Sigma 500mm F5.6 DG DN OS Sports L マウント レンズ・ テレコンバーター 有る無し 解像度比較
2024年9月からこのレンズを使い始めて試行錯誤しています。 と同時にカメラボディもLeica SL2からSL3に変わりましたのでAdobe Psでの現像の仕方も変えたりとか
変化点が多すぎて、なかなかレポートを纏める所までたどり着けなかったのですが、やっとなんとか報告できる様な絵が取れるようになってきました。


そんなこんなで、今回
Sigma 500mm F5.6 DG DN OS Sports L マウント レンズ・ テレコンバーター の有る無し 解像度比較をやってみました。
機材は
1. Leica SL3にSigma 500mm F5.6 DG DN OS Sports 焦点距離 500mm
2. Leica SL3にSigma 500mm F5.6 DG DN OS Sports+テレコンバーターTC-2011(2.0倍) 焦点距離 1000mm

Sigmaのサイトから テレコンバーター有る無しのMTF比較データーを拝借しましたので、下に貼ります。参考になります。大口径超望遠レンズは、MTF曲線が比較的シンプルな形状で、幾何光学的MTF表記と波動光学的MTF表記の差が分かりやすいです。波動光学的MTF表記の方が実写に近い値を示してくれているとも言えます。Sigmaは両方の値を公開してくれていますので非常に真っ正直なメーカーだと思います。
グラフの見方としては
1. 「コントラストの評価は10本/mm」
2. 「解像力の評価は30本/mm」
3. 「コントラスト0.8以上が優秀、0.6以上で満足」。

このグラフを見る限りではテレコンバーターTC-2011(2.0倍)を使用すると解像度を評価する30本/mm線の値が0.8を切ってくるので不利になるように感じます。しかしコントラストを評価する10本/mm線は見事に0.9をクリアしているのでX2のテレコンを装着した場合はコントラストの良い絵画的な写りをする傾向のレンズになるのだと言えます。今回ややっこしくなるので比較データを載せてはいませんが、150-600mm F5-6.3 DG DN OS | Sportsに同じくテレコンバーターを取り付けた時のデータよりこちらのほうが優れています。
さて実際の画像はどうでしょうか?
これから下に比較画像を記載します。どうぞ大きな画像で確認してみてください。
3135X1500ピクセルの画像はこちらをクリック・モニターの大きさでリサイズされる場合はダブルクリックで原寸になります。
左 Leica SL3にSigma 500mm F5.6 DG DN OS Sports+テレコンバーターTC-2011(2.0倍) 焦点距離 1000mm
右 Leica SL3にSigma 500mm F5.6 DG DN OS Sports 焦点距離 500mm

次の画像は其々のカワセミの部分を同じ大きさに拡大しての比較です。
3158X1500ピクセルの画像はこちらをクリック・モニターの大きさでリサイズされる場合はダブルクリックで原寸になります。
左 Leica SL3にSigma 500mm F5.6 DG DN OS Sports+テレコンバーターTC-2011(2.0倍) 焦点距離 1000mm
右 Leica SL3にSigma 500mm F5.6 DG DN OS Sports 焦点距離 500mm

大きな画像データで比較して見られてどうでしょう?テレコンバーターを使用すると僅かながら解像度が落ちる様な傾向が見られますが、絵的には非常に優秀な結果になっていると思います。驚いたのは、500mm単体で撮影した画像をテレコンバーターで撮影した場合と同じ大きさまでクロップしてもライカSL3の6000万画素の描写はまだ余裕が有るという事です。レンズが優秀であることも大きな要因だと思いますが...

Sigma社はこの驚くほどコンパクトなレンズの優秀な要因の一つは特殊低分散ガラスを用いた強いパワーの凸レンズをレンズ前方に集中配置した結果だとアナウンスしています。黄色いレンズが蛍石とほぼ同等の特性を持つFLDが3枚そして最前面と後軍に2枚のSLDレンズが配置されています。シグマにしては値段の張るレンズだと思いましたが、この内容と写りを見ると凄くコスパが良いように思えてきます。

このレンズを手にとって見ると驚くのは軽さも有るのですが、アルミニウムと同等の熱収縮率を持つポリカーボネートを使った筐体の剛性感です。今まで味わった事の無い、カッチリ感と言うか、精密感なんです。気になる方はぜひ一度手にとって味わってみてください。 欲しくなることを請け負います。やばいですよ(笑)
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