OLLO Audio S5X
OLLO Audio S5X の導入
qobuzに入った事と、その音質については、このBlogで以前にレポートさせて頂いておりました。きちんとオーディオルームで聴くときは、qobuzのクォリティはもう素晴らしくて文句の付けようがないのですが、ディスクトップで、作業をしながら聴く音に不満がたまり始めて、とうとうヘッドフォンを入れ替えてしまいました。今まで使っていたヘッドフォンはゼンハイザーHD650です。このヘッドフォンも素晴らしいのですが、確か発売は2004年頃だったと思います。前身のベースモデルはHD600で1997年のモデルです。その後シリーズ化されて、HD660Sが2017年ごろに出ています。今はHD660S2になって居るようです。もちろん HD650も現行販売されているのですが、qobuzの配信クォリティが素晴らしいので、HPも もう少しなんとかしたいと言うのがオーディオマニアの浮気心です。
素直にゼンハイザー繋がりで上級モデルHD800Sとかに進化すればいいのですが、そんな時にFacebookの広告で見つけてしまったのがOLLO Audio(オーロ・オーディオ)でした。現在プリオーダーでX1というモデルを受注しているのですが、「発売記念版」が発売初日に完売しています。 ちょっとプリオーダーは待てないので、一つ前のモデルX5をネットで探してみたら、良い出物が見つかったので取り寄せてみました。新古品です。
OLLO AUDIO(オーロ・オーディオ)ってスロベニアのヘッドフォン・オーディオ会社なんですよねぇ
スロベニアってオーストリアとイタリアとクロアチア、ハンガリーに隣接している中央ヨーロッパの国です。あんまり工業的な事が強い感じは無いのですが…
ユーゴスラビア連邦から離脱しているので、一応先進国なんですね。EU向けの電気製品組み立て製造とか多そうな気がしますから、下地は有ると思います。
OLLO Audio S5Xを聴いてみて
聴き始めはエージングがされていないので、「うぅ〜む」と成りましたが、時間が経つにつれて、実力を発揮しだしました。
イマーシブ オーディオ・ミキシング (いわゆる立体音響・3次元音響 )向けのミックス処理に対応したと言うだけあって定位感が抜群に素晴らしい。 流石モニターヘッドフォンと謳っているだけの事はあります。私のオーディオ部屋の音がそのままヘッドフォンに移行してきたかのような、生々しさです。オーディオヘッドフォンにありがちな妙な色付きがありません。逆にモニターヘッドフォン特有のハイインピーダンスなそれっぽい音もしません。極めつけは中高域の解像度がとても高いことです。音の粒立ちやアタック音、空間をリバーブして消えてゆくまでの表現が秀逸です。再生される音場に違和感がなくてとても自然です。左右の耳の側で鳴っているヘッドフォン的な感じはありません。なんと表現すれば良いのか難しいのですが、モニタールームでスピ―カーに向かっている感じというのでしょうか?空間の再現性が素晴らしいのです。S5Xの前にS4X・S4R があるのですが、数少ない評価を参考にすると、音の強弱等を伴うダイナミクスな振り幅の表現力はS5Xで大きく進化したらしいです。本当ならば現在プリオーダーでX1というモデルを買ったほうが良いのでしょうが…
さて使用感ですが、掛け心地は悪くはありません。ゼンハイザーHD650と比較すると、こちらのほうが長時間のリスニングに適しています。頭の上部(頭頂部)に当たるヘッドバンドの圧力はこちらのほうが優しくて長時間使用できます。モニターなので耳は完全にイヤーパッドで覆われるタイプです。イヤーパッドは厚みがあって、肌に当たる部分には滑らかなハイブリッド・ベルベッドが貼られています。
オーロ オーディオんの公式 Webサイトはこちらです。日本ではアベンドートインターナショナルが取り扱っています。
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コメント
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OLLO Audio S5X・・・購入、おめでとうございます。
みるからに期待できるヘッドフォンですね。qobuzの紹介・・・今楽しんでいます。
「女性ジャズボーカル50人」は、車の中の定番です。
HD650・・・私の定番でした。
全く別な理由で、AKG K240 STUDIOに変えました。
https://procable.jp/akg_k240_studio
私は半分青いの世界、貧乏人のカメラ・オーディオ選びなので、私には合っているようです。
投稿: Fujileica(pyosida) | 2024年12月 4日 (水) 09時02分
pyosidaさん こんにちは
そうですか HD650をお使いでしたか。 AKG 懐かしいですね。
AKGも昔は使いましたが、今はハーマンGに成ってしまいましたね。老舗のオーディオメーカーで自前で残っている所は少なくなってしまいました。ナカミチとかAKAIとかブランドだけ残って中国資本に成って居る所も多いです。
ゼンハイザーも一時期は経営が危ない時もありましたが、持ち直したようです。頑張っていると思います。 ヘッドフォンは比較的小規模な所でも開発できますので時々 面白い製品が出てきます。TAGO STUDIO(タゴスタジオ)等も良いと思います。 日本のオーディオメーカーももっと頑張ってほしいですねぇ
投稿: Masa | 2024年12月 4日 (水) 11時43分