カテゴリー「オーディオ」の記事

2023年3月12日 (日)

Primo Piatto Lab 仮想アース

前回 Primo Piatto Labの 仮想アース を導入して設置したところ、とても具合が良いので2匹目の泥鰌を狙って、更に大型のHigh Trans Tourmaline. Plus 2023モデル Big Mono を追加した。

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私のシステムでは、プリアンプのアースにダイレクトに繋いでいます。実はリニアテクノロジーのプリアンプは家のオーディオシステムの要で、このプリからパワーアンプにも給電していますので効果大です。

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先に仕入れたアルミケースで出来た小型の仮想アース MonoはDELA N1Zに使用うことにした。
まず最初に部屋の空気感が変わり、細かい粒子が漂っている様な静寂感と言うか…劇場や映画館に入った時に感じるのと同じようなホールトーンが漂うから不思議だ

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音質の変化ですが正直ここまで変わるとは予想していなかったので嬉しい驚きだ。中高域の粒立ちが良くなって楽器本来の躍動感と響が出る。時間とともに低域の再生音も締まりリアルに成った。このアイテムは音楽的要素が何なのかを良く分かっている人が開発した製品だと思いますね。

2023年2月23日 (木)

JBL3Wayマルチ TWのタイムアライメント調整 その2

MIDユニット( JBL LE85を取り着けた エクスクルーシブEH-321L ) をリスニングポジションで耳の位置に持ってきたいと長年考えていましたが、自作するほどのスキルもないから既存品の置き台を探していました。やっと最適なスピーカースタンドが見つかり設置しました。

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このH型の台座(スピーカースタンド)は下の写真のように本来は立てて使うものですが、横にして従来から使っている花梨の無垢板(オーディオボード)と組み合わせると最適な160mmの高さになります。 硬質なパインの無垢材を組み上げて作ってあり、支柱に硅砂が仕込んであるので2Kgの重量があります。花梨のオーディオボードも2Kgです。工作精度もキッチリとしていて、花梨のオーディオボードの上に乗せると左右共に隙間無くピッタリと吸い付くように安定しました。

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今まで使っていた山本音響工芸 のアサダ桜製大型キューブベースが余ってしまったので、TWユニットJBL2405の台にしてこれも嵩上げしました。JBL2405は個性的でパワフルなJBL075などと比較するとちょっと繊細で自己主張しないユニットですけど、JBLのスタジオモニターに多用されている事もあってLE85の調味料的に使うと良い感じで鳴ります。JAZZだけではなくてクラッシックにも有効なTWだと思います。 JBL2405指向特性は大変狭くて、水平60度、垂直30度のエリアです。大型キューブベースでJBL2405の位置を10cm嵩上げしてEH-321Lの上に乗せると垂直方向で30度ですからタイムアライメントを調整して音の広がりを活かすことが出来るようになります。そして結果的にはTWを後方にセットできるので、磁気回路と振動板の位置をMIDやWFと揃える事が出来るので、よりリニアフェーズなセッティングになりました。20230225-110746

TW・MIDの位置を縦方向(高さ方向)の調整をする時に、リニアフェーズの考え方で磁気回路の位置を基本として同軸を合わせることでタイムアライメントを調整します。

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Network Audio 接続図を更新したので、忘備録として記載しておく。2023Mar7

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2023年1月24日 (火)

SAP RELAXA フローティング・アイソレーション

SAP RELAXAですが初代RELAXA1とRELAXA530 の2台を入手し設置しました。磁気フローティングの初代が発売されたのは2001年ですから530の発売まで10年が経過しています。その間に「RELAXA4」(2006年)まで4世代で進化しています。初代RELAXA1の耐荷重は 25kg でした。RELAXA530はRELAXA4をベースに耐荷重が30kgに改良されて設置ボードが強化ガラスに変わり横幅の有効スペースが515mmと大型化しました。世界限定500台で発売されました。

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何故RELAXAを導入したのかと言うと、実はサブウーファーTD520SW エクリプスをシステムに追加した事で50Hz以下の周波数再生が意図も簡単に再生出来るようになりましたので、振動が機材に与える影響も心配になりました。そこでSAPの磁気浮力オーディオボード RELAXAを導入してみようと思い立ったのです。

まず最初にお試しで、比較的安価な初代RELAXA1をヤフオクで入手して試しました。私がRELAXAに乗せようとして居るのはミュージックNASのDELA N1Z とfidataです。共に記憶媒体はSSDです回転系ではありませんので振動には強い機材ですから果たして、浮かせる事で良い結果が出るのだろうか?自分でも半信半疑で使ってみました。

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試聴するとその効果は明らかに良い方向に出ました。SAP RELAXA1にDELA N1Zをセッテイングしてよく聴き込んでいくと、弱音部分が明瞭になり高域が静かになっているのが分かります。高域や中域に著しい改善がみられるのです。聴感的なS/N感が向上しているのがわかります。ボーカルでは繊細なニュアンスが再現されています。そして見通しが良くなった事で更に立体的な音場が形成されました。低域もボンつきが消えて明らかに締まる傾向になります。

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何故ここまで変化するのかを私なりに推測すると、低域が主体になった振動モードはラックを伝って機材に使われている電解コンデンサーや積層セラミック等の部品に伝わります。これらの電子部品が振動でノイズを吐き出したり、元々内蔵しているトランス等の発振する部品からの振動が機材の筐体に伝わり共振すると、どんどん音がにじんでいってしまいます。 磁気フローティングをする事により振動の悪循環を遮断出来るので、音がピュアになるのだと考えます。
厳密に言えばSAP RELAXAに乗せた機材には電源コードやLANケーブルが繋がっているので、100%フローティングしているのではありませんが、効果は非常には高いのです。SAP RELAXAの使われ方としてはアナログプレーヤーやCDデッキを乗せる方が多いようですが、私はDACやミュージックNAS、そしてプリアンプ等を乗せても効果は大きいと考えます。

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と言う事で効果が有るので続けてSAP RELAXA530 も導入してしまいました。RELAXA1に比べると接地面積もボードも随分と大きくなっていて、設置できるか心配したが、実は開発時に日本で最も多く使用されているQUADRASPIREのトップシェルフにあるポール最上部の位置を想定して上手く乗せられるように考えてあるとの事で、無事設置完了。

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上の画像に有るように台座に着いているマグネットを指で時計回りに回すとレベルが下がり、反時計回りに回すとレベルが上がります。水準器を見ながら4隅のマグネットをそれぞれを調整しながら回すことで水平出しが出来ます。 真ん中のマグネットは重量級の機材を乗せる時に最初に調整するマグネットです。

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SAP RELAXA1とRELAXA530 を比較して気づいた事、
冒頭に書きましたが、RELAXA1とRELAXA530の耐負荷荷重は25kgと30kgで5kgの差しか有りませんが、下の比較画像を見て頂くとわかる様にマグネットの大きさも浮力も大きく違います。初代から約10年を掛けて進化して来た結果だと思うのですが、乗せているオーディオ機材が励振(れいしん)や共振(きょうしん)の影響を受け難い仕様に進化したのだと考えています。

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SAP RELAXAの構造は床や壁を伝わって来る音楽信号による振動をオーディオボードを磁気フローティングさせる事により遮断する事は可能ですが、逆にフローティングボードの上に乗せた機材が振動した場合には直ちに振動を収束させる事ができません。一度揺れ始めるとフワフワと揺れて完全に収まるまでにある程度の時間が掛かります。初代RELAXA1とRELAXA530を比較すると、収束するまでの時間はRELAXA530が圧倒的に短いのです。ほとんど揺らがないと言っても好いと思います。

その違い収束時間の差は何から導かれているとかと言うと浮かせているボードの重さの違い(RELAXA1はアクリルボードでRELAXA530焼き入れ強化ガラス)やネオジュームマグネットの磁束密度の違い(強力かどうか)。ネオジュームマグネットの面積やその配置や数量が関係しているのだと思います。 

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今回私がSAP RELAXA フローティング・アイソレーションに設置した機材はDELA N1Zで7kg ・ fidataで6kgと、とても軽量です。SAP RELAXAは十分な積載余力を残して使った場合に素晴らしい能力を発揮すると考えています。

2022年12月23日 (金)

JBL3Wayマルチ TWのタイムアライメント調整

今日は入念にJBL3WayマルチのTW 2405のセット位置を探った。タイムアライメント調整なんだけど、整合が取れていないとリスニングポイントで頭を前後に動かした時に音が変化するんだよね。
しかしタイムアライメントがしっかり取れると変化は微小で、音は澄み切って聴こえてくる。

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タイムアライメント調整のイメージとしては下の図の様な感じです。

音の速度は、340m/秒です、100Hzの低音は波長が3.4m、1kHzでは、34cm、10kHzでは、34mmの短さです。
従って、3Way マルチだと TWとMiDの波長が2分の1波長程ずれるとお互いに打ち消し合って、大切な音が聴こえてこない状態に成ることがあるので、TWの位置を前後に動かして調整します。(上下もあります。)

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今回サブウーファーを追加したことで、音のバランス的にはTWの音量を少し上げることで低域が更に締まる傾向になります。従って入念にタイムアライメントを調整する必要がある訳です。

 

2022年12月13日 (火)

TD520SW - ECLIPSEについて

TD520SW - ECLIPSE の嬉しい仕様についての説明。
入出力はSys1・Sys2と2系統に分かれていて、2種類のシステムが繋げます。LINEの他にSPEAKER LEVEL入出力も備えています。後述しますがSys2にはLINEのTHRU OUTも備えています。1系統ごとに独立してVolとL.P.F.のレベル調整が可能と成っています。メインのJBLとソナスを繋いだのが下の写真の様子です。RCAケーブルだけで処理できますので、とてもシンプルな配線となりました。

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下の背面画像はECLIPSE公式Webサイトから拝借してます。 

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それぞれのチャンネル調整と設定(Vol・LPF)は、本体正面のボタン、裏面のツマミ、付属のリモコンで全ての操作が可能です。2系統のチャンネルソースを切り替えて使える本格的なSub Wooferはちょっと見当たらないので、満足度は非常に高いです。

忘備録として接続図を載せます。リニアテクノロジー Sa-321 3way AmpにはTHRU OUTがあるので、RCAケーブルでTD520SWのSys1に接続 (JBLメインシステム)Sys2はTD520SWのTHRU OUTから(ソナス・ファベール)に繋いでいます。

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TD520SW - ECLIPSEを入れたら聴きたかったアルバム
Sister Drum Dadawa (阿姐鼓) 
「中國歌壇最有個性・最具爭議的歌手」と謳われるダダワこと朱哲琴のアルバムで中国では100万枚以上を出荷。 チベット文化が色濃く歌われています。やっとこのアルバムがまともに聴けるようになりました。歯切れのよい、空気を震わせる重低音が味わえます。

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TD520SW - ECLIPSE とても良いですわ
なんでもっと早く導入しなかったんだろう。

自分自身の中にHome AudioでのSub Wooferは邪道って考えが有ったのかなぁ
車載音響とかでは必須なんですけどね。

このユニットを入れると、今までアクセサリの電源コードをとっかえひっかえして低音の出方が変わったな〜とか、試行錯誤して居たのを超越しちゃうんですけど..笑

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面白いのは、L.P.F バイパス機能を備えているんですよ。L.P.F (ローパスフィルター)を通して高域をカットする為に遅延が生じるとトランジェントが悪くなるから、L.P.F バイパス機能を設けてあります。確かにAMP側にサブウーファー出力がある場合は、そのほうが好いですね。

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2022年12月 5日 (月)

エクリプス・サブウーファー TD520 SW 導入

エクリプスのTD520 SW の超低音域 再生品質は凄いですね!
私のメインシステムであるJBL A130のタイトで乾いた質感とハイスピードな低域に、キッチリと追い着いて来ています。そして一番驚いたのは、空気を震わす様な低い音を再生しても、必要以上に床や壁を伝ってくる不快な振動が無いことです。 

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LPFボリュームで設定した再生周波数より高域の音をカットすることが出来ます。
メインシステムのJBLA130の低域特性は200Hzからなだらかに左肩下がりに落ちてゆきます。50Hzから下は更に急激に落ちるのでLPFは50Hzに設定しました。

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エクリプスのTD520 SW を追加して試聴した、ビル・エバンス のアルバム「Waltz for Debby」ですが、より生々しいホールのライブ感が再生される様になりました。そして勿論あの音ももっと明確にゴロゴロと….笑

サブウーファーの選択で、最後まで残ったのは、4モデルでした。
ECLIPSE TD520SW ¥286000
ELAC SUB2070 ¥280000
KEF KC62 ¥242000
YAMAHA NS-SW1000 ¥275000

サブウファーは基本的にアンプを背負っていますので、ディスコンモデルはリスクがありますから購入対象から除外しました。YAMAHAは一番強力そうですが、ヤマハ独自のバスレフ方式なので私のメインシステムJBLのWF A130のタイトでスピードのある低域と相性が悪そうです。箱も巨大なので早々に対象から落しました。

ECLIPSE とELAC 、KEF はそれぞれ呼び方は違いますが、2個のドライバーをマグネット側で、背中合わせに結合して振動を打ち消す構造になっています。比較的小さなSPK BOXでも高能率で、大入力のWFが搭載できます。確かこのパテントは日本のメーカーです。

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KEF KC62 は一番コンパクトで魅力的なのですが、ワイヤレスコントロールができないので対象から落としました。

ELAC SUB2070 は“SUB CONTROL APP” というアプリでiPadなどの携帯端末からパラメータの調整ができるのと、携帯端末のマイクを使ってオート・キャリブレーションもできるのが魅力的でとても悩みました。しかし操作系がアプリのみで、背面の操作盤には調整のスイッチ類が無いのです。アプリでしか操作できないのです。アプリがOSに追いつかなくなったら、ただの箱になるリスクがありますから最終的に選択対象から落としました。

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ECLIPSE TD520SW は開発は2014年と新しくはないのですが、逆にロングセラーと成っていて国内外の評価がとても高い製品です。VGPで2022金賞受賞です。私にとっての決め手は2種類のシステムを繋ぐ事が出来るのと、アプリはありませんがリモコンで操作できるのと合わせて背面の操作盤でも調整できる事です。メインのJBLとソナスを繋いだのが下の写真の様子です。RCAコードだけで処理できますので、とてもシンプルです。

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本体のLEDインジケーターの明るさを3段階に調整できるディマー機能を搭載しているのも好感もてました。Bang & Olufsen ICEpower社製の高出力デジタルパワーアンプを搭載しているのも何気に評価高いです。
車の関係で過去にお仕事させて頂いてましたから、贔屓もあります。笑

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2022年11月12日 (土)

ビル・エバンス のアルバム「Waltz for Debby」に収録されている 地下鉄の音

ビル・エバンス のアルバム「Waltz for Debby」に収録されている 地下鉄の音
オーディオマニアの間では、あまりにも有名ですが、皆さんのシステムでは再生されているでしょうか?
大体30Hz位の帯域で暗騒音の中から浮かび上がってきます。

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地下鉄の音が入っている曲名と時間(大体の目安)です。

1. My Foolish Heart | 1:00~1:04、2:52~2:55
2. Waltz for Debby (take 2) | 6:34
3. My Romance (take1) | 4:55~5:00
4. Some Other Time | 00:14~00:19, 3:55~3:58, 4:12~:17
5. I Loves You, Porgy | 2:09~2:12, 4:38~4:42

ヘッドフォンや小型のスピーカーシステムでは、聴き取るのがちょっと難しいかもしれない。
ちなみに愛用のヘッドフォン ゼンハイザーHD650で確認してみたら聴こえました。
大型のフロアシステムだと比較的容易に分かると思います。

ご自分のシステムの低域再生能力テストと聴覚判断能力も兼ねて挑戦してみるのも楽しいと思います。

2022年10月18日 (火)

Acoustic Revive R-AU1-PL USBケーブル

ミュージックNASに使用しているUSBケーブルを Acoustic Revive R-AU1-PLに繋ぎ変えてみた。今まではずっとMilky beams out USB CORD を愛用してきたが、Acoustic Revive R-AU1-PLは信号ラインと電源ラインを完全セパレートした構造で信号ラインと電源ラインを完全に分離したACOUSTIC REVIVEの実用新案だそうです。 信号ラインと電源ラインそれぞれに専用の2芯シールド構造のケーブルを使用した構造は相互干渉が起こらず伝送劣化のないクオリティの高い音質を実現しているそうです。
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久しぶりのコード遊びです。非常によく出来たケーブルで 分解能も有るし、艶も出る。女性ボーカルがヒステリックに緊張することもない。コスパも良くて...でもなんか物足りなくも有る...😅

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実は上の写真を撮っていて気付いたんですけれど、写真をよく見るとfidata本体のUSB 接続口との間に隙間が出来ているんです..😅😅

これはUSBケーブルによくありがちな事なのですが、メカマッチングが非常に悪い。こういう状態で音出しすると、ケーブルから伝わった振動がコネクタ部分に伝わり音質劣化の原因を作り出してしまいます。高級USBケーブルが削り出した金属でコネクタハウジングを作ったりするのは見た目だけでは無いんですね。振動対策かな...笑
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そこでUSBケーブル Acoustic Revive R-AU1-PL の設置を工夫して、クリスタルの台座で下から支えてみた。こうすることで、fidata本体のUSB 接続口との遊びがなくなり、メカマッチングが安定し、低域の厚みと、大きなステージ感が出てきた。今までと別物の鳴り方です。

同時にLANケーブルをサエクに変更したのでこちらも音質改善に大きく影響している。しばらくこれで聴き込んでみようと思います。

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今まで愛用してきたMilky beams out USB CORD は硬質で細身のケーブルです。20AWG 純銀メッキ 高純度無酸素銅線 で シースはTetrafluoroethylene(TFE teflon)です。非常にクリアでリアリティの有る音で繊細で奥行きがあり超ワイドレンジ。ギターのピッキング音やシンバルのハイハットが更に繊細にかつ生々しく表現されます。

 

2022年10月 6日 (木)

ノイズカット・トランスのオーディオ音質への影響とその検証..続き

NCT ノイズカットトランスにもエージングって在るんだろうか?

今回NCTを導入してから毎日平均2〜3時間ほど鳴らしているのですが、すでに一週間ほど過ぎました。
何だか今日辺りからはメチャクチャ凄い音で鳴り出しています。とてもリアルで存在感のある音です。

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今までに聴いたことのない分解能と、低域の鳴りっぷりです。しかしこれはJBLのシステムだけに限られていて、ソナス・ファベールを鳴らしているアンプに繋いでも音は良くないのです。とても不思議な状態です。もうしばらく様子見で聴き込んでゆきたいと思います。  

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新しい電源配置図は以下の内容

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2022年10月 1日 (土)

NCT(ノイズカットトランス)のオーディオ音質への影響とその検証

NCT(ノイズカットトランス)を導入しました。富士電機TRAFY トラフィ FFTDA1K (障害波防止用変圧器)定格容量1kVA ノイズカットトランスと言う呼び方は電研精機研究所の登録なのでトラフィと名付けている様です。

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NCTの導入の第一目的はJBLのWFから出る微小ハムノイズの低減でした。 今迄色々と手を尽くしてノイズの発生源や対策を行なってきましたが上手くいきませんでした。今回のNCT導入でノイズは大幅に低減しましたので目的は達成されました。

今回の比較試聴で分かったNCT(ノイズカットトランス)のオーディオ音質への影響とその検証

巨大ループの発生を回避するためにセッティングは1−2次間のシールドを何処にも繋がない状態で行っています。

音質の変化

好ましい傾向

1 音の粒だちがクッキリとして非常にクリアな音質になる。
2 静粛性が上がり視界が開けたような音響空間が再現される。
3 繋ぎ方によって低域の量感が増した様に聞こえます。

音質の変化

好ましく無い傾向

1 繋ぎ方によってNCT(装置)自身がノイズを出す事がある。(唸り)
2 繋ぎ方によって音に躍動感が無い様に感じる事がある。(おとなしくなる)

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今回導入したNCTは定格容量1k VAで十分に容量が有るように考えましたが、それでも450Wのプリアンプと定格出力150Wのパワーアンプ・100Wのパワーアンプ・30Wのパワーアンプを同時に繋ぐと音の勢いが無くなり、躍動感が無くなってしまいました。 

逆に 繋ぐ機材を定格出力150Wのパワーアンプ・100Wのパワーアンプというように少なくすると低域の量感が増してピラミッドバランス的な好ましい音が出ます。NCTが大容量で接続機材の電力消費量を十分にカバーしていれば音質的に好ましい方向になることが解りました。

低域の量感が増した様に聞こえるのは、NCTが大容量であれば電圧変動率が安定して低くなるのが理由だと思われます。NCTが300〜500VAの容量だと繋ぐオーディオ機器によっては音の勢いが無くなり、おとなしくなるかもしれません。

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壁コンセントから直接NCTを繋ぎTECHNOLOGY/Aray6 MKII に給電した時にNCT(装置)に一番大きな唸りが出ます。

逆にクリーン電源 KOJO TECHNOLOGY/Aray6 MKII からNCTに給電し、更に最終段のパワーアンプ系に繋いだ時は音の粒立ちが際立ち、クリアな音響空間が再現されました。

私はアンプ内部に入り込むノイズの総量で音の良し悪しと音質劣化が決まるのではないかと考えています。NCTはシステムの最終段に入れるのが効果的だと考えています。

このNCTの設置方法ですが、NCT自体が振動を発生しますから、その振動が他に伝わらないように台座には大理石のプレートに乗せて緩衝用に振動を吸収するハネナイトを挟んでいます。一次側と二次側のコード等も接触し無い様に配慮した方が良いと思います。

最後にノイズカットトランスを一般家庭で使う場合の注意事項があります。
トランスから先の2次側において家庭の漏電ブレーカーは作動しないという事です。水没等の災害の時は感電の危険性があります。

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