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2020年8月24日 (月)

オーディオ あるある

以前に僕の愛用しているスピーカー ソナスファベール エレクタアマトールの右チャンネルのW Fの音が出なくなって、交換したお話を報告させて頂きました。
実は 今年の3月初旬に今度は左チャンネルのWFから音が出なくなりました。同じ様にNOHAさんに電話で、状況を説明して修理をお願いした次第ですが、以前の修理の時に言われたのが、日本に有るユニット在庫の最後の1本でした。 心配した通りにイタリアに問い合わせてみますね。と… ソナスファベールは イタリアのメーカーなので国中がコロナの拡大感染に突入して行くわけです。
大丈夫かしらん?と心配しているうちに 同じ様に日本も世界も あっという間に人の行き来が
途絶え製造も経済が停滞してしまいました。

Sonas

イタリアからユニットが届いたのは、7月も半ばを過ぎておりました。その後も少々部品が欠損して居たりして、其れ等の修理も含めて、治ってきたのが、先週でした。
実に6ヶ月(半年)掛かった訳です。
コロナ 恐ろしや!!

幸いな事に JBL C38 バロンを1月に導入して居ましたからスピーカーレスで音が‘聴けないと言う最悪の状態には成りませんでしたが、今思い起こせば、長年連れ添ったソナスファベールの定位置をJBL バロンに入れ替えた訳ですから、ソナスも怒るよね!!
新しい機材を入れると今まで何ともなかった古い機材が突然壊れる。
これ オーディオ あるあるなんです。

と言う事で、新しいWFユニットに入れ替って帰ってきたソナスファベールを繋いで音出ししたのですけれど、驚きました! 本当に驚いた。 期せずして両方のWFユニットが新しくなって出てきた音がとてもフレッシュなんです。アコースティックに弾む低域とその音圧が段違いです。
17年前に購入した時はこの音だったのか!と感激した訳です。

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僕もスピーカー屋ですから、経時変化がもたらす音の変化を否定はしませんが設計者がリリースするオリジナルの音は工場出荷時点の音です。

既に17年が過ぎて、とっくにディスコンに成っている製品です。しかも僕は香港で購入したのに、その修理を日本で受け付けてくれて、新しくユニットを交換する修理が出来てしまう事に驚きます。そして感謝の気持ちでいっぱいです。株式会社ノア(NOAH Corporation)さんSonus faberさん 有難う。

あともう17年が経過した時にこのスピーカーは完動しているけれど、それを聴いている僕が生きている確率の方が低く成って来たな...笑

JBL C38 Baron と Sonus faber で2組のスピーカーシステムが聴ける様になったので、パワーアンプにLINNを追加してオーディオシステム構成を入れ替えました。忘備録として全体構成を貼り付けておきます。

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2020年7月25日 (土)

JBL 2405

久々にオーディオの話題。
VINTAGE JBL C38 Baron (バロン) 001システムはジャズでは比類のない再生音なのですが、やはり
ドライバー 高域:LE175 DLHとドライバー用ホーン:1217-1290 HL87 を組み合わせた再生音は現代のハイレゾ音源の再生となると厳しい部分もあるのです。
高域特性を観ると13KHzくらいまでは良く出ていますが、そこから先はガクンと落ちています。そして僕の耳も寄る年並で高域聴取能力も確実に落ちているのだと思います。

こう言うときは素直に 超高域がある程度出ていて能率も高いスーパーTWを追加すべきです。
定番は聴き応えのあるパワフルな075なのでしょうが、 Baron 001システムで簡易3Wayを構築すると言うことで僕はあえて2405を追加したかった。実は2405のほうが075より20Khz以上の再生能率が高いのと水平指向角度が非常に広いのです。 これはJBL C38 Baron HL87との繋がりを考えた時にとても大きな要因となります。指向特性が狭いとリスニングポイントが変わったり、ほんの少しの設置のズレで音が変わります。

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JBL社はスーパーTWとして2405を配置することがスタジオモニターの性格上で重要な要素だと考えていたのだと思います。2405はJBLのモニタースピーカーである4341、4343、4344などに広く使われていました。そして僕は4343を使用していたことも有るので、もう一度このスーパーTWを使ってみたかったのです。

今までいつかやろうと思いながら実現しなかったのは、JBL2405の好い出物が無かったからです。
年代物なのでヤフオクなどをチェックしながらずーっと狙っていてやっと出物を見つけたので、落としました。

JBL C38 Baronの音圧レベル110dBなので、JBL2405は1.0μFコンデンサーのみで低域をカットします。 計算ではちょうど10kHzのローカットになります。

2405の周波数特性は6.5kHz~21.5kHzです。20klHz以上出ていると言うのは凄いですね。シンバルのハイハットやボーカルの音が激変します。恐ろしく良い音になりました。 今まで欠けていたジグソーパズルのピースがはまったかのような、一枚ベールを履いだような鳴りっぷりです。

やはりJBL同士の組み合わせは大成功だったなぁと思います。 決して線が細くならずにC38 Baronの図太い音質のまま上に伸びてゆきます。そして驚いたのは中低音です。聞こえ方が違ってきます。良質な超高域が追加されると、全帯域で音が変化してきます。所謂音色と言うやつです。
これは周波数特性には現れてきません。ウッドベースやボーカルの聴こえ方が結構変わり、響きと余韻が好印象になったのでした。 

その後、様々なアルバムを聴いていますが、ベールのような雑味が全く無くなって、楽器の音色がダイレクトに現れます。分解能が極限まで上がっているのだと感じます。例えば歌手の息継ぎのブレス音とか口を開けた時のニチャと言う音まで再現されてきます。

月並みですがアルバム「ワルツ・フォー・デヴィ」では客席の食器が触れ合う音や観客の咳きや拍手がとてもリアルに臨場感抜群に響きます。ベース・ピアノ・ドラムス・シンパルが見事に再生されて音が広がります。自分がヴィレッジ・バンガードのライブに居るかのような錯覚を味わいました。

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余談ですが、以前このブログで取り上げたことの有るキースジャレットのケルンコンサートの5秒後で右側から聴こえる笑い声。  聴こえないのは忠実度最低です。男女の笑い声がはっきり聞こえれば充分の忠実度。  と言う判断ですが、今回新しい2405を追加したので確認してみました。最初に女性その後で男性の笑い声がバックグラウンドノイズの中からハッキリと聴こえて来ます。以前は注意深く耳をそばだたせて聞こえていたのですが、今は生々しく再生されています。ちょっと鳥肌が立ちました。

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2020年6月11日 (木)

今月のハイレゾダウンロードは

(Susan Wong) のアルバム 「Close to Me 」flac 96kHz/24bit
香港の歌姫 Susan Wongが2019年にリリースした8thアルバム。聴き始めてすぐに分かります。オリジナル ハイレゾマスターDSDから作成されていてオーディオファンが聴いても納得のサウンドクォリティだと思います。
パッとしない選曲と言うのか、あまり歌わないだろと言う曲がたくさん入っている、特に一曲目は『Vincent』である。Vincentはドン・マクリーン(Don McLean)がゴッホの絵にインスピレーションを得て作った歌で「Starry Starry Night」で始まるメロディが印象的な曲です。オリジナルは普通にシンガーソングっぽいのだけど、Susan Wongはその所を心の襞に染みるように歌い上げている。曲の後半から二胡の演奏が入っていて郷愁を誘われるようにちょっと嬉しくなってしまうのは、僕が香港で長い間暮らしたからだろうか?
一曲ごとに物凄く丁寧に歌っていて、勢いアルバムごと買ってしまったがしみじみ聴けるアルバムです。20200611-22551 

僕には宇多田ヒカルの曲は全てハイレゾで入手したいと言う願望が有る。

(宇多田ヒカル) 「誰にも言わない」 flac 96khz / 24bit
『誰にも言わない』(だれにもいわない)は、宇多田ヒカルの12作目の配信限定シングル。2020年5月29日に配信 「サントリー天然水」「光も風もいただきます。」篇CMソング。

(宇多田ヒカル)「Time 」flac 96khz / 24bit
日本テレビ系日曜ドラマ「美食探偵 明智五郎」主題歌 2020年5月8日に配信

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(松任谷由実) 40周年記念ベストアルバム 「日本の恋と、ユーミンと。」[Remastered 2019] flac 96kHz/24bit
ベストアルバムという事で実に46曲が収録されている。 ¥4,278という事で大変お買い得。

これ買っておけばユーミンは大丈夫です。というバーゲンセールみたいな...但しハイレゾRemastered と言っても音質はよろしく無いです。何でこんなに音悪いの?と言いたく成っちゃう。

名ばかりハイレゾの見本みたいなアルバム。(笑

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2020年5月24日 (日)

Audirvana Version 3.5.35とデスクトップ オーディオ

Audirvana Mac Version 3.5.35です。最近一番大きな出来事は今年の3月にリモートアプリが一新されたことでしょうか。アンドロイドにも対応したのかな?

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今日は最新のAudirvana Mac Version 3.5の事とか、僕のデスクトップオーディオの事を書きたいと思います。
まずは新しいリモートアプリですが、便利になりました。
アルバムでもアーティストでもトラックでも 自分で作ったプレイリストからでも選曲が出来ますし、デスクトップPCに入れたAudirvanaと完全に同期しますからものすごく便利です。 下二枚の画像は iPad Proに入れたリモートアプリの画像です。PCとアプリの連携が良いです。スパッと繋がりますし、サクサク動きます。この最新リモートアプリはAudirvana Plusでも使えますが、一部の機能が制限されます。 僕は最近Appleミュージック( iTunes )は使ってないです。なぜなら凄く使いずらいからです。車の中だけ仕方なくiPodをミュージックサーバーにして有線接続で使ってます。BMWはCar Play有料なんですよ。

Audirvana

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さてPC Macに入れたAudirvana Mac Version 3.5.35の設定はどうなっているかと言うとこんな感じです。デバイスはM2TECH Hiface Evo Two (DDC)が設定されていますね。PCMの対応レートは44.1から384kHzまで自動です、DSDは64と128にレート対応しています。サンプルレートの制限はかけていません。インテンジャーモードをオンにしてます。

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アップサンプリングは掛けていません。 僕はCDからXLDで落としてきたファイルが多いんですけれどアップサンプリングしないほうが音が良いような気がするんですよねぇ

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ちなみにこちらがデスクトップPCで開いたAudirvana Mac Version 3.5.35です。スキンは白にしています。ダークモードのスキンは汚れていてなんだか汚いんです。あれってわざとかしら?気が付かない訳がないと思うのですが ,,,

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オーディオデバイスですが、M2TECH Hiface Evo Two をFIDELIX CAPRICEとI2S( Inter-IC Sound )接続で繋いでいます。hiFace Evo-TwoはM2Tech hiFace EVOの Next generation 次世代機ですがサポート・フォーマットは、384kHzまでのPCM (I2Sでのみサポート、他のS/PDIF、AES/EBU出力端子は規格の上限192kHzまで)そしてDSD伝送はI2Sのみの対応です。
プラグ・アンド・プレイでMac OSXにたいしてはネイティブでサポート(特にソフトはいりません)するように成ってOSXのInteger Mode インテジャー・モードもサポートしていますね。

M2TECH Hiface Evo Twoは384kHzまでのPCMを再生してくれるのですが、受ける方のFIDELIX CAPRICEはちょっと頼りなくて、24bit/192kHzまでは問題なく再生しますが、無理やりDSD256を再生すると若干ノイズが乗るようです。Hiface Evo TwoもDSDは128までですから、DSD256 はDSD 11.2Mhz PCM変換時 705.6kHzになりますから(768kHzに対応するDACが必要なのかもしれません) 念の為に詳しく説明しますと、Audirvana MacはDSDフォーマットを再生できます。 再生方式はMacの場合は DOP “DSD over PCM” プロトコルを使います。その場合最大サンプリング周波数が半分になります。つまりDSD256ファイル はDOPで再生されて384kHzに成るということです。

多分試行錯誤すればFIDELIX CAPRICEもPCM 384kHzを問題なく再生してくれるのでしょうが、実験する気力が....(^^;;;;

I2S( Inter-IC Sound )接続の方が音の鮮度が高いです。今回このBlogを書くにあたって、真面目に音質に気を配り色々と聴き込んでみました。以前Audirvana PlusからAudirvana Version 3.5に変わった当初より確実に音質は向上していますね。繊細さが増したように感じます。よりハイレゾらしさを感じさせてくれる音質になりました。 

ヘッドフォンはゼンハイザーHD650です。オーバーヘッドのヘッドフォンは色々と試しましたが、これHD650が一番スキですね。重さや掛け心地とかも比較してです。

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Hiface Evo Twoの電源はFIDELIXのFL-AC-zn1に替えてあります。この超低ノイズ電源アダプターはこう言うPCオーディオ周りUSB-DAC、USB-DDCなどのコンセントが多いオーディオ環境で安心してつかえます。AMPの隣りにある白い箱でグリーンのランプの点いているのがそれです。最近のPCオーディオの電源は殆どがスイッチング電源で、この電源ノイズが音質にかなりの悪影響を与えています。フィデリックスではオーディオ用に最適な3端子レギュレータをすでに開発していて、DAコンバータCAPRICEに使用しています。50Hzや60Hzのトランス式でしかも良質な安定化電源を搭載した電源ユニットは貴重です。

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2020年1月19日 (日)

VINTAGE JBL C38 Baron (バロン) 001システム

JBL C38 バロン 001システムを導入しました。 このシステムは僕の憧れでした。 
50年代初頭から60年代終わりまで約20年間作られていたというロングセラーモデルですが初期モデルだと、ほとんど自分と同い年です。自分でも60歳を超えて体のあちこちがおかしくなっているのと同じで、導入したいと思っていてもこの年代のスピーカーでオリジナル状態で存在している個体は希少です。

今までショップなどで試聴させてもらっても、これはなぁ…という様な残念な個体しかありませんでした。特にユニットが劣化してエッジを張り替えていたり、ネットワークが劣化していたりで音出しをすると左右のバランス(音圧)が狂っているような商品が多いのです。良いものはオーナーが手放さないのかも知れませんね。

更にユニットの振動板をリコーンした物も見受けられます。音色がオリジナルでは無くなって居るわけです。
自分はスピーカー屋なので、リコーンして居るかどうかは、見れば分かります。素人が見様見真似でやったものは最悪です。自分が納得できる様な手の入れ方であれば、それなりに得心するのですが、過去色々見てきましたが、良いものは少ないのです。難しいですねぇ

一時期は北米からビンテージ品を輸入しようかしらと真剣に考えたこともありました。もう一つの方法はBoxは仕上がりの良さそうなレプリカが販売されているので、コツコツとユニットを探し集めて自分で組み上げるか!と言うことも考えていました。
それにしてもどちらも結構良い値段になるんですよねぇ (^^;;;;

今回縁あって、我が家に嫁いできたのは,
,,,,もといバロン(男爵)ですから嫁ぐではありませんね、お越し頂いたのは、JBL C38 Baronと言うバスレフ方式を採用したフロア型エンクロージャー スピーカーシステムです。
米松合板で作られたSSです。外形寸法は幅600x高さ610x奥行400mmの横置き型で重量30kgとなっています。コンパクトですが、一人で扱うのはチョット無理がありますので、奥方のご機嫌をお伺いして、手伝って頂きました。久しぶりに夫婦の連帯と絆が確認された共同作業で御座いました。(笑)
昔懐かしい家具の様なアルミの足をネジ込みます。 デザインも如何にもビンテージ家具の佇まいです。「テレビみたいだね」と言われてしまいました。手伝ってもらってますので反論なんてしません。

Baron

今回C38 Baronは001と名付けられたシステムです。品番によってユニット構成が変わります。
エンクロージャー:C38 BARON
ウーファー 低域:130A 
ドライバー 高域:LE175 DLH 
ドライバー用ホーン:1217-1290 HL87 (通称;蜂の巣ホーン)
ネットワーク:N1200

このシステムの状態ですが驚くべき事にエンクロージャーも組み込まれて居るユニットもシリアル番号が非常に近くて製造ロットの範囲内の代物です。
ドライバー高域:LE175DLHは左右共にJBLの赤封印(レッドワックス)が施してあり未開封ですから当時のオリジナルのタンジェンシャルエッジ ダイアフラムです。
ウーファー低域:130Aは浅型のペーパーコーンでフィックスエッジのタイプです。
とても良好なビンテージ品と言えます。 お譲り頂いた、持ち主の方の見識と取扱い保存状態に感服しました。

本当に夢の様なお話で、格安でお譲り頂きました。多分コツコツと同レベルのユニットを買い集めてエンクロージャーに組み込んでもお譲り頂いた値段では無理でしょう。何年経てば今回のレベルの物を探し集めることが出来るかどうかも判りません。

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さて 肝心の音出しですが、ちょいと申し訳ないのですが長年連れ添ってきたソナスファベール嬢には定位置を外れて貰って設置しました。このバロンの接続の為にスピーカーコードWE(Western Electric)ウェスタンエレクトリック WE 18GAを使いました。このコードはオリジナルです。この日の為に買い求めて有りました。実はこの細いコードじゃ無いとN1200の端子に入らないのです。ようやく陽の目を見ますね。

さて慎重にセッテイングしての音出しです。
最初に聴くアルバムはキャノンボール・アダレイ&マイルス・デイヴィスの『Somethin’ Else』で決まりです。

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正にJBLオリジナル ビンテージオーディオの世界です。
滅茶苦茶 嬉しい 自分が想像し 探し求めて居た音が、今目の前にあります。キャノンボールアダレイの柔らかで滑らかなアルトサックスにマイルスの繊細なトランペット ハンクジョーンズのピアノのタッチも素晴らしく響く。
音は圧巻の鳴りっぷりです。 全てにおいて音圧が凄い!

38cmウーファーですが、現代のウーファーに有りがちな過度な重厚感は感じられず、バリッとした乾いた低音が耳に心地よく届いてきます!
浅目の軽量コーンに大径VCを組み合わせて、さらに強力なアルニコマグネット磁気回路で駆動しているからユニットの能率が高かくて過渡特性がいいのでしょうね。音圧レベルのスペックは101dBです。この38cmのウーファーから出てくる音圧は相当なもので、楽器から出てくるサウンドの実在感と言うのか、録音されたその場の空気感を味わう事ができます。

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2Wayシステムの上の方を受け持つ「LE175」は、ダイアフラム系が2インチ、スロート径が1インチのドライバーです。
許容入力30W、音圧レベル110dB、磁束密度16,000ガウス、直径11.4センチ、奥行き9.8センチ、重さ3.7キロ、というのがカタログ値です。低い方は800ヘルツ以上で使うことが推奨されています。アルミのタンジェンシャルエッジ ダイアフラムで、大口径アルミリボン線エッジワイズ巻きヴォイスコイルが採用されています。このドライバーにHL87 通称;蜂の巣ホーンと呼ばれる何枚ものパンチングメタルプレートをすり鉢状に重ねて作った音響レンズの着いたドライバー用ショートホーンが組み合わさっています。
音響レンズと言う構造や発想はJBLが発明したものです。カメラの凹レンズのように光を音に置き換えて、高音エネルギー域を、このレンズを使ってリスナーに向けて90度の範囲に拡散させる発想です。LE175ではありませんが参考の為に指向特性図を下に引用します。

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小さな部屋でジャズを中心に臨場感のあるソロ楽器の音をクリアーに出したいと願うと、大型のマルチセルラ・ホーンよりもJBL175DLHはビックリするぐらい。上手に音像を結んでくれるんです。あまり神経質にセッティングを追い込む必要は無いですね。 

総じてこのスピーカーにはあの時代の大らかな、それでいて、生々しくリアルな実在感を持った音楽再生能力があります。レコードを音源にして真空管アンプでドライブするのがビンテージオーディオの醍醐味なんでしょうが、僕はそこ迄の拘りは無くて今まで通りにデジタル音源でハイレゾソースを鳴らして行きます。但しAMPは拘りのリニアテクノロジーを使います。リニアテクノロジーは元々JBL4343をドライブする為に揃えたAMPです。スピーカーの逆起電力吸収能力に優れ、ウーハーを超低域まで安定に制動できるのでBaronの様な大型磁気回路を搭載したシステムには最適です。これからまた試行錯誤が始まりますが、おおらかに楽しめそうです。
 

余談ですが1980年代の邦楽(ヒット曲)がめちゃくちゃ良い音で鳴ります。井上陽水・ユーミン・サザン・中森明菜・竹内まりやとか...ナハハ

2020年1月 5日 (日)

井上陽水トリビュート ハイレゾ音源でダウンロードした。

井上陽水トリビュート

井上陽水の50周年を記念して、豪華なアーティストがカバーしています。
アルバムが2019.11.27に発売に成っています。

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収録内容:
1.ヨルシカ 「Make-up Shadow」
2.槇原敬之 「夢の中へ」
3.King Gnu 「飾りじゃないのよ 涙は」
4.椎名林檎 「ワインレッドの心」
5.宇多田ヒカル 「少年時代」
6.ウルフルズ 「女神」
7.田島貴男 (ORIGINAL LOVE) 「クレイジーラブ」
8.福山雅治 「リバーサイド ホテル」
9.細野晴臣 「Pi Po Pa (Reiwa mix)」
10.iri 「東へ西へ」
11.SIX LOUNGE 「Just Fit」
12.斉藤和義 「カナリア」
13.オルケスタ・デ・ラ・ルス 「ダンスはうまく踊れない」
14.ACIDMAN 「傘がない」
15.KREVA 「最後のニュース」

ううぅむ すごすぎる。これは買わねばなるまい。
ハイレゾ音源 flac 24ビット/ 96khzでダウンロードしました。 CDだと¥3.000ですが、ハイレゾ音源ダウンロードだと ¥4,074(税込)です。ちょっと割高ですが、音質や手軽さを考えるとCDは無いなと思います。

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で一通り聞いてみましたが、良い感じです。完成度が高い。やはり井上陽水の曲をやるとなると、皆さん気合がはいるのかしら..(笑
NHKBSで陽水の50年~5人の表現者が語る井上陽水と言う特番をやっていて、陽水とゆかりのあるアーティストの証言で歴史を振り返ってゆく番組構成に成っていました。
松任谷由実、玉置浩二、奥田民生、リリー・フランキー、宇多田ヒカル。5人の言葉で謎めいた陽水の素顔と音楽の魅力について面白く語っています。
このアルバムの紹介もちょろっと出来きたりします。

陽水は自分の娘が宇多田ヒカルが歌う少年時代を聞いて涙した。自分が歌っても泣かなかったのに等と語っています。宇多田ヒカルは井上陽水の曲作りについて、自分も同じ方向、傾向の人間だと思う。顔は怖いけれど内面はとても優しい親戚の叔父さんの様な…と (笑

この番組は昨年暮れの12月27日夜10時から放送されました。NHKですからいずれ再放送があると思います。
このアルバムを聞く前にこの番組を見られた方もたくさんいらっしゃるでしょうが、順番は前後しても是非このアルバムとセットで楽しまれると面白さが倍増しますのでお勧めいたします。

2019年6月18日 (火)

JH Audio Roxanne Universal Fitの音

JH Audio Roxanne Universal Fitの音

とにかく もうね これがインナーイヤーヘッドホンかよ! と言うくらい 驚きの音
その驚きの音が一番よく分かるのがステージでの演奏だ!

Roxanne Universal Fitを自分の DAPやポタアンやと繋いで音調整する訳ですが、コードに付属しているVariable Bass Output Adjustableと言う(可変抵抗調整ユニット)を使って低域の出し方を調整するのにはJerry Harvey(ジェリー・ハービー)氏がヴァン・ヘイレンの音響エンジニアだったので、Van Halen のJumpと言う曲で調整するのが一番理にかなっているやり方だと思います。多分ジェリー・ハービー氏も、ヘッドホンの開発と音質決定にはこの曲を使っているはずだ!と言う私の勝手な思い込みですが....(笑)
この可変抵抗は低音専用ドライバにだけ割り当てられているので、操作しても中高音域の音量自体は変化しません。とても良く出来ています。但し低域の量感の有る無しで曲の印象は大きく変わります。低域の量感は使われる方の、耳の穴とのフィッティングでも大きく変わってきます。自分に合ったイヤーピースを先に決定してから、可変抵抗調整ユニットでの低域調整を行うのが良いでしょう。Variable Bass Output AdjustableはMaxの位置から音出しして、自分の感覚でここら辺かなぁという値まで絞って行く調整方法が正解だと思っています。

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さて調整が上手くゆくと、ヴァン・ヘイレンの代表曲 ジャンプですが、オープニングでオーバーハイムOB-Xaのシンセサイザーから弾かれる様に流れ出す重厚で華麗なインストゥルメンタルに重なるように打ち込まれるバスドラムの重低音が臨場感を持ってステージから観客席に広がってゆきます。Roxanne で聴いていると巨大なPAスピーカーから出た音がステージからコンサートホール全体を震わせているあの空気感・コンサートのライブ感が見事に再現されます。まるで自分が観客席に居るようです。

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JHのイヤモニのサウンドの最大の特徴は米国で特許を取得しているfreqphaseテクノロジーにあると言えます。それがどの様なものかと言うと多数のドライバー構成での時間軸と各帯域の位相を正確に制御する。と言う技術です。バランスドアーマチュア型イヤホンの一番の特徴は搭載されるユニットの大きさにあります。ダイナミック型のドライバーに比べて小型で、体積でも1/3位の大きさなので Roxanneは片Chan 3Wayで12本ものBaユニットを積み込む事が出来ます。
JHはfreqphaseテクノロジーを使って夫々のドライバから引っ張ってくる音導管(金属管)の長さや太さを微調整しています。低域や中域のドライバーからノズル出口までの音導管は短めに、対して高域の音導管は長めにすることで、電気的な領域での低域側の遅れを物理的な距離の短さで補正しています。
「時間軸」と「各帯域の位相」と言うのは所謂 音の伝わる速さとその音の伝わり方です。高域と低域では音の波長が違うので、速度も伝わり方も違います。また位相も違ってきます。リニアフェイズ的な考え方をすると、同一音源で同一面から高音も低音も同時に出てくるのは可笑しいのです。高域のほうが直線的に早く耳に届きます。低域は波長が長いので、無指向性で伝わってきます。従って高域のユニットは少し後ろにずらして取り付けるのが今のスピーカーシステムの常識に成りつつあります。リニアフェイズに調整するという事はスピーカーの音が高音・中音・低音のすべてがほぼ同時に耳に届く状態を作り出すことです。 これと同じ事をJHはイヤホンでやっているのですね。
freqphaseテクノロジーのおかげで不思議なことに小さなイヤホンでありながら、あの巨大なアルテックA5やJBLスタジオモニターを鳴らした時と同じ迫力でコンサートホールのライブ感を感じる事が出来ます。
その感じと言うのはJBLやアルテックのスピーカーで巨大なアルニコ磁気回路が着いている38cmクラスWFの振動板からでしか出て来ない乾いて濁りのない、弾けるような低域です。
若い時になけなしの貯金を叩いてJBL4343を入手して鳴らしていましたが、爆音再生している時の空気感をこのイヤホンで体験できます。

ヴァン・ヘイレンの事ばかり書いていると、ロック主体のヘッドフォンの様に感じられてしまうので、申し上げておきますが、このIEMは幅広い音楽ジャンルに対応しています。

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ADELEのThe Royal ALBERT HALLでのライブ・アルバムを聴きました。
このロンドン・ロイヤルアルバートホールで行われたアルバム録音をこのイヤホンで聴くと凄いのです。アルバムの5曲目Set Fire to the Rainでは彼女の歌声の周りに観客の手拍子や囃し立てるような口笛などが渾然一体と成って湧き上がります。 

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YO-YOMAのCello Suites Inspired by Bach
チェロの倍音スペクトラム特性に関する論文というのが有ってそれを読むと
測定結果ではチェロの実際の音域は約60Hz~1,000Hzということになり、バッハ無伴奏チェロ6番で測定すると、16,000Hzの倍音が乗っているという。
でも僕が凄いと思うのはチェロの4開放弦の周波数が Aは220Hz ,D 147Hz ,G 98Hz ,C 65Hzだということです。
あぁ〜これでは再生するスピーカーで低音がきちんと出せないとまるで音にならない。これは口径の小さなスピーカーシステムでは無理ですわ!低域が出ていないYO-YOMAの演奏を聴くことになります。今回このアルバムをRoxanneで聴いて「うう〜む」と唸った! ソナスファベールより出てるじゃん。

先のBlogでも書きましたが、僕はこのRoxanne Universal Fiをリケーブルしています。
オリジナルのケーブルではちょっと役不足で、 WAGNUS.“for JH AUDIO” VC re:Cable series -aenigmaに替えてやると、高精度純銅の超高純度銀メッキと言う贅沢なケーブル仕様のお陰なのかどうか分かりませんが、ちょっと荒っぽいオーバーハイム シンセの音もキラキラと細かい粒子に成って拡散します。解像度が二段ぐらい上がった感じになります。更にCHORD Mojoを通すことで音の濃密さが増して心地よい音になります。

全くオーディオ等に興味のない所謂、若い人に聴いてもらったら、第一声が「ああぁ! これヤバイ音や!」でした。(笑!)

 

2019年6月 2日 (日)

Astell&Kern A&norma SR15

5月18日の記事 "忘れていませんよポタアンも” と前回の "JH Audio Roxanne Universal Fit” 二回続けてポータブルオーディオについて書いて来ました。読んで頂いてありがとうございます。

DAP(デジタルオーディオプレーヤー)で音を聴くと言う行為は、なんでも出来ちゃうスマホに搭載されたお手軽な多機能化に吸収されて、単機能なDAPで音を聴くと言う世界は滅びそうになりました。SONYはウォークマンで一世を風靡しましたが、そのマーケットをAppleのiPodに取られて衰退しました。そのご本家iPodも今ではiPhoneに共食いされて影が薄い状態です。
4年ぶりに新iPod touch(第7世代)が発売されましたが一番大きい容量で256GB、その価格は4万3800円と割高です。相変わらず容量の拡張性はゼロです。プロセッサーはA8からA10 Fusionに成りましたと言えば聞こえが良いのですが、第6世代のiPadが搭載するチップと同じで魅力ありませんね。今の所デフォルトでHi-ResやDSDファイルの再生とか望むべくもありません。
こうなるとiPodで良い音を聴きたいという希望が叶うのはもう難しいのでしょうね。

Sr152

書き出しにSONYウォークマン衰退の歴史を書きましたが、当時のウォークマンは高音質を謳っていながら、中途半端な仕様でしたのでコアなユーザーは容量や音質に不満を持っていました。
そんな中で発売された韓国アイリバー社のAK100は、SDカードによる容量拡張、光デジタル出力、音楽再生に特化した仕様を盛り込んで作られていたので音質に拘ったマニアの間でヒットしました。
Hi-Res音源の到来がDAPの世界をもう一度蘇らせたということでしょう。Hi-Res対応を謳い文句に雨後の筍のように次から次へと中華系を含めたDAPやIEHP (インナーイヤーヘッドホン)が出ましたが、一時期の液晶テレビのマーケットと同じく安かろう悪かろうで、すぐに飽和してしまいました。
そんな中で
ハイレゾDAPの高価格化は韓国アイリバー社の戦略だと思いますが、生き残りのために低価格帯のDAPとの差別化を行って、高価格=高品質=高音質で高級DAPの世界を創出しています。高音質かどうか?実際に聴いたことがないので、良いか悪いかは分かりません。Astell&KernSP1000とかは300,000円以上しますものね?SONYも後追いで高価格なDAPを発売しています。ウォークマンNW-WM1Z Nも同じくらいの価格でしょうか?金色(金メッキ)のボディで200時間のエージングが必要ってモノ造りのメーカーとして本気で言っているの?と正直驚きました。昔の見識の有る技術者はこういう事は在ると分かっていても言いませんでした。それは製品として恥ずかしい事だからです。通電した最初が最高音質で有るべきでしょう。
USB DAC搭載のポータブルアンプなどとのデジタル接続は独自端子WM-PORTだそうです。もうこの時点でSONYはアウト!一世を風靡したSONYウォークマンの独創性はどこにってしまったのでしょう?残念ですね〜

Sc10

今回僕が購入したコスパ抜群のACTIVO「CT10」はハイレゾ音楽配信サイトでグルーヴァーズジャパンと言う会社のオーディオブランドですが、中身はAstell&Kern韓国アイリバー社です。UI(ユーザーインターフェイス)も綺麗でサクサク動きますし、とても良くできてます。
CT10単体での音再生も確認してみると値段の割にはとても頑張っている。iPhoneよりずっと音が良い訳です。こうなると同じUIを搭載しているご本家Astell&KernのDapはどうなんだろう?と俄然興味が湧いてきました!
まさか30万円のモデルを買う訳にもいかないので、試して見るのはA&norma SR15です。Astell&Kernの製品位置づけとしてはスタンダードモデルでエーアンドノーマと言うのだそうです。実売価格的には10万円をちょい切り9万円台です。
Quad-core CPUを搭載し2018年発売で第四世代の製品に成るわけです。USBオーディオ出力は384kHz/32bit PCM、11.2MHz DSDに対応。シーラス・ロジックの“MasterHIFI”を冠したDACチップ「CS43198」をL/R独立のデュアル搭載。
...と言うことでA&norma SR15をポチッてみました。その音はどうなのかと言うと、CS43198のデュアル搭載なのか分かりませんが、とても繊細な音も表現できるし馬力も有ります。よく出来ていると思いますが、綺麗な優等生的な音です。Mojoを通した音と比較すると残念ながら....低域の重厚な重なりの再現や音場のスケール感と静粛感などの表現性は次元が違っていて、それには到底及びません。但しAC10ではDSD128 DSD 5.6MHzがリミットでしたがSR15はUSB出力でDSD(Dop)11.2MHzまで出力できるので、Mojoを繋いでDSDは11.2MHz(DSD256)まで実際にロックしてスムーズにDSDネイティブ再生できました。この時の再生音は凄いものが在ります。ちょっと異次元...JH AudioのRoxanneに最高のリケーブルしておいて良かったなと思いました。

Sr15

実は二話続けて書いてきましたが、僕のDAPの使い方には共通して居る事が在ります。それはポータブルオーディオセットの最終段AMPやHPは中華系や日本製ではないことです。組み合わせてきたiQubeはオランダだし、MojoはMade in England 。そしてIEMはJH Audioの Roxanneです。 これは一つ一つじっくりと時間を掛けて自分の耳で選んだ結果です。

中華系のDACでESSなどの高性能DACチップやオーディオグレードのパーツを搭載している事を音質向上の謳い文句にして居る製品が沢山あります。自分の求めている音が分からない人ほど、高価な機種が搭載しているのと同じDACチップを搭載している事をありがたがるので、こう言った製品を買う傾向になります。この様な製品の共通点として音は細かに聞こえるんだけど、音楽としての表現力の無い、薄っぺらい音がします。アコースティックベースの重低音の重さが伝わって来なかったりドラムやパーカッションの打撃感が空気振動として伝わって来ませんから、リマスター等を行ったアルバムとか、古い録音の音楽再生が不得意だったりします。これは音造りのバランスが崩れているからです。

ESSなどの高性能DACチップが製品の音楽性や音質に直結しているとは限らないということです。やはり回路定数や電源管理など、見えないところでの設計技術の知見が重要になってくる訳です。

僕のDAPの使い方は音楽データの入れ物として使うだけ、その理由はHi-Res音楽ファイルをそのまま持ち歩きたいからです。だからとDAPに要求する条件はいろいろ在りますが、最低限UIはサクサク動いてほしい。容量は400GBは欲しい。USBオーディオ出力は384kHz/32bit PCM、11.2MHz DSDに対応して欲しい。Open APP Serviceに対応してSpotifyやAmazon Music Unlimitedなどのストリーミングサービスの音楽も聴きたい。中華DAPのUIに見られる様な不出来な文字化けはまっぴら御免。音楽信号の最終段はiQubeやMojoにHi-Res音楽ファイルをデジタルアウトして音を聴きたいので、USBを使ってサクッと繋がりが良いこと!そういう僕の条件でのA&norma SR15の評価は80点くらいかなぁ

何故そんな面倒くさいことをって?答えは明快!
それは格段に音が良いから。

2019年5月26日 (日)

JH Audio Roxanne Universal Fit

米国インイヤーモニターメーカー「Jerry Harvey Audio」社とは
カリスマ的な録音エンジニアJerry Harvey(ジェリー・ハービー)氏が主宰するイヤーモニターのブランドです。このジェリー氏は「Jump」などで知られるアメリカのロックバンド、ヴァン・ヘイレンの音響エンジニアだった人物です。
JH Audioの製品には耳型を取って作る“カスタム”タイプのイヤモニと、汎用型の“Universal Fit”があります。

今回取り上げるJH Audioの Roxanne Universal Fitは2014年発売の製品です。

元々カスタムIEMで Roxanne(ロクサーヌ)と言うモデルが有るのですが、それをハウジング形状以外は全てカスタムモデルと同じ仕様で、ユニバーサルイヤホンにしたものです。3 Wayクロスオーバーで高域×4、中域×4、低域×4の合計12基のバランスドアーマチュアドライバーを搭載するという強烈な仕様です。この4クアッド化では高域で、20kHzの再生を達成で来ているそうです。外観は12個のBAが内蔵されているので、そのハウジングは通常のカナル型イヤフォンに比較すると一回りほど大きいのです。結構大きく感じるので、装着できるかしら、不安になりますが自分の耳穴に合うサイズのイヤーピースを慎重に選べば意外に安定した装着感です。ハウジングはうっすら内部が見えますが、多数のユニットがギッチリ入っているのが分かります。特徴的なのはサウンドチューニングをケーブルに付属している低域調整用スライダーでできるという所でしょうか。これは非常に画期的な物です。

このIEMは所謂ハイエンドモデルです。カスタムだと220,000円位のようですが、Universal Fitの実勢価格は138,700円前後の様です。

Iem

今回はこの超弩級IEM Roxanneにワグナス「 WAGNUS.」“for JH AUDIO” VC re:Cable series -aenigma Variationsと言うハイエンドリケーブルを組み合わせました。そして、ポータブルアンプはCHORD Mojoを投入して聴いてみるというマニアックな段取りに成っています。MojoとACTIVO CT10はサイズも殆ど同じで、実際は高機能なんですけれど両方共 玩具みたいなカワユサが在ります。Mojoの筐体はとても小さいですが、航空機グレードの切削アルミニウムで作られていて、手に持つとズシリと重くて安っぽさは微塵もありません。小さくとも本物感があります。重さは180gです。CT10からMojoにはDop出力にしてMicro USB to MicroUSB OTGで繋いでやります。

CHORD Mojoと言うポータブルアンプ DACについて少し説明します。
CHORDのDACの最大の特徴は、バーブラウンやESSなどの汎用のDACチップを使っていない事です。その代わりに「FPGA」という、自由にプログラミングできるLSIを採用しています。例えばHugoにはXilinxの第6世代「Spartan-6」、Mojoには第7世代の「Artix7」というFPGAが搭載されています。FPGAを用いたパルスアレイDACを採用した製品で入力はPCMが44kHzから768kHzまで入力できます。DSDはDoP入力でDSD64/128/256(11.2MHz)のネイティブ再生が可能です。

Screenclip

下の二枚の写真を見て頂くと分かりますが、Mojoの一番左端の丸いボールが電源ボタンですが、同時にサンプリングレートをLEDの色で教えてくれます。一枚目の写真AdleはCDからリッピングしましたから44kHz 次の宇多田ヒカルのアルバム初恋は青い色に成っていますので96kHzのハイレゾファイルです。面白いですね。音量の色も-~+へ向かって同じ色となります。

さてワグナスの製品が高性能なのはずいぶん昔から認識していて、実は2014年に書いた記事がありまして、「USBコードで音は変わるか? PCオーディオMac miniからDDC hiFace Evoに繋ぐUSBコードを5種類比較試聴してみた。」を読んで頂くと僕のWAGNUSに対する思い入れも分かると思います。
2014年の記事では...もう圧倒的に高性能な Milky beams out USB CORDに打ちのめされ事を書いています。いやぁ 本当にこの製品を知った時の衝撃は凄かった。

Iemmojo

今回のハイエンドリケーブル "Diamond Dust”シリーズ type“aenigma”に使われているワイヤーは1980年代ソヴィエト連邦時代の、ブルガリア製(USSR供給)の大変稀少な冷戦時代の軍用オーディオ機器ワイヤーを使用した特別なスーパーリミテッドケーブルだそうです。
世界最高峰のPTFE絶縁と高精度純銅の超高純度銀メッキという仕様で、当然何時もの事ながら電送安定、静電容量、導体抵抗、比較電率、外部ノイズ対策、構造ジオメトリーについては、抜群の性能だそうです。aenigmaは少し硬めのワイヤーで張りが在りますが、取り回しには問題ありません。ワイヤーを叩くと若干ですが音を拾いますので、動いたりしながら聴くのには不向きです。透明感のあるシルバーで美しい外観のコードです。L型のプラグはNIDEONオリジナル 3.5mmプラグ削出を使用しています。このプラグは金メッキのメッキ品質レベルが高いのです。
“aenigma”最大の特徴をWebから引用すると、その人気の理由は1ランクも2ランクも上といえる位相特性の良さだそうです。
ケーブルの説明が長くなりました。もう....WAGNUSの音を聴きたいのか、Roxanneの音を聴きたいのか?一体どっちなんだと言われてしまいそうです。

Iemmojo3

ケーブルもイヤフォンも今回は最高のものを使ってみた訳ですが、
CHORD Mojoに繋いでRoxanneから再生される音楽は、非常に静かで真っ暗なバックグラウンドから細かな音の粒子が沸き立つように聞こえてきます。まず最初に感じるのはリアルな楽器音です。一つ一つの音の透明感の高さが印象的です。そして相当なスピード感があるのですが、うるさく感じません
リケーブルするとその音質は、飛躍的に変わります。ケーブル構造からくるのでしょうか?超高域・高域・中域・低域の周波数の繋がりと定位描写が完璧です。オリジナルのケーブルに対して音の鮮度が段違いに良いのです。これはリケーブルして聴いた瞬間に感じます。非常に高い解像度と空間の隙間の美しさ、美しい粒子のような音描写が更に際立ちます。3Dの様な...とまでは言えませんが基本的に音像は非常に鮮明で正確に描写されます。

CHORD Mojoは少し低域が出すぎる傾向に在りますので、コードに付いている低域調整用スライダーで調整してやる必要がありました。但し少なくとも小一時間ぐらい、自分の好きな曲を聴き比べてMojoの動作が安定してから調整したほうが良いでしょう。Mojoは相当に発熱して熱くなりますが、私の感覚では一時間ぐらいの連続運転で音は最高の所に逝くようです。

 

2019年5月18日 (土)

忘れていませんよ....ポタアンも

忘れていませんよ
ポタアンも

もしかすると、 iPod touch 6世代目の発表が年内にあるかもしれないと言う噂が出てきている段階で
新しいガジェット…超ハイコストパフォーマンスプレーヤー、ACTIVO「CT10」の導入です。

20190517-50411 

何をいまさら感も凄いのですがACTIVO(アクティヴォ)「CT10」って2018年4月発売ですからもう既に1年が経過してます。最近この手のガジェットに興味が失せてて、出張は全てiPhoneとQuietComfort35で済ますと言う体たらく状態でした。しかしオーバーヘッドヘッドフォンをいつも持ち歩く訳にもいかないですし、iPhoneだけのときは同梱のインナーイャーヘッドフォンで済ませていたんですが、やはり昔から使っているゼンハイザーSENNHEISER / IE8も使いたいなぁとなった時に今のiPhoneにはイヤホン端子が無い!
そう…Apple Lightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタって、豚のシッポみたいなアダプターはすぐに無くしてしまいますし、そもそも音が悪そうな....誰もAppleにイヤホン端子を無くして欲しい何てこと頼んでませんし!Thunderbolt2とか3とか、遡ればFireWireとかユーザー無視で採用しては捨てて、MacBook AirなんてThunderbolt 3(USB-C)しか付いていないんですよ。アダプターだらけでどうするのと言いたい!まあ愚痴は止めて

Dsd

で、…なんで今さらなんですが、ACTIVO「CT10」の導入です。もちろん3.5mmイヤホン端子も付いてます(爆笑)
購入動機 1.デザイン 2. イヤホン端子 3. 最大容量: 400GBまでのmicroSD カードが使える。microSD カードは安いです。400GBでも一万円以下で買えます。4.ACTIVO「CT10」其の物の価格が安いです、今だと30,000¥くらいで買える。 5.小さくて、カワユイです。僕はおっさんですが、カワユイのが好きです(笑)
もうね..この値段で大丈夫なの?というくらい頑張っていて機能満載
DACはシーラス・ロジック製の「CS4398」を1基搭載、PCMは192kHz/24bitまで、DSDは5.6MHzまでの再生が可能 PCMだけでなく、DSDもDoP伝送で再生可能。 イヤフォン出力は3.5mmのステレオミニで、出力レベルは8Ωで22mW、16Ωで36mW。SN比は115dB。THD+N 0.0005%。 Bluetooth 4.1にも対応し、プロファイルはA2DP/AVRCPをサポート。Wifi搭載で、ファームウェアのアップデートやTIDALにつなぐことも出来る。USB端子も備え、USBオーディオデジタル出力も可能。DACを搭載したポータブルヘッドフォンアンプと、USB OTGケーブルを使って接続可能!
まあ びっくりですね。 予想以外にサクサクと動きます。起動する時はちょっと時間がかかりますが、それ以外の動作には不満がありません。表示されるフォントやアイコンもなかなかオサレで綺麗です。
右横の小さなダイヤルが音量調節なのですが、グリグリ動かした時のクリック感が心地よくてツボです。

Dsd2

音も良いです。中低域にボリューム感のあるしっかりとした音!ハイレゾ感も十分にある。ゼンハイザー IE8で聴くと低域が出すぎているように思えたので、HP(ゼンハイザー IE8は低域調整ができる)側で低域を少し絞りました。で、こんなに良いのだったらCHORDの「Mojo」とOTGケーブルを使って接続して見ようか?なんてオーディオの虫が騒ぎ出したんですけど、ちっとその前に....
これもしばらく使っていないiQube V1と言うオランダのポータブルヘッドフォンアンプに繋いでみました。

Dsdamp

所謂 アナログ接続です。最近はアナログ接続が少なくなって、デジタル入力の機器が多いのですが、久しぶりにiQube V1を使ってみてアナログ接続での音の良さに久々に感動しました。全体的な音の整った感じはやはりデジタル入力のほうが良いかもしれませんが、このパワフルなサウンドステージがみなぎる感じはアナログ入力ならではの魅力です。CT10とのアナログ入力での組み合わせはマッシブで分厚くてドッシリと力強い感じ、Dクラスデジタルアンプの特徴である打ち込み系の音の再生は力感と重みがよく乗っていてます。整った音の伝わりが、かなり高レベルの音です。これはiQube本来の素性の良さでしょう。残念ながら日本の代理店は無くなってしまった様です。iQubeは V5が人気あるようですが、僕は初期モデルのV1にQables社の真骨頂があるように思います。この製品は医療グレードのエポキシ基盤とハンダを使いとても頑丈に作られていて、今から9年前の製品ですが新しい電池を入れてやれば十分に可動します。

Dsdamp2 

Dsd3

え〜 とですね 嬉しい誤算ですが、多分無理だろうなぁと思ってて、ものは試しだからという事で、iPod Classicの代わりにBMWに繋いでみました。
CT10のUSB出力をPCMに選択して、BMWのUSBコネクタに繋いでやると、CT10として認識します。BMWのiDriveコンソール ジョグダイヤルで、CT10の操作ができます。ファイルの検索からアルバム・楽曲・アーティストが選択できます。 嬉しいのはCT10にプレイリストを作っておくと、BMWのプレイリストに同期して選曲できます。CT10のプレイリストはたくさん作れますので、これは思いがけない事でとても嬉しい。大切なのはCT10に音楽データを入れる時に、名前をつけたフォルダに仕分けしながらファイルを作ってゆくと,BMWに繋いで選曲する時に便利です。
ただ残念なのは、アルバムカバーアートが出たり出なかったりする。これは研究の余地があるのかもしれません。とにかくiPod Classicが生産販売終了になり、次期iPodも touch 6世代目と成っていく中で、BMWと同期する超ハイコストパフォーマンス大容量400GBのミュージックプレーヤーが確保出来たのは嬉しい。なんと言っても入れてあるファイルはハイレゾファイルがベースなんですから、音の鮮度は良いわけです。
BMWにUSB接続で繋いで音楽再生をしている時に、CT10が給電されるのかどうかは、ちょっと使い込んでいないので、まだわかりません。

Bmw1ss  

 

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