オーディオシステムのセットアップも一段落ついたので再生音の忠実度チェックと30Hz〜40Hz前後の低域再生能力(再現能力)のチェックを行いました。
このチェックの方法については過去のBlogに書いてありますので、リンクを張っておきますから、興味のある方は参考にしてチェックしてみて下さい。
以前SNSでこの内容を書いたら、「そんなことをして何が楽しいのか」「オーディオマニアは音楽を聞かないで何をしているんだ」等と散々攻撃されたので、先に断っておきますが、四六時中そんなテストをしているわけではありませんよ。システムの設定を変えたり、スピーカーを入れ替えたりシステムに変化が有った時の確認手法です。自分のオーディオシステムを客観的に判断するための、キャリブレーションの手法だという事を理解して頂いて楽しんで記事をお読み下さい。....笑
一番目は
キース・ジャレット ケルン・コンサートで再生音の忠実度が解る。
詳しい内容はリンク先の記事をお読み下さい。

キースジャレットのケルンコンサートの再生から5秒後で右側のスピーカーから笑い声が再生音として聞こえるかどうかです。 聴こえないのは忠実度最低です。男女の笑い声がはっきり聞こえれば充分の忠実度。 ケーブルの比較でも何の比較でも、この方法ではっきり分ります。
さて試聴結果ですが今までのシステムで一番明瞭に女性と男性の笑い声が聞こえてきました。
という事でシステムの再生音の忠実度は全然問題ありませんでした。新しいシステムを組む時にJBL4560BKAにツィターユニット JBL2402を組み込んでもらいました。試聴位置では2402が丁度耳の高さに成ります。リニアフェーズなセッティングはある程度うまく行っていて、リスニングポジションでのタイムアライメントもそこそこ取れているんだと思います。
この部屋に入ると、「シーン」という耳鳴りのような音「耳音響放射(じおんきょうほうしゃ)」が聞こえて来るくらいオーディオルームの外部雑音に対しての防音シールド性能が高いですから微細な音も聞こえやすいのだと思います。
老人に成ると加齢とともに高音の聴力が落ちて来て若い時の様に聞こえなくなるので、マルチシステムを組んでいると、どうしてもシステムの高音を上げるようにセッティングしたくなりますから、其処のところを気をつけなくてはいけません。
若い人にも一緒に聴いてもらって確認するのが一番良いです。笑
二番目は
ビル・エバンス のアルバム「Waltz for Debby」に収録されている 地下鉄の音
詳しい内容はリンク先の記事をお読み下さい。(ちなみに地下鉄の音ではなくてエアコンダクトの騒音)と言う説もあります。私はVillage Vanguardには行ったことが無いので録音されている音の正体は判りません。

このテストは30Hz〜40Hzの低域が再生されているかどうかのチェックです。Waltz for Debbyは、1962年にニューヨークのVillage Vanguardでビル・エヴァンスが行ったライブを収録したライブアルバムです、この名門ジャズクラブの客席のざわめきや食器の触れ合う音・拍手の音が臨場感を伴って伝わってきます。問題の音が入っている箇所では暗騒音の中から揺らぐようにこの音が聞こえてきます。
低音再生能力のサウンドチェックとして最適だと思います。
今回は大型のオールホーンシステムと成りましたので、比較的楽にこの音が再生されています。但しオーディオルームの低域吸収能力が意外に高いのと床の防振も聴いているので、振動が床を伝わって来るのではなくて、空気が揺らぐ感じで再生されます。以前のシステムではサブWFを追加して、この音を再現していました。 新しいシステムではサブWFを使う必要性は全く感じていません。
今回 このテストの為にチューニングした事はありませんでした。 一種の確認作業の様な流れで行いましたが、2枚のアルバムを充分に楽しんで聴く事が出来ました。
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