SOULNOTE DC-2 トランス唸り対策
SOULNOTE DC-2のトランス唸り対策としてKOJO TECHNOLOGY Crystal H1Pを導入してみた。
SOULNOTEの製品は音質最優先で電源トランスに非常に感度の高いトロイダルトランスを採用しているので、非常に音質が良い変わりに唸りが発生しやすいと説明されています。(音質優先の確信犯的設計ですな)
家庭の電源(コンセントのAC100V)は、半波整流を使用した暖房機器などを使用すると歪みが生まれて、直流成分が乗ります。そして直流成分が発生すると場合によっては電源トランスが飽和して唸りが発生します。
そのような場合は、暖房機など電源を歪ませる原因を特定してコンセントを抜くなどの対策をするのが一番好いのです。以前にも書きましたが、SOULNOTE D-2は僅かにトランスが唸っています。色々な家電の電源をOFFにして唸り音を消そうと努力してみましたが無理でした。
我が家のオーディオシステムは電源対策でKOJO TECHNOLOGY Aray MKⅡやノイズ対策機能のあるFURMAN Power conditionerを設置しているので悪くは無いと思うのですが、それでもD-2は僅かに唸りが出ています。製品に耳を近づけて注意深く聞き耳を立てると分かるくらいの唸りですから実用上で差し支えは無いのですが、唸り音は無いに越したことがありませんし、精神衛生上でも気持ち悪いものです。
ということで、KOJO TECHNOLOGYのDC サプレス機能搭載 電源タップCrystal H1Pを導入してみました。この製品の回路構成はブリッジダイオードを電源両ラインにそれぞれ配置。ダイオードの順方向電圧(Vf)特性を利用することで、ダイオードへの導通時間がDC成分のレベルに応じて変化してDC成分を抑制します。DC成分の発生を検知してLEDの発光にて視覚化するDC Sensorを装備しています。重量は1.6kgもあって非常に剛性が高い製品です。
結論から先に書きますが、D-2のトランス鳴きはビタッと止まりました。しかしCrystal H1PのDC Sensor(ランプ)の明るさはDC検出に全く反応していません。でもこの電源タップを外すとD-2は唸るのですから、多分センサーが反応しない位に微量のDC成分が乗っているんでしょうね。試しに1000wのドライヤーを動作させると盛大にDCを感知してランプが点灯しましたから壊れてはいない。笑
心配されるのはD-2のストレスフリーで躍動感の有る音のエネルキーが、DC サプレス機能を通すことで失われるのではないかということでしたが、SOULNOTEブランドを擁するCSRが回路構成と音質のチェックに協力したことで、高いクオリティを実現できたと謳っているだけ有って、非常にうまく出来ています。音質に関しての悪影響は感じられません。
どちらか言えばこのタップに接続する電源コードのクオリティが音質に大きく影響しますから、慎重にコードを選んでやる必要があります。ちなみにKOJO TECHNOLOGYの電源タップ Crystal H1Pの隣りにあるのはハンドメイドのオーディオ電源用ノイズフィルター(ロシアンミルスペックのオイルコンデンサーを積んでいます。)でWireWorld Electra Reference-3 power cordと重鉄タップを繋いでパワーアンプに電源供給しています。この組み合わせが滅茶苦茶に音が良い!
忘備録として電源配置図を載せておく。
最近のコメント