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2022年4月

2022年4月24日 (日)

今は毎日音楽を聴くのが楽しくてたまりません。

オーディオファイルには色々なタイプがありますが、私の場合はスピーカーがメインです。(自分の好きなスピーカーユニットをいい音で鳴らしたい)が私のオーディオ原点です。コツコツと収集してきた1950年代のJBLビンテージスピーカーをここまでハイクォリティに鳴らす事が出来る様に成ったのは嬉しい限りです。スピーカーの性能を100%とまでとはいきませんが、満足できる音で鳴らし切っていると感じています。今は毎日音楽を聴くのが楽しくてたまりません。
写真を見ていただいて分かるように私のJBLマルチシステムはJBL BaronのWFをベースにMIDホーンとTWユニットを積み上げて構成されています。一応ミリ単位で左右のユニットの位置や奥行きを合わせては居るのですが、部屋の壁やカーテンの配置がシンメトリーではないので、音像の定位調整が難しくて難儀していました。

Ssdelasystem_20220424190201

DELA N1Zは定位調整の難しさを一気に解決してくれました。フワフワするような音の揺らぎが無く、再生音の一つ一つに芯がありますから再生空間に音が張り付いた様に気持ち良く定位します。圧倒的な音像の安定感からもたらされる空間再現性が素晴らしいのです。音全体のフォーカスがビシッとそろって、いままで聞こえていなかった音像の細部やバックグラウンドにある微かな音もしっかりと耳に届く様に成りました。WFはBaronに組み込まれていたフックスエッジのJBL A130ですから、現代のWFと違いドロンとした重い低音はでません。乾いて歯切れのよい低域なのですが、それでもオオォと声が出るくらい低域の再生能力が上がりました。

Dela-n1z

音の入り口がDELA N1Zに変わったことが一番大きな要因ですが、本来NASという物はPC関連の機材です。PCオーディオを始めた最初の頃はPC本体HDDやSSDの中にある音楽ファイルをわざわざNASに引っ張り出して聴いても音が良くなるはずはないと思っておりました。しかしこの一年くらいでオーディオ部屋の電源対策(クリーン電源の導入)やノイズ対策(電源ノイズフィルター)を積み重ねて最終的にはオーディオ部屋からPCを撤去するという結果になり、私のオーディオシステムはPCオーディオからネットワークオーディオに転機しました。

Blogを読んで頂くとお分かりに成ると思いますが、段階的な試行錯誤の積み重ねでオーディオルームの電源環境の品質が上がりました。そうでないとfidataやDELA N1Zを導入しても真価を発揮できなかったでしょうし、ここまでの音の違いも再現できなかったでしょう。fidataやDELA N1Zはそれなりに高価ですので躊躇しましたが、比較的安価なDELA N100を試した時にポテンシャルが高いのに驚きました。そしてその上級機種だどうなるのか?オーディオ的好奇心が私の背中を押しました。...笑

カタログやネットの記事だけ読み漁っていると、機能が同じだからNASもQnapやSoundgenicでいいじゃんという事になるわけです。やはり身銭を切って検証しないと記事は書けません。NASはQNAPから始まってSoundgenic 、DELA N100 、fidata SSD そしてDELA N1Z SSDと実に5台を比較試聴してきました。Soundgenicは論外なので記事にもしていません。Hubも3機種を試しました。比較試聴を重ねて配線やコード類の取り回しも含めた試行錯誤の末に現在の音を構築することができました。

下に完成したネットワークオーディオ配線図を載せます。

20220601-70018

電源配線図です。 壁コンセントも3端子に変更いたしました。オーディオ系とHubとネットワーク子機は壁コンセントから分けてパワーコンディショナーを通しています。

20220604-114106

今までのシステム構築での大事なポイントをまとめてみると以下の内容になります。

1)再生する音楽ファイルは最低でも無圧縮音源 (AIFF・FLAC)のリッピングデータやダウンロード・ハイレゾデータに統一した。
2)Mytek Brooklyn DACからネットワークプレーヤー Mytek Brooklyn Bridgeに変更(電源コード交換)
3)メイン音源であるDLEA N1ZとfidataからはHubを介さずにダイレクトにネットワークプレーヤーに接続。
4)DLEA N1Zとfidataからダイレクト接続するLANケーブルはSAEC サエクSLA-500が好ましい。USB接続をする場合のUSBコードはMilky beams out USB CORDを使用する。(接続機器とケーブルのテンションに留意する。)
5)全てのオーディオ機器の電源コードは極性を揃えてクリーン電源機器(Kojo Aray MKⅡ)から電源供給。
6)Hubとネットワーク子機は電源を分けるために別口の壁コンセントからPower conditionerを通して電源供給。
7)HubはSILENT ANGEL Bonn N8 を使用・ Hubとネットワーク子機を接続するLANケーブルは7m以上の長さにした。


8)オーディオルームからPC撤去 (別室のMac miniにAudirvana Ver3.5.50をいれてネットワーク再生を行う。)

Ipad_20220424190401

自分の中ではデジタルファイルオーディオ再生のファイナルアンサーが出来上がった様な気がしています。クローズドなオーディオ環境ですが...
敢えてクローズドと述べたのはTidal、Qobuzなどのストリーミングサービスは日本では未だサービスが開始されて居ないので試して居ないからです。Amazon HDは試しておりますが…

2022年4月20日 (水)

Adele 30

Adele 30

2008年のデビューアルバム『19』でグラミー賞〈最優秀新人賞〉〈最優秀ポップ女性歌手〉の2部門を受賞、それから続くセカンドアルバム『21』は 19カ国で1位を獲得し全世界で2,500万枚を販売。

2015年のアルバム『25』でもグラミー賞で計5部門を受賞し、史上初めて主要4部門のうち3部門を2度制覇

そして2021年末に約6年ぶり4枚目のスタジオアルバム『30』をリリース。
ちょっと遅れましたが、私もハイレゾファイルをダウンロードしました。

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DELA N1Z SSDとfidataに入れて交互に試聴している。 

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アルバムの2曲目「Easy On Me」ではこの川に価値なんてない。と彼女と別れた夫との関係を川に例え結婚生活の終わりを正直に告白、

アルバムの3曲目 「MY LITTLE LOVE」では、曲節にアデルの息子アンジェロとの会話が録音が注入されていたり、アウトロには友人に残したボイスメールがフィーチャーされてて まるで映画を見ている様です。

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なんだか滅茶苦茶に赤裸々で告白的な内容のアルバムなので、いやがおうでも彼女の人生の移り変わりが見えてくるわけでして....まぁファンは、ズルズルした心の揺れ具合とかそこらへんを望んでいたわけですけれど

音源はFLAC 44.1kHz / 24bitです。e-Onkyoでダウンロードしました。驚いたのは録音レベルが高いのではないか?と驚く位の音量でなり始めます。とてもリアルに感じるのは高域が持ち上がっているからでしょうか? 先にも書きましたが映画館に居るような錯覚を感じさせる中低域が分厚いサウンドです。そして情報量が多い。

それにしても心に刺さるアルバムです。

2022年4月13日 (水)

DELA N1Z SSD 1TB

DELA N100 に続いてDELA N1Z SSD 1TBの導入です。これは初期型のN1Zです。現在のモデルはDELA N1Z MK3に成っていて、搭載ドライブが SSD4TB、SSD2TB、HDD6TBの3モデルがラインナップしています。全て受注生産の様です。
初期モデルの発売は2014年ですので約7年ほど経過しています。 DELA N100を使っていて分かったのですが、「オーディオ専用NAS」は基本的な構造や仕様は殆ど完成していて、旧型で有っても動作や仕様面で現行品と大きく変わる所はありません。N1Z MK3と比較するとUSB-DAC専用の接続端子 USB 2.0が背面に追加され、立派なインシュレーターが追加されたぐらいです。fidataもそうですが、DELAはこの製品をミュージックライブラリーと呼んでいます。この手の「オーディオ専用NAS」は完成度が高いので経年しても陳腐化して使えなく成る事はありません。MK2・ MK3とバージョンアップして音質的に良くなっているとアナウンスするのは当たり前の事です。メーカーとしても音が良くなったと宣伝しないと製品が売れません...笑 

このDELA N1Zは4月13日に私の所に来たのでネットワークに繋ぐとMusic Library システムソフトウェア 4.31が2022/04/06にリリースされていたので、サクッとアップデートしました。
ファームアップは本体内部メモリに書き込まれているので、SSDの交換も自分で容易にできます。

Ssblog-dela5

この初号機ですが当時の販売価格は70数万でした。現在のMK3はSSD 2TBモデルで税込み825,000円です。価格的にはあまり変化してません。そして中古品としてはあまり市場に出てきません。今回ヤフオクで出物が有ったので落としました。今までDELA N100を使っていてDELAの製品にはポテンシャルが有ることを理解していたので躊躇なくポチりました。もしDLEA N100を使ってなかったらfidataで満足していたと思います。コロナやウクライナ情勢で半導体や電子部品が不足して来ていますので、今後は生産数量の少ないオーディオ製品は極端な値上げか製造中止になっていくことが予想されます。気になるオーディオ製品が有るなら今のうちに手に入れておくのが得策かもしれません。

N1Zの製品設計構想ですが、オーディオ品質の電子部品を採用し、電源回路を重視した物量投入型のミュージックNASです。Marvell製 Dual-Coreの「ARMADA 370」というSoCやNASとしては大容量の2GBメモリや専用の電源管理チップ、低ジッタクロックなどを搭載しています。N1Zの電源ユニットはガラエポ基盤を使用していて、オーディオ用 LANポート専用電源ユニットとSATA / HDD / USB 3.0などの外部機器用の電源ユニットをそれぞれ分離して搭載しています。電源もキャパシタを左右に10本づつ搭載し、高精度な電圧制御システムを通して供給しています。当時初めて世に出す「オーディオ専用NAS」のハイエンドモデルですから、開発陣の力の入れようが良くわかります。

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内部の写真を見るとセンターにSSDやCPUを配置してシンメトリーな筐体設計がされているのが分かります。共振防止用に天板は3.5mm厚のアルミで、側面は4面アルミ押し出し剤の圧板350mmを使用しています。 真四角な形状はfidataと同じですが、防振設計や製造方法は異なります。
外観としてはfidataの方が伝統工芸品的な仕上がりで高級感がありますが、N1Zもなかなかに高級感があります。面白いのはインシュレーターは後期型に成ると大きな物に変わってゆくのですが、初期型のインシュレーターは正面から見ても全く目立たないのですけれど、実はTAOCと共同開発した鋳鉄とナラ材そしてエクセーヌを組み合わせた立派な物が装着されています。なぜ自然素材のナラ材を使ったのか?そして鋳鉄にエクセーヌを貼っているのか?多分(響き)にこだわったんだろうと思います。自然素材は品質を含めて調達が大変なのでオーディオ屋としては、あまり使わないものなんですけどね。

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さてN1Zの音質ですが、fidata HFAS1-S10 SSD との比較になりますけれど、全体的なバックグラウンドの静寂さではDELA N1Zに軍配が上がります。そして同じ音源のデジタルファイルを格納させて聴き比べると、今迄スタンダードとして満足して聴いていたfidataはN1Zと比べると本当に僅かに、少しだけ音の重心が上がっている様に感じるのです。音像の緻密さや響きの美しさはfidataが優れて居て華がありますが、わずかに線が細くなる傾向にある様に聴こえます。逆にN1Zはニュートラルで何処までもフラットに鳴るのです。定位感がビシッと決まり空間にフワ付きと言うか揺らぎがなくなります。静けさとドッシリとした安定感がN1Zの魅力だと思います。fidataもDELA N1Zもネットワークプレーヤーにダイレクト接続を行った場合は非常に高次元でノイズが一掃された音場を体験させてくれます。ノイズが一掃された音場の中では、背景に広がる録音現場の暗騒音の状況や音楽の質感、音の重なりや分離、音のグラディエーションなどをリアルに再現することが出来ます。スタジオユースのプロ用機材ではダイレクトで生々しい音だと乱暴に聞こえる事がありますが、DELA N1Zではオーディオファイルに向けて音の品位は高く保たれています。ニュートラルでフラットな音を追求して極めてゆくと音楽のジャンルや、録音の良し悪しに関係なく録音された音源を楽しむことが出来るのです。贅沢なことです。

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DELA N1Zとfidataは比較しても甲乙つけ難いです。DELA N100は音の躍動感とか健闘しているなぁと思っていましたが、もう比較にならない。どちらかを選べと言われたら私の好みからいくと、N1Zが好きな音になるのかなぁ
聴きたい曲やその日の気分によって音源を使い分けて楽しむと云うのも有りだなと思ったりしています。…笑

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巷での評価を見ると使い勝手はDELAが優れている風に書いてありますが、そんな事は有りません。 fidata アプリで使う分にはそんな優劣は無いと思います。fidataアプリの画像で、左側には3つのNASが表示されている。DELAは製品の画像が出てくるのが嬉しい。右下には対応しているDACもしくはDDCが表示されて選択出来る様になっている。

新しい機材を追加したので忘備録を添付します。

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2022年4月10日 (日)

桜 2022

今年こそは桜を撮りに行かなくてはと決心して、重い腰を上げて4月2日の土曜日に桜を撮りに出かけてきました。 桜は満開でもう散りはじめる寸前でした。

1500sakura2022e

LEICA SL - APO-SUMMICRON-SL 1:2/75 ASPH. 1/1000 秒 (f / 2.0)

翌日曜日の3日からのお天気は一転して冷たい雨が降りましたので、桜も散ってしまいましたから、最後のチャンスだったのです。

1500sakura2022g

久しぶりにカメラを担いででかけたら翌日から首の辺りが痛くなってしまって、「何だろうなぁ」と考えていて、カメラバッグを襷掛けにしていたのが原因だと気付くのに時間がかかりました。情けない限りです。笑

Webに桜の写真をUPいたしました。 こちら からどうぞ

 

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