヘッドフォンの様に感じられてしまうので、申し上げておきますが、このIEMは幅広い音楽ジャンルに対応しています。

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ADELEのThe Royal ALBERT HALLでのライブ・アルバムを聴きました。
このロンドン・ロイヤルアルバートホールで行われたアルバム録音をこのイヤホンで聴くと凄いのです。アルバムの5曲目Set Fire to the Rainでは彼女の歌声の周りに観客の手拍子や囃し立てるような口笛などが渾然一体と成って湧き上がります。 

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YO-YOMAのCello Suites Inspired by Bach
チェロの倍音スペクトラム特性に関する論文というのが有ってそれを読むと
測定結果ではチェロの実際の音域は約60Hz~1,000Hzということになり、バッハ無伴奏チェロ6番で測定すると、16,000Hzの倍音が乗っているという。
でも僕が凄いと思うのはチェロの4開放弦の周波数が Aは220Hz ,D 147Hz ,G 98Hz ,C 65Hzだということです。
あぁ〜これでは再生するスピーカーで低音がきちんと出せないとまるで音にならない。これは口径の小さなスピーカーシステムでは無理ですわ!低域が出ていないYO-YOMAの演奏を聴くことになります。今回このアルバムをRoxanneで聴いて「うう〜む」と唸った! ソナスファベールより出てるじゃん。

先のBlogでも書きましたが、僕はこのRoxanne Universal Fiをリケーブルしています。
オリジナルのケーブルではちょっと役不足で、 WAGNUS.“for JH AUDIO” VC re:Cable series -aenigmaに替えてやると、高精度純銅の超高純度銀メッキと言う贅沢なケーブル仕様のお陰なのかどうか分かりませんが、ちょっと荒っぽいオーバーハイム シンセの音もキラキラと細かい粒子に成って拡散します。解像度が二段ぐらい上がった感じになります。更にCHORD Mojoを通すことで音の濃密さが増して心地よい音になります。

全くオーディオ等に興味のない所謂、若い人に聴いてもらったら、第一声が「ああぁ! これヤバイ音や!」でした。(笑!)

 

2019年6月 2日 (日)

Astell&Kern A&norma SR15

5月18日の記事 "忘れていませんよポタアンも” と前回の "JH Audio Roxanne Universal Fit” 二回続けてポータブルオーディオについて書いて来ました。読んで頂いてありがとうございます。

DAP(デジタルオーディオプレーヤー)で音を聴くと言う行為は、なんでも出来ちゃうスマホに搭載されたお手軽な多機能化に吸収されて、単機能なDAPで音を聴くと言う世界は滅びそうになりました。SONYはウォークマンで一世を風靡しましたが、そのマーケットをAppleのiPodに取られて衰退しました。そのご本家iPodも今ではiPhoneに共食いされて影が薄い状態です。
4年ぶりに新iPod touch(第7世代)が発売されましたが一番大きい容量で256GB、その価格は4万3800円と割高です。相変わらず容量の拡張性はゼロです。プロセッサーはA8からA10 Fusionに成りましたと言えば聞こえが良いのですが、第6世代のiPadが搭載するチップと同じで魅力ありませんね。今の所デフォルトでHi-ResやDSDファイルの再生とか望むべくもありません。
こうなるとiPodで良い音を聴きたいという希望が叶うのはもう難しいのでしょうね。

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書き出しにSONYウォークマン衰退の歴史を書きましたが、当時のウォークマンは高音質を謳っていながら、中途半端な仕様でしたのでコアなユーザーは容量や音質に不満を持っていました。
そんな中で発売された韓国アイリバー社のAK100は、SDカードによる容量拡張、光デジタル出力、音楽再生に特化した仕様を盛り込んで作られていたので音質に拘ったマニアの間でヒットしました。
Hi-Res音源の到来がDAPの世界をもう一度蘇らせたということでしょう。Hi-Res対応を謳い文句に雨後の筍のように次から次へと中華系を含めたDAPやIEHP (インナーイヤーヘッドホン)が出ましたが、一時期の液晶テレビのマーケットと同じく安かろう悪かろうで、すぐに飽和してしまいました。
そんな中で
ハイレゾDAPの高価格化は韓国アイリバー社の戦略だと思いますが、生き残りのために低価格帯のDAPとの差別化を行って、高価格=高品質=高音質で高級DAPの世界を創出しています。高音質かどうか?実際に聴いたことがないので、良いか悪いかは分かりません。Astell&KernSP1000とかは300,000円以上しますものね?SONYも後追いで高価格なDAPを発売しています。ウォークマンNW-WM1Z Nも同じくらいの価格でしょうか?金色(金メッキ)のボディで200時間のエージングが必要ってモノ造りのメーカーとして本気で言っているの?と正直驚きました。昔の見識の有る技術者はこういう事は在ると分かっていても言いませんでした。それは製品として恥ずかしい事だからです。通電した最初が最高音質で有るべきでしょう。
USB DAC搭載のポータブルアンプなどとのデジタル接続は独自端子WM-PORTだそうです。もうこの時点でSONYはアウト!一世を風靡したSONYウォークマンの独創性はどこにってしまったのでしょう?残念ですね〜

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今回僕が購入したコスパ抜群のACTIVO「CT10」はハイレゾ音楽配信サイトでグルーヴァーズジャパンと言う会社のオーディオブランドですが、中身はAstell&Kern韓国アイリバー社です。UI(ユーザーインターフェイス)も綺麗でサクサク動きますし、とても良くできてます。
CT10単体での音再生も確認してみると値段の割にはとても頑張っている。iPhoneよりずっと音が良い訳です。こうなると同じUIを搭載しているご本家Astell&KernのDapはどうなんだろう?と俄然興味が湧いてきました!
まさか30万円のモデルを買う訳にもいかないので、試して見るのはA&norma SR15です。Astell&Kernの製品位置づけとしてはスタンダードモデルでエーアンドノーマと言うのだそうです。実売価格的には10万円をちょい切り9万円台です。
Quad-core CPUを搭載し2018年発売で第四世代の製品に成るわけです。USBオーディオ出力は384kHz/32bit PCM、11.2MHz DSDに対応。シーラス・ロジックの“MasterHIFI”を冠したDACチップ「CS43198」をL/R独立のデュアル搭載。
...と言うことでA&norma SR15をポチッてみました。その音はどうなのかと言うと、CS43198のデュアル搭載なのか分かりませんが、とても繊細な音も表現できるし馬力も有ります。よく出来ていると思いますが、綺麗な優等生的な音です。Mojoを通した音と比較すると残念ながら....低域の重厚な重なりの再現や音場のスケール感と静粛感などの表現性は次元が違っていて、それには到底及びません。但しAC10ではDSD128 DSD 5.6MHzがリミットでしたがSR15はUSB出力でDSD(Dop)11.2MHzまで出力できるので、Mojoを繋いでDSDは11.2MHz(DSD256)まで実際にロックしてスムーズにDSDネイティブ再生できました。この時の再生音は凄いものが在ります。ちょっと異次元...JH AudioのRoxanneに最高のリケーブルしておいて良かったなと思いました。

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実は二話続けて書いてきましたが、僕のDAPの使い方には共通して居る事が在ります。それはポータブルオーディオセットの最終段AMPやHPは中華系や日本製ではないことです。組み合わせてきたiQubeはオランダだし、MojoはMade in England 。そしてIEMはJH Audioの Roxanneです。 これは一つ一つじっくりと時間を掛けて自分の耳で選んだ結果です。

中華系のDACでESSなどの高性能DACチップやオーディオグレードのパーツを搭載している事を音質向上の謳い文句にして居る製品が沢山あります。自分の求めている音が分からない人ほど、高価な機種が搭載しているのと同じDACチップを搭載している事をありがたがるので、こう言った製品を買う傾向になります。この様な製品の共通点として音は細かに聞こえるんだけど、音楽としての表現力の無い、薄っぺらい音がします。アコースティックベースの重低音の重さが伝わって来なかったりドラムやパーカッションの打撃感が空気振動として伝わって来ませんから、リマスター等を行ったアルバムとか、古い録音の音楽再生が不得意だったりします。これは音造りのバランスが崩れているからです。

ESSなどの高性能DACチップが製品の音楽性や音質に直結しているとは限らないということです。やはり回路定数や電源管理など、見えないところでの設計技術の知見が重要になってくる訳です。

僕のDAPの使い方は音楽データの入れ物として使うだけ、その理由はHi-Res音楽ファイルをそのまま持ち歩きたいからです。だからとDAPに要求する条件はいろいろ在りますが、最低限UIはサクサク動いてほしい。容量は400GBは欲しい。USBオーディオ出力は384kHz/32bit PCM、11.2MHz DSDに対応して欲しい。Open APP Serviceに対応してSpotifyやAmazon Music Unlimitedなどのストリーミングサービスの音楽も聴きたい。中華DAPのUIに見られる様な不出来な文字化けはまっぴら御免。音楽信号の最終段はiQubeやMojoにHi-Res音楽ファイルをデジタルアウトして音を聴きたいので、USBを使ってサクッと繋がりが良いこと!そういう僕の条件でのA&norma SR15の評価は80点くらいかなぁ

何故そんな面倒くさいことをって?答えは明快!
それは格段に音が良いから。

2019年5月26日 (日)

JH Audio Roxanne Universal Fit

米国インイヤーモニターメーカー「Jerry Harvey Audio」社とは
カリスマ的な録音エンジニアJerry Harvey(ジェリー・ハービー)氏が主宰するイヤーモニターのブランドです。このジェリー氏は「Jump」などで知られるアメリカのロックバンド、ヴァン・ヘイレンの音響エンジニアだった人物です。
JH Audioの製品には耳型を取って作る“カスタム”タイプのイヤモニと、汎用型の“Universal Fit”があります。

今回取り上げるJH Audioの Roxanne Universal Fitは2014年発売の製品です。

元々カスタムIEMで Roxanne(ロクサーヌ)と言うモデルが有るのですが、それをハウジング形状以外は全てカスタムモデルと同じ仕様で、ユニバーサルイヤホンにしたものです。3 Wayクロスオーバーで高域×4、中域×4、低域×4の合計12基のバランスドアーマチュアドライバーを搭載するという強烈な仕様です。この4クアッド化では高域で、20kHzの再生を達成で来ているそうです。外観は12個のBAが内蔵されているので、そのハウジングは通常のカナル型イヤフォンに比較すると一回りほど大きいのです。結構大きく感じるので、装着できるかしら、不安になりますが自分の耳穴に合うサイズのイヤーピースを慎重に選べば意外に安定した装着感です。ハウジングはうっすら内部が見えますが、多数のユニットがギッチリ入っているのが分かります。特徴的なのはサウンドチューニングをケーブルに付属している低域調整用スライダーでできるという所でしょうか。これは非常に画期的な物です。

このIEMは所謂ハイエンドモデルです。カスタムだと220,000円位のようですが、Universal Fitの実勢価格は138,700円前後の様です。

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今回はこの超弩級IEM Roxanneにワグナス「 WAGNUS.」“for JH AUDIO” VC re:Cable series -aenigma Variationsと言うハイエンドリケーブルを組み合わせました。そして、ポータブルアンプはCHORD Mojoを投入して聴いてみるというマニアックな段取りに成っています。MojoとACTIVO CT10はサイズも殆ど同じで、実際は高機能なんですけれど両方共 玩具みたいなカワユサが在ります。Mojoの筐体はとても小さいですが、航空機グレードの切削アルミニウムで作られていて、手に持つとズシリと重くて安っぽさは微塵もありません。小さくとも本物感があります。重さは180gです。CT10からMojoにはDop出力にしてMicro USB to MicroUSB OTGで繋いでやります。

CHORD Mojoと言うポータブルアンプ DACについて少し説明します。
CHORDのDACの最大の特徴は、バーブラウンやESSなどの汎用のDACチップを使っていない事です。その代わりに「FPGA」という、自由にプログラミングできるLSIを採用しています。例えばHugoにはXilinxの第6世代「Spartan-6」、Mojoには第7世代の「Artix7」というFPGAが搭載されています。FPGAを用いたパルスアレイDACを採用した製品で入力はPCMが44kHzから768kHzまで入力できます。DSDはDoP入力でDSD64/128/256(11.2MHz)のネイティブ再生が可能です。

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下の二枚の写真を見て頂くと分かりますが、Mojoの一番左端の丸いボールが電源ボタンですが、同時にサンプリングレートをLEDの色で教えてくれます。一枚目の写真AdleはCDからリッピングしましたから44kHz 次の宇多田ヒカルのアルバム初恋は青い色に成っていますので96kHzのハイレゾファイルです。面白いですね。音量の色も-~+へ向かって同じ色となります。

さてワグナスの製品が高性能なのはずいぶん昔から認識していて、実は2014年に書いた記事がありまして、「USBコードで音は変わるか? PCオーディオMac miniからDDC hiFace Evoに繋ぐUSBコードを5種類比較試聴してみた。」を読んで頂くと僕のWAGNUSに対する思い入れも分かると思います。
2014年の記事では...もう圧倒的に高性能な Milky beams out USB CORDに打ちのめされ事を書いています。いやぁ 本当にこの製品を知った時の衝撃は凄かった。

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今回のハイエンドリケーブル "Diamond Dust”シリーズ type“aenigma”に使われているワイヤーは1980年代ソヴィエト連邦時代の、ブルガリア製(USSR供給)の大変稀少な冷戦時代の軍用オーディオ機器ワイヤーを使用した特別なスーパーリミテッドケーブルだそうです。
世界最高峰のPTFE絶縁と高精度純銅の超高純度銀メッキという仕様で、当然何時もの事ながら電送安定、静電容量、導体抵抗、比較電率、外部ノイズ対策、構造ジオメトリーについては、抜群の性能だそうです。aenigmaは少し硬めのワイヤーで張りが在りますが、取り回しには問題ありません。ワイヤーを叩くと若干ですが音を拾いますので、動いたりしながら聴くのには不向きです。透明感のあるシルバーで美しい外観のコードです。L型のプラグはNIDEONオリジナル 3.5mmプラグ削出を使用しています。このプラグは金メッキのメッキ品質レベルが高いのです。
“aenigma”最大の特徴をWebから引用すると、その人気の理由は1ランクも2ランクも上といえる位相特性の良さだそうです。
ケーブルの説明が長くなりました。もう....WAGNUSの音を聴きたいのか、Roxanneの音を聴きたいのか?一体どっちなんだと言われてしまいそうです。

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ケーブルもイヤフォンも今回は最高のものを使ってみた訳ですが、
CHORD Mojoに繋いでRoxanneから再生される音楽は、非常に静かで真っ暗なバックグラウンドから細かな音の粒子が沸き立つように聞こえてきます。まず最初に感じるのはリアルな楽器音です。一つ一つの音の透明感の高さが印象的です。そして相当なスピード感があるのですが、うるさく感じません
リケーブルするとその音質は、飛躍的に変わります。ケーブル構造からくるのでしょうか?超高域・高域・中域・低域の周波数の繋がりと定位描写が完璧です。オリジナルのケーブルに対して音の鮮度が段違いに良いのです。これはリケーブルして聴いた瞬間に感じます。非常に高い解像度と空間の隙間の美しさ、美しい粒子のような音描写が更に際立ちます。3Dの様な...とまでは言えませんが基本的に音像は非常に鮮明で正確に描写されます。

CHORD Mojoは少し低域が出すぎる傾向に在りますので、コードに付いている低域調整用スライダーで調整してやる必要がありました。但し少なくとも小一時間ぐらい、自分の好きな曲を聴き比べてMojoの動作が安定してから調整したほうが良いでしょう。Mojoは相当に発熱して熱くなりますが、私の感覚では一時間ぐらいの連続運転で音は最高の所に逝くようです。

 

2019年5月18日 (土)

忘れていませんよ....ポタアンも

忘れていませんよ
ポタアンも

もしかすると、 iPod touch 6世代目の発表が年内にあるかもしれないと言う噂が出てきている段階で
新しいガジェット…超ハイコストパフォーマンスプレーヤー、ACTIVO「CT10」の導入です。

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何をいまさら感も凄いのですがACTIVO(アクティヴォ)「CT10」って2018年4月発売ですからもう既に1年が経過してます。最近この手のガジェットに興味が失せてて、出張は全てiPhoneとQuietComfort35で済ますと言う体たらく状態でした。しかしオーバーヘッドヘッドフォンをいつも持ち歩く訳にもいかないですし、iPhoneだけのときは同梱のインナーイャーヘッドフォンで済ませていたんですが、やはり昔から使っているゼンハイザーSENNHEISER / IE8も使いたいなぁとなった時に今のiPhoneにはイヤホン端子が無い!
そう…Apple Lightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタって、豚のシッポみたいなアダプターはすぐに無くしてしまいますし、そもそも音が悪そうな....誰もAppleにイヤホン端子を無くして欲しい何てこと頼んでませんし!Thunderbolt2とか3とか、遡ればFireWireとかユーザー無視で採用しては捨てて、MacBook AirなんてThunderbolt 3(USB-C)しか付いていないんですよ。アダプターだらけでどうするのと言いたい!まあ愚痴は止めて

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で、…なんで今さらなんですが、ACTIVO「CT10」の導入です。もちろん3.5mmイヤホン端子も付いてます(爆笑)
購入動機 1.デザイン 2. イヤホン端子 3. 最大容量: 400GBまでのmicroSD カードが使える。microSD カードは安いです。400GBでも一万円以下で買えます。4.ACTIVO「CT10」其の物の価格が安いです、今だと30,000¥くらいで買える。 5.小さくて、カワユイです。僕はおっさんですが、カワユイのが好きです(笑)
もうね..この値段で大丈夫なの?というくらい頑張っていて機能満載
DACはシーラス・ロジック製の「CS4398」を1基搭載、PCMは192kHz/24bitまで、DSDは5.6MHzまでの再生が可能 PCMだけでなく、DSDもDoP伝送で再生可能。 イヤフォン出力は3.5mmのステレオミニで、出力レベルは8Ωで22mW、16Ωで36mW。SN比は115dB。THD+N 0.0005%。 Bluetooth 4.1にも対応し、プロファイルはA2DP/AVRCPをサポート。Wifi搭載で、ファームウェアのアップデートやTIDALにつなぐことも出来る。USB端子も備え、USBオーディオデジタル出力も可能。DACを搭載したポータブルヘッドフォンアンプと、USB OTGケーブルを使って接続可能!
まあ びっくりですね。 予想以外にサクサクと動きます。起動する時はちょっと時間がかかりますが、それ以外の動作には不満がありません。表示されるフォントやアイコンもなかなかオサレで綺麗です。
右横の小さなダイヤルが音量調節なのですが、グリグリ動かした時のクリック感が心地よくてツボです。

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音も良いです。中低域にボリューム感のあるしっかりとした音!ハイレゾ感も十分にある。ゼンハイザー IE8で聴くと低域が出すぎているように思えたので、HP(ゼンハイザー IE8は低域調整ができる)側で低域を少し絞りました。で、こんなに良いのだったらCHORDの「Mojo」とOTGケーブルを使って接続して見ようか?なんてオーディオの虫が騒ぎ出したんですけど、ちっとその前に....
これもしばらく使っていないiQube V1と言うオランダのポータブルヘッドフォンアンプに繋いでみました。

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所謂 アナログ接続です。最近はアナログ接続が少なくなって、デジタル入力の機器が多いのですが、久しぶりにiQube V1を使ってみてアナログ接続での音の良さに久々に感動しました。全体的な音の整った感じはやはりデジタル入力のほうが良いかもしれませんが、このパワフルなサウンドステージがみなぎる感じはアナログ入力ならではの魅力です。CT10とのアナログ入力での組み合わせはマッシブで分厚くてドッシリと力強い感じ、Dクラスデジタルアンプの特徴である打ち込み系の音の再生は力感と重みがよく乗っていてます。整った音の伝わりが、かなり高レベルの音です。これはiQube本来の素性の良さでしょう。残念ながら日本の代理店は無くなってしまった様です。iQubeは V5が人気あるようですが、僕は初期モデルのV1にQables社の真骨頂があるように思います。この製品は医療グレードのエポキシ基盤とハンダを使いとても頑丈に作られていて、今から9年前の製品ですが新しい電池を入れてやれば十分に可動します。

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え〜 とですね 嬉しい誤算ですが、多分無理だろうなぁと思ってて、ものは試しだからという事で、iPod Classicの代わりにBMWに繋いでみました。
CT10のUSB出力をPCMに選択して、BMWのUSBコネクタに繋いでやると、CT10として認識します。BMWのiDriveコンソール ジョグダイヤルで、CT10の操作ができます。ファイルの検索からアルバム・楽曲・アーティストが選択できます。 嬉しいのはCT10にプレイリストを作っておくと、BMWのプレイリストに同期して選曲できます。CT10のプレイリストはたくさん作れますので、これは思いがけない事でとても嬉しい。大切なのはCT10に音楽データを入れる時に、名前をつけたフォルダに仕分けしながらファイルを作ってゆくと,BMWに繋いで選曲する時に便利です。
ただ残念なのは、アルバムカバーアートが出たり出なかったりする。これは研究の余地があるのかもしれません。とにかくiPod Classicが生産販売終了になり、次期iPodも touch 6世代目と成っていく中で、BMWと同期する超ハイコストパフォーマンス大容量400GBのミュージックプレーヤーが確保出来たのは嬉しい。なんと言っても入れてあるファイルはハイレゾファイルがベースなんですから、音の鮮度は良いわけです。
BMWにUSB接続で繋いで音楽再生をしている時に、CT10が給電されるのかどうかは、ちょっと使い込んでいないので、まだわかりません。

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2019年5月 2日 (木)

Hi-Resファイルのダウンロード

Hi-Resファイルのダウンロード
最近忙しくて、音楽を聞く余裕もなかったので、この連休に気になった10枚ほどのCDのリッピングや、Hi Resファイルをダウンロードして音楽ファイルを増やしている。目的は2つ有って、一つはiPadやiPhone Xに入れて海外出張の時に飛行機の中でボケッと聴く為の音楽ソース。もう一つは車で移動する時に車載音源としてiPodに入れる為。こういう目的の音楽Streamingも5Gが普及して来るとSpotifyやTIDALやQobuzとかに変わっていくのだと思います。

僕がダウンロードで一番頻繁に使うのは、e-onkyo musicだ。
Jazzの名盤もアナログ・テープより変換した192kHz/24bitリマスターを基にしたDSDマスターを使用しているし、特に邦楽のラインナップが充実している。

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宇多田ヒカル「初恋」Sony Music Labels Inc.をflac 96kHz/24bitでダウンロードした。

一時活動休止からの復帰作「Fantôme」から19ヶ月が経過してレーベル移籍後初となる7枚目のオリジナルアルバムです。
宇多田ヒカルってデビュー20周年になるんですね
このアルバム初恋の全12曲の中の実に半分6曲がクリエートソングです。まあ なんとも凄い
「Play A Love Song」(「サントリー 南アルプススパークリング」CMソング)を収録。
「あなた」(映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」主題歌 / ソニー「ノイキャン・ワイヤレス」CMソング)
「初恋」(TBS系 火曜ドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」イメージソング)
「誓い」(ゲームソフト「KINGDOM HEARTS III」テーマソング)
「Forevermore」(TBS系 日曜劇場「ごめん、愛してる」主題歌)
「大空で抱きしめて」(「サントリー天然水」CMソング)

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レコーディング・エンジニアはグラミー受賞エンジニアSteve Fitzmaurice スティーヴ・フィッツモーリス
スタジオはロンドンの RAK StudiosやAir Studiosとかですからもう滅茶苦茶 音が良い。
初期のアルバムは音が硬かったりキンキンしているような録音が有ったが、今回のアルバム初恋は今までになく宇多田ヒカルの声がシルキーでやわらかく再現されている。倍音が気持ちよく伸びてゆくのが分かる。前回のアルバムFantômeも音は良くなったが、今回はトランジェントがキレイに聴こえるんですよ!段違いに録音の品位が上がっているんですね。
ちなみに収録ボーカルマイクロフォンはテレフンケンELA M 251Eだそうです。

Audirvana Mac Version 3.5.6をインストールしてみた。

Audirvana Mac Version 3.5.6をインストールしてみた。

Home Audioのセットは音楽再生専用Mac miniとして使っています。Mac OSはYosemiteを使い続けてAudirvana Plus Version2.6.8で音楽再生しています。

” 何故かと言うとAudirvana Plus3とMAC OS Sierra以降の組み合わせだと、Audirvana Plus 3のDirect modeが動作しないからです。MacのCore Audioをバイパスするには、Direct modeで、かつInteger Modeでなければなりません。大袈裟に言うとDirect Modeが使えなくなるとAudirvanaのメリットも半減してしまいます。高品質音楽再生へのコダワリのためにAudirvana Plus Version2.6.8に固定しています。"

今回Audirvana 3.5.6をインストールするのはメインPCとして使っているMac mini (Late 2014)です。
こちらには最新のmac OS Mojave Ver 10.14を入れています。このPCで「ながら作業用音楽ファイル再生」のために、Audirvana Mac Version 3.5.6をインストールしてみました。あまり音にはコダワリませんが、mac OS Mojaveで再生するAudirvana Mac Version 3.5.6の音も一応確認しておきたいと言うオーディオの虫が居ることも事も事実です。お休みじゃないと出来ないですしね...(笑)

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USB DDCはHiFace Evo Twoが遊んでいたので、DAC PreampであるFIDELIX CAPRICEとI2S入力で接続して使うことにしました。仕事机のMac miniですからヘッドフォンでしか使いませんので、このセットは小型で机の上でも場所を取りません。大きさもMac miniと並べても違和感無いです。HPはゼンハイザーの元祖オープンエア型ダイナミックヘッドホンのHD650です。ずいぶんと使っていませんでしたが日常的にパソコン使いながらそこそこ疲れないで、音が聞けるタイプでしょうか? ちょっと大型で重いかもしれないな…(^^;;;

オーディルバナは今まで「Audirvana Plus 」でしたが、今回からPlusが無くなって元々の「Audirvana」へと変更となりました。デザインは濃いブルーを基調にした物になりました。白のデザインも選べますがユーザーインターフェースが変わっていましたので、最初は戸惑いました。

Ver2 から Ver3.5へのアップグレードは$75の価格に対してSpecial offer -40% で Price : $45だそうです。Paypalで決済したら税込み¥5,262 JPYでした。なんだか少し得した気分です。

新しいユーザーインターフェース機能のスクリーンショットを下に貼り付けておきます。 参考にされてください。

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実際に僕は音を聴くときはiTuneは使ってません。Audirvanaのライブラリに読み込んで使っています。僕の聴いているアルバムを読み込んだインターフェイススキンのスクリーンショットを貼り付けておきます。音楽の趣味性とかちょっと見られると恥ずかしいのですが...

Auvanasukin

Audirvana Macバージョン3.5のアップデートは, ユーザーインターフェースの見直しとupnpネットワークプレーヤー, sox upsamplingアルゴリズムとMQAのデコードの機能強化です。
Home Audioのセットで比較したわけではありませんし ヘッドフォンでしか聴いていませんので、なんとも言えませんが音は普通によろしいです。
仕事机のMac miniにはAudirvana Plus Ver1.5が入っていましたので宇多田ヒカルの最新アルバム「初恋」からHi-Resoファイルを開いて再生音の比較をしてみました。フアィルはFLAC 24bit 96kHzです。

Audirvana Plus Ver1.5 ↓

Auvana32

まぁ 音の変化は微妙です…と言うとあまり良くないように受け取られてしまいますので、あえて申し上げておきますが、Audirvanaは元々の完成度が非常に高いので、今のバージョンアップはMac OS Mojaveへの追随とMQA対応とか多機能に進化しているということでしょうか。 しかし厳密に比較すれば結局AudirvanaはDirect modeの使えるAudirvana Plus Version2.6.8とMac OS Yosemiteの組み合わせが最高に音が良いと言う事実は変わっていないのを再認識した訳です。ついでにMac miniからHiFace Evo Twoにデータを引っ張ってくるUSBコードも比較試聴しましたが、結果は5年前と同じ「 USBコードで音は変わるか? PCオーディオMac miniからDDC hiFace Evoに繋ぐUSBコードを5種類比較試聴してみた。 」でした。まあ即位礼正殿の儀で大型連休でないとこんな面倒くさい作業は事出来ませんから、ボケ老人のボケ具合い診断にはぴったりだったわけです。

Audirvana Mac Version 3.5.6 ↓

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さて新しいAudirvana Mac Version 3.5.6のオーディオセッティングですが、以下の内容です。

ピュアビットパーフェクトサウンドの為にこだわったセッティングの内容です。
Mac OS XのCore Audioシステムの心臓であるCoreAudio HALへの直接サウンドパスするように成っています。

「Integer mode」はMacとDACデバイス間のデータの伝送方法を決める項目です。
CoreAudio HALは音声サンプルを浮動小数点データで表します。従って「Integer mode」が大切です。通常MacOSだとVirtual mode(浮動小数点)でデータを伝送しますが、integer mode(符号付整数型)でダイレクト伝送をしたほうが音が良いと思います。
私は有効にしてあります。

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「Direct Mode」はMacOSの仕様変更によって使えなくなった設定項目のひとつでしたが、メニューから無くなっています。
音楽データはメモリから完全に再生されるようです
トラックは再生前にメモリバッファにロードされ、デコードされ、そしてサンプルレート変換されます。

「Exclusive access mode」は排他モードですので有効にしてあります。
ここを有効にするとAudirvanaに設定した出力デバイス(USB DAC -HiFace Evo Two )を占有し、他のアプリやMac OSが発する音を排除することが出来ます。余計な音を出さないように制御できるため、音質が向上するとのことです。

「Use large CoreAudio I/O buffer」はMacOSの音声処理のバッファを最大限に活用する機能です。あまり音質に関係しないかもしれませんが、他のアプリの動作に影響がないのであれば、有効にしておいたほうが伝送処理がスムーズに進むかなと思います。

Maximum memory allocated for tracks Pre-load
私は「8,200MB」に設定してあります。基本的には音楽ファイルの先読み機能ですので設定値が多ければ多いほど、スムーズに音楽ファイルの伝送が出来る事になります。私のMac mini のメモリ容量は16GB搭載してますので問題ないでしょう。

Audio Signal Polarity
音の位相を反転させる設定です。無効にします。
「invert for tracks with INVERTPOLARITY comment」は「位相を反転するようコメントが入っていたら反転する」という機能です。有効にします。

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For bridge devices connected to a DAC
「Maximum sample rate 」アップサンプリングをするかしないか、する時のsample rateを設定出来ます。
僕ははNo limitに設定しています。自動サンプリングレート切り替えが出来るように成ってますので問題ありません。

Upsamplingですが、色々試してますがMax24bit/384kHzまで動作しますけれどFIDELIX CAPRICEのI2S入力がそこまで入れると不安定になるのと、Upsampling無しの音質が安定していて、そこそこ良いので、今のところは無しでセッテイングしています。

Upsamplingには色々な考え方があると思いますが、僕はHi-Resoのファイルも含めてオリジナルのサンプリングレートとビット深度で再生してやる方が好きです。再生音の品質はDACの性能で大きく左右されると思います。



 

2019年2月 3日 (日)

スーパーハイエンド・オーディオについて

最近のオーディオ機材は高すぎると思うのだ。スーパーハイエンド・オーディオとでも言うのでしょうか?
1,000万円クラスの製品が頻繁に出てくるようになりました。

僕がオーディオを始めた40年前頃はスピーカーシステムって100万円クラスの製品は超弩級のプロ用製品でした。それが今では100万円超えは当たり前300〜500万円クラスの製品は普通にある時代に成ってきた。
これは普通のサラリーマンのオーディオファイルが一生懸命働いて買える値段では無くなってきたなと感じます。
ましてや若い人たちにとっては、なおさらでしょう。若者の世界ではクルマ離れが急速に進んでいる。車ではなくてどの携帯電話を買おうかと迷う時代なのである。数百万もして尚且つ維持費がかかる車を購入するとなると、余程の車好きでなければ趣味の対象から外れるという事になる。
日本の車の販売ベストテンは軽自動車が占めると言う異常事態である。生活車なのである。趣味の車ではないのだ。

話をオーディオに戻すとキングオブホビーと言われるホームオーディオはお金が掛かるし、インドアで根暗でオタクな趣味である。マニアックにのめり込めばのめり込むほど到底女性に理解されない不幸な趣味である。
付き合い始めた彼女に趣味はと聞かれて、「オーディオやっているんです」と話しても、「はぁ?」と言うくらいの反応でしか理解されないだろう。
ましてや「良い音で鳴っているから家に聴きに来る?」なんて誘ったら速攻でアウトである。

一時期、若者に必須の携帯電話を母艦にした。ハイレゾ音源を高級ヘッドフォンで聴くと言う流行があった、それはある程度頑張ってお小遣いを貯めれば手に届く高級モバイルオーディオでした。彼女にも理解しやすいし、何てったって見栄えもいい。スタバで彼女に聞かしてあげる事も出来る。「すご〜い!」となるわけAUDEZE LCD-3やULTRASONE EDITION10 でも20万円位で買えますから、まだ夢がありました。

しかしホームオーディオの世界となると….冒頭に述べた様にスーパーハイエンドのモデルが当たり前の様になって、
JBL Project EVEREST DD67000は315万円! しかも1本の値段なので、当然2本必要であるからして、合わせて600万超え。YG ACOUSTICSスピーカーの最新モデル「Sonja 2.2」は密閉型3ウェイモデルで、価格は1,100万円。ソナス・ファベールの「The Sonus Faber」は2,300万円で全世界30セットの限定販売だ。ゴールドムンドのGOLDMUND Apologue Anniversaryに至っては驚愕の70,000万円 世界限定25セットだそうだ。

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CH Precision 「1」Series / 2-Channel Reference Power Amplifier M1.1は1,400万円。ゴールドムンドの「TELOS 5000」は3,990万円でTELOS 3500」でも3,150万円もする。これ モノラルですからx2台必要になります
こうなると中途半端な価格の「TELOS 350」などで聞いてもその上の価格帯が有ることを知ってしまうと、落ち着かないだろう。
さらにSiltechケーブルのスピーカーケーブル「Emperor Crown」は2m ペアで500万超えだ。ここまで来ると笑ってしまうしかない。

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すべてを揃えると、かるく1億円を超えてしまう。一般的なサラリーマンオーディオファイルがローンや退職金で家を買って、オーディオの趣味を充実させようとしても、これでは到底トップエンドのモデルには手が届かないと言う悲しい時代になりました。
実は車の世界ではとっくの昔に富裕層向けビジネスが確立していて、ブガッティは昨年 新型『ディーヴォ(DIVO)』が世界限定40台で、お値段500万ユーロ(約6.6億円)があっという間に完売しました。
どのような職業の方がご購入したのかと言うと世界的に有名な大富豪、起業家、スポーツ選手などの名前が挙がっています。
ランボルギーニ ヴェネーノは4億円です。ロールスロイス ファントムで5,000万円くらい。フェラーリで3~4,000万円くらいでしょうか?
では何故そんなに高くても売れるのか?と言うと、ブガッティ ディーボDIVOは値段が高くて限定販売で入手しづらいから売れるのです。
所有欲。話題性、俺が持ってるよ〜という事でしょう。

こうなると日産GT-RはNISMOバージョンが一番高くて1,800万円です。素の状態のGT-R Pure editionだと1,000万円ですから、これはすごく良心的な車だなという事になります。

スーパーハイエンド・オーディオの世界は富豪向けの車ビジネスに着目した一部の高級オーディオメーカーが超弩級の価格帯でもオーディオは売れると言う事を知ってしまった。そもそも音の良し悪しと好き嫌いの価値判断は個々人で異なる訳だし、スーパーハイエンド・オーディオで1,000万円以上の機種が、100万円クラスのハイエンド機種と比較して価格と音の相対的価値が見出されるか?と言うとそれはとても怪しい。どうもキラキラした光り物で高級そうな装飾や奇抜な外観で差別化して高級そうに見せている傾向があります。でも所有欲と見栄を張れる所はブガッティ ディーボと同じだ。

ステレオサウンドなどの雑誌などで評論を書いている評論家諸氏も自宅にそのようなスーパーハイエンドシステムを導入しているのは聞いたことがない。ひと時代前の古いシステムをリファレンスにしている人が多い様である。

僕もサラリーマンオーディオファイルですから、家計のことを考えてオーディオ機器には50万円以上のお金を払わない様に、これをリミットにして今まで機材を揃えてきました。それでも海外から輸入して円高のメリットを享受したり、中古で有れば、150万円の製品も定価の30%くらいで入手出来る訳です。
僕のオーディオ機器購入の線引きリミット50万円の感覚は、車で例えると日産GT-Rあたりの位置づけが価値判断の基準値なのだと思います。所謂...良心的なコスパを感じられるか..ですかね
過去に50万円を超えて散財してしまったのは、ソナス・ファベールとJBL4343とリニアテクノロジーのプリAMPでした。オーディオファイルは好きな機材が出来ると金銭的には盲目に成ってしまうことがあります、(笑)

そもそも僕がPCオーディオを始めたのは、音の入り口をPCオーディオにする事でデバイスを安価に上げながら、ハイエンド・オーディオの音を入手出来たからです。しかしPCオーディオはコスパに優れた新しいオーディオファイルの扉を開いたと思ったのですが、あまり普及していないような気がします。何故でしょう? PCのセッティング、DDC やDACのセッティング。ソフトをダウンロードして…CDのリッピング…ハイレゾ配布サイトからネットでダウンロード....云々というところが、定年後の団塊の世代オーディオファイルにはハードルが高いのかもしれません。
実際のところPCのOSがバージョンアップするたびに、プレーヤーソフトをアップデートするのも面倒くさい。僕がMacに入れているAudirvana PlusはVersion2.6.8で止まっています。音楽専用Mac mini のOSもMac OSX 10.10.3 Yosemiteで止まっています。止めている理由はAudirvana Plus3にアップデートしてもDirect Modeが無くなったので音質の向上が見込めないからです。でもそろそろ次のステップで新しいミュージックプレイヤーを導入しても良いかなと思い物色しています。
PCではなくて、でも2TBくらいのSSDを内蔵していてPCにダウンロードした手軽にハイレゾファイルを取り込める様な機材を探しています。

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近い将来ネットの世界が5Gで繋がるようになると、ハイレゾ音源を配信している「iTune」や「mora」でさらに高音質なハイレゾファイルが一瞬の内にダウンロードされるように成るでしょう。Spotifyの様な音楽ストリーミングサービスでハイレゾ音源はFLAC形式(4620kbps/24bit/96kHz)で配信されているが、もっとすごいことに成るのかもしれません。
これからはNATIV VITAのHigh-Res Music PlayerやDEVIALET(デビアレ)の D-Premier AIR の様なデジタルストリーミング機能付き DAC 内蔵プリメインアンプとかが主流に成ってくるんじゃないかなと思います。

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2019年1月14日 (月)

Sonus faber ELECTA AMATOR IIのエージング

先月ユニットを交換したソナスファベール エレクタアマトールⅡのエージングも兼ねて、この3連休はロングランの鳴らし込みをやってみた。 丁度 冬場なので部屋の温度も暖房を入れなければ、AMPの発熱もそんなに気にしなくても大丈夫なので好都合です。

Sonus_faber4

ソースはTuneIn Radioの101Smooth jazzをiPadからAirPlayでストリーミングします。
AirMac Expressを通じてAcoustic-Fun's TOS LINKケーブルで、Mytek Digital Brooklyn DACに繋ぎます。
最近はAirPlay対応のスピーカーやレシーバーが出ていますけど、僕の場合はAirMac Expressです。

Smooth_jazz

Acoustic-Fun'sの光ファイバーって音の鮮度が良くって、低域のエネルギー感もあって、結構良い音するんだよね〜..(^^/

Gf

iPadで微細な音量調整が出来るので、極小音量で、鳴らすことも出来るから、便利です。

Tunelnradio

で、丸2日鳴らし込んでみて、変わりますね!
中低域の厚みと深い音場の再生がこんなに違うのか....(@@;;; と言うくらい変わります。 

そりゃそうですよね、片方のWFユニットが新品に成っちゃったわけですから....
やはり鳴らし込みは大切なんですね〜

2018年12月22日 (土)

Sonus faber ELECTA AMATOR IIの修理

久しぶりのオーディオ ネタなんですが、のっけから故障の話からでございます。焦りました。

今月始めに久しぶりに、オーディオ装置に火を入れて、音楽を聞こうとしたら、なにかおかしい!
低域の音圧が足りない!
スピーカーに近寄って確認したら、Rチャンネルの低域が出ていない。さてはAMPが逝ったかな?
と疑って、LRを繋ぎ替えて聞いてみても、Rのチャンネルの低域が出ていない。
念のために、スピーカーコードを取り替えて聴いてみても、症状は同じ
ということで、ソナスファベール エレクタアマトールⅡのWFが駄目になっている事が確定しました。
もしかするとネットワークの可能性もあるので、WFを取り外して、乾電池を繋いでみましたが無反応ですので、
ボイスコイルが切れたなと…

Sonus_faber5

それにしても、自分でユニットを取り外して、Sonus faber ELECTA AMATOR IIの箱の中を見たときにはちょっと驚きました。吸音材は分厚いウレタンが一枚ネットワークに被せてあるだけです。15年前の製品と思えない鮮度の状態で美しいネットワークが組み込まれております。 いい仕事してるな〜 Sonus faber

これは絶対治さなくてはと意を決して、ネットを検索したら、Sonus faberは株式会社ノア(NOAH Corporation)の取扱でした。
僕は香港で一式購入したので、それも2003年ですから、かれこれ15年前です。
藁にもすがる気持ちで、サービスにお電話差し上げてみたら、「確かあったな〜探してみますので、15分後に連絡します」、なんと一個だけWFのスペアが有ると言うことで交換可能ということでした。
代理店を通じての修理依頼受付ということで、オーディオユニオン経由で、修理をお願いしました。
修理費用は総額で86,400¥でした。ユニット代金が65,000¥ 技術料が15,000¥です。

Sonus_faber2

無事にユニット交換が終わり、本日戻ってきましたので、Sonus faber ELECTA AMATOR IIのWF(ウーファー)について、少し書きます。
このユニットはデンマークのScan-Speak (スキャンスピーク)と言う会社に特注して作らせています。所謂OEMですね。スキャンスピークは創業1970年と言う老舗で、ハイエンドのスピーカーシステム向けに中々良いユニットを供給しています。例えばWilson Audio SophiaとかYG ACOUSTICのメインモジュール等など。

Sonus faber 18W SF-1は 口径は18cm 重量2.75kgです。
多分Scan-SpeakのClassicシリーズの型番 MIDWOOFER 18W/8545-01がベースに成っていると思います。

Sonus_faber3

何が違うかと言うと、磁気回路に大きなリパルジョンマグネットが追加されています。リパルジョンマグネットは昔はブラウン管型のテレビの横にスピーカーをセットした時に走査線の歪みが出ないように磁束をコントロールする目的で着けられましたが、Sonus faber 18W SF-1の場合は多分音質調整と磁束をUPするために追加されたのでしょう。

Sonus_faber

ボイスコイルは42mmφのアルミボビンです。18cm口径と言っても、実際のエッジの貼り代までの、CONE紙の口径は実質16cmで、121x2.5tと言う巨大な磁気回路を背負っているので、音圧は90dB位ありそうです。横から見ると磁気回路の巨大な事がよく解りますね。ダンパーはアラミド系の綿布で結構しなやかです。
特筆されるのは、ゴツゴツとしたノンプレスの様なCarbon Fibre Coneと、コーン紙からなだらかに整形されたソフトなゴムエッジです。いい音するはずです。

久しぶりに良いもの見たなぁ....マニアの感想でした。

追記2018/12/24

スピーカーの修理についての考え方ですが、ビンテージスピーカーの修理について、今回 私のケースのように同じユニットをまるごと交換できたのは、とてもラッキーで最良の方法です。工業製品である限り経年変化による劣化は避けられませから、できるなら両方のWFを新品に交換することが望ましいのです。

最悪のケースはユニットを分解して修理する方法です。これは相当難易度が高くて、オリジナルの音にはなりません。なぜなら、スピーカー開発者は接着剤の種類や、塗布位置とその量まで規定して製品を作り上げているからです。周波数特性は同じでも、周波数特性に現れない音色が違ってくるのです。

巷には劣化したビンテージ品や素人が手を加えて、ユニットを修理した形跡の見られる劣化した古い個体が高価で取引されています。残念なことです。

Sonus_faber6

先にも書きましたが工業製品である限り経年変化による劣化は避けられませから、修理の場合は正規のメーカーに送り返して、正規の部品交換をされるのが正解だと考えます。
オーディオメーカーの栄枯盛衰は激しくて、すでに無くなっている有名なブランドが数々あります。幸いなことに、ソナスファベールもそのユニットを作っているスキャンスピークも現存しています。一時期日本のオーディオメーカーが沢山ありましたが、現在残っているブランドは殆どありません。

YAMAHAは殆どの日系大手オーディオブランドが撤退した中で、コツコツと素晴らしい物作りを続けています。NS5000はよくぞここまでと言う製品ですね。製品保証も5年間です。この企業のHiFiオーディオに対しての取組姿勢が高く評価されます。スピーカーユニットからシステムを作り上げる事のできる技術レベルでは世界最高峰ではないでしょうか。多分楽器を作っている土壌が有るから出来るんでしょうね。
あとはAccuphaseですか、会社の規模を拡大しないで、顧客満足度を追求した商品をロングランで作り続け、古い製品もできるだけメンテを引き受けてくれる。素晴らしい企業ポリシーですね。
私が最初に買ったスピーカーはNS1000Mでしたし、Accuphaseも使っておりました。両方共今は手元にはありませんが.......

気に入った愛機で長くオーディオの趣味を楽しむという事は結構難しい事なのかもしれませんね。

今の私のシステム構成はデジタル音源で、パソコン(Mac)から取り込んで、DACはMytek Digital(マイテック・デジタル)社 オーディオアンプはリニアテクノロジーと言うガレージメーカー、スピーカーはソナス・ファベールと言うシンプルな形になっています。音源はこれからも変わってゆくでしょうしDACはそれに合わせて変化して行きます。 デジタルカメラと同じで、旬の製品が一番と考えています。反面アンプは素性が良くてメンテが保証されたものを使い続けるつもりです。幸いにリニアテクノロジーは購入時点から経営者の顔が見えているので、メンテは可能です。
一番不安だったソナス・ファベールは今回のメンテで、後しばらく大丈夫でしょう。
時間があればスピーカーはJBL 4320か4330あたりの古いものを自分で直しながら、使ってみたいなぁと言う夢はありますね。

2017年9月10日 (日)

11.2MHz DSDハイパーハイレゾエディションを聴く

マイテックデジタルのBrooklyn DAC/PREAMPを導入したことだし、
e-onkyo musicから配信されている
Symphonic Suite AKIRA 2016(ハイパーハイレゾエディション)をダウンロードして聴いてみた。

Img_0133900

そして新しくTSCAM Hi-Res Editorをインストールしたので、その実力も試してみた。
DSD 11.2MHz/PCM 384kHz 32bit対応の波形編集ソフトウェアです。
TSCAM Hi-Res Editor なんと無料...タダでふ... (@@;;;
DSD/PCM相互のファイル変換やサンプリング周波数などの変換が出来て、再生中の波形が目視できるのが良いですね。
出力は、44.1KHzから384KHzのPCMと、2.8MHzから11.2MHzまでのDSDが選べます。当然11.2MHzで録音したソースは、11.2MHzで再現するのがナチュラルですが、あえてPCMに変換すると周波数が低くなるほど、線が太くなってメリハリがきいたオーディオ的な音に変わっていきます。面白いですね。
今回はAudirvana PlusでPCM 32bit/352.8kHzにも変換してみましたらDSD 11.2MHz再生との音の違いは殆どありませんでした。(僕が聴き分けられなかったのかもしれませんが...)

20170826_120217

JEITA(一般社団法人 電子情報技術産業協会) が言う所のハイレゾファイルの定義はCD音質を超えるデータはすべてハイレゾだそうです。CDクォリティは(44.1kHz/16ビット)なのですが、つまり44.1kHz/24bitでもハイレゾですし
192 kHz/24ビットPCM 、5.6MHz/DSD、11.2MHz/DSDなどもハイレゾですね

音楽家・山城祥二こと脳科学者・大橋力氏はハイパーソニック・エフェクト効果を提唱されています
ハイパーソニック・エフェクトとは[周波数が高すぎて音として聴こえない複雑性超高周波(40kHz以上)を含む音]が人間の脳の最深部(中脳・視床・視床下部などの領域。)を活性化して惹き起こす現象だそうです。

それじゃぁ どんなものかなと言う事で芸能山城組の人気作『交響組曲 AKIRA』のハイレゾ版 Symphonic Suite AKIRA 2016(ハイパーハイレゾエディション) 11.2MHz/DSDを購入してみた訳ですが...

Img_0134901

Symphonic Suite AKIRA 2016 ハイパーハイレゾエディション4曲目 鉄雄 TETSUO の波形はこんな感じです。

20170826_120448

面倒くさいので、結論から申し上げます。
Webでの紹介記事では、とても素晴らしい事ばかり書いてあるのですが
なんだかなぁ~の世界です。ピリッとしません。
録音が悪いんじゃないかしらと思っていろいろ調べてみたら
音源は1988年に製作されたアニメ映画のために作られたサウンドトラックでDVD-Audioの際の4.1chのマスターから掘り起こしてスタジオミックッスで作られたものみたいです。ベースは24bit/96kHzですね。多分 間違ってたらごめんなさい。

このハイパーハイレゾ版の制作過程 記事から抜粋しますと
「大橋先生が開発された“ハイパーソニック・ウルトラディープ処理”を行ってDSD 11.2MHzの8chレコーダーに入れ、このスタジオのAMEK9098i(コンソール)でミックスしました。」
.....と書かれています。

“ハイパーソニック・ウルトラディープ処理”って...何だろう???よく判りません

確かに音の粒立ちや綺麗な音は素晴らしいと思うのですが....冒頭の雷鳴やヘリのプロペラ音、バイクの走行音、ガムランの音などはもっと生々しくて、暴力的でも良かったのではないでしょうか?

アタクシの脳は全く活性化しませんでした(爆笑)

正確に約100kHzまでのハイパーソニック・サウンドを再生するためには、PIONEER PT-R4というリボン型スーパートゥイーターをアドオンで取り付けることを勧めておられますが、なんだかなぁ

ハイレゾと言っても作品自体のマスタリングの質などが悪ければ、いくらハイレゾで記録してあっても「良い音」になるわけではありませんから....

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