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2023年1月24日 (火)

SAP RELAXA フローティング・アイソレーション

SAP RELAXAですが初代RELAXA1とRELAXA530 の2台を入手し設置しました。磁気フローティングの初代が発売されたのは2001年ですから530の発売まで10年が経過しています。その間に「RELAXA4」(2006年)まで4世代で進化しています。初代RELAXA1の耐荷重は 25kg でした。RELAXA530はRELAXA4をベースに耐荷重が30kgに改良されて設置ボードが強化ガラスに変わり横幅の有効スペースが515mmと大型化しました。世界限定500台で発売されました。

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何故RELAXAを導入したのかと言うと、実はサブウーファーTD520SW エクリプスをシステムに追加した事で50Hz以下の周波数再生が意図も簡単に再生出来るようになりましたので、振動が機材に与える影響も心配になりました。そこでSAPの磁気浮力オーディオボード RELAXAを導入してみようと思い立ったのです。

まず最初にお試しで、比較的安価な初代RELAXA1をヤフオクで入手して試しました。私がRELAXAに乗せようとして居るのはミュージックNASのDELA N1Z とfidataです。共に記憶媒体はSSDです回転系ではありませんので振動には強い機材ですから果たして、浮かせる事で良い結果が出るのだろうか?自分でも半信半疑で使ってみました。

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試聴するとその効果は明らかに良い方向に出ました。SAP RELAXA1にDELA N1Zをセッテイングしてよく聴き込んでいくと、弱音部分が明瞭になり高域が静かになっているのが分かります。高域や中域に著しい改善がみられるのです。聴感的なS/N感が向上しているのがわかります。ボーカルでは繊細なニュアンスが再現されています。そして見通しが良くなった事で更に立体的な音場が形成されました。低域もボンつきが消えて明らかに締まる傾向になります。

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何故ここまで変化するのかを私なりに推測すると、低域が主体になった振動モードはラックを伝って機材に使われている電解コンデンサーや積層セラミック等の部品に伝わります。これらの電子部品が振動でノイズを吐き出したり、元々内蔵しているトランス等の発振する部品からの振動が機材の筐体に伝わり共振すると、どんどん音がにじんでいってしまいます。 磁気フローティングをする事により振動の悪循環を遮断出来るので、音がピュアになるのだと考えます。
厳密に言えばSAP RELAXAに乗せた機材には電源コードやLANケーブルが繋がっているので、100%フローティングしているのではありませんが、効果は非常には高いのです。SAP RELAXAの使われ方としてはアナログプレーヤーやCDデッキを乗せる方が多いようですが、私はDACやミュージックNAS、そしてプリアンプ等を乗せても効果は大きいと考えます。

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と言う事で効果が有るので続けてSAP RELAXA530 も導入してしまいました。RELAXA1に比べると接地面積もボードも随分と大きくなっていて、設置できるか心配したが、実は開発時に日本で最も多く使用されているQUADRASPIREのトップシェルフにあるポール最上部の位置を想定して上手く乗せられるように考えてあるとの事で、無事設置完了。

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上の画像に有るように台座に着いているマグネットを指で時計回りに回すとレベルが下がり、反時計回りに回すとレベルが上がります。水準器を見ながら4隅のマグネットをそれぞれを調整しながら回すことで水平出しが出来ます。 真ん中のマグネットは重量級の機材を乗せる時に最初に調整するマグネットです。

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SAP RELAXA1とRELAXA530 を比較して気づいた事、
冒頭に書きましたが、RELAXA1とRELAXA530の耐負荷荷重は25kgと30kgで5kgの差しか有りませんが、下の比較画像を見て頂くとわかる様にマグネットの大きさも浮力も大きく違います。初代から約10年を掛けて進化して来た結果だと思うのですが、乗せているオーディオ機材が励振(れいしん)や共振(きょうしん)の影響を受け難い仕様に進化したのだと考えています。

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SAP RELAXAの構造は床や壁を伝わって来る音楽信号による振動をオーディオボードを磁気フローティングさせる事により遮断する事は可能ですが、逆にフローティングボードの上に乗せた機材が振動した場合には直ちに振動を収束させる事ができません。一度揺れ始めるとフワフワと揺れて完全に収まるまでにある程度の時間が掛かります。初代RELAXA1とRELAXA530を比較すると、収束するまでの時間はRELAXA530が圧倒的に短いのです。ほとんど揺らがないと言っても好いと思います。

その違い収束時間の差は何から導かれているとかと言うと浮かせているボードの重さの違い(RELAXA1はアクリルボードでRELAXA530焼き入れ強化ガラス)やネオジュームマグネットの磁束密度の違い(強力かどうか)。ネオジュームマグネットの面積やその配置や数量が関係しているのだと思います。 

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今回私がSAP RELAXA フローティング・アイソレーションに設置した機材はDELA N1Zで7kg ・ fidataで6kgと、とても軽量です。SAP RELAXAは十分な積載余力を残して使った場合に素晴らしい能力を発揮すると考えています。

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