百合の写真
百合の写真を幾つかあげてみます。 百合の花を撮るのはとても難しいように思います。というのは花自体が細長くて、花が咲くと花弁が目繰り上がり大概お辞儀をしていますから、花を正面から撮るのは絵的に難しいと思います。普通に撮るとなんだか図鑑に乗せるような絵になってしまい、間が抜けている感じになるのです。
それと写真に撮る時間帯は早朝か夕方の薄暗い頃がベストのような気がします。あるいは雨が振って来た時等も良いと思います。薔薇の花なども同じですが、昼日中に撮影すると特にシロユリの場合は、色が飛んでしまいますね。もしくは背景が真っ暗に潰れてしまいます。デジタルの時代に成るとRawで撮ればPsである程度補正もできますが、フィルムの時代はアウトでした。
まず最初の一枚は早朝、夜が開け始めた4時半位から 散歩の途中で撮った一枚。Leica TL2とSummilux-TL 35mm F1.4 ASPH の組み合わせです。淡い背後のボケがとても綺麗です。遠くの電灯の灯りも入っています。ISO 8000で撮影していますがAIノイズ除去処理を行っています。
次は庭に生えてきた鬼百合を撮った一枚です。庭の花ですから、雨が降ってきたなと思ったら直ぐに撮れます。スゲー便利(笑)そういう意味で家庭園芸と花の写真は両立するんでしょうが、今までにそう言いう写真家に会ったことがない。さてこの写真は Apo-Summicron-SL35mm F2.0 ASPHで撮ってます。発色が凄いですね。それと浮き立つような立体感が有ります。Psで何もいじらなくてこの写りです。このレンズは買ってよかったとしみじみ思います。
次の一枚は雨の中に咲く百合の写真です。最近お気に入りでよく使う SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO に1.5倍のテレコン TC-1411を装着してLeica SL2の組み合わせで撮っています。花を見上げる様にして撮っていますから少し逆光気味で幻想的な雰囲気がでましたね。雨の滴りもキラリと光っています。このレンズは滅茶苦茶シャープなんですよね。でも硬い線にならない所が凄いと思う。
最後の一枚ですが普通に撮るとこんな感じに成ります。雨が振っていますから、これはこれで美しいのですが...やはり百合の写真は難しいですね。雨が降ってきた時にこの百合の花が咲いていたことを思い出して傘を指してカメラを掴んで撮りに出かけました。この百合は藪などに自生していますので、注意していましたが藪蚊の生贄になってしまいました...笑
ちなみにこの写真の白百合はタカサゴユリ(高砂百合)と言う花のようです。背丈が長くて1.5m位もあります。テッポウユリとの交雑種が多く見られるようです。日本では1924年に園芸用に移入された帰化植物だそうです。
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