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2021年7月 3日 (土)

リニアフェイズに音像をフォーカスするためには

先に書いた "JBL LE85の導入と組み立て"と言うタイトルのBlogでも言ってますが
マルチパワーアンプ LINEAR TECHNOLOGY Sa-321 を導入した辺りからJBL C38 Baronは格好はBaronなのですが、130Aの入ったWFBoxに成ってしまいました。内蔵されているLE175DLHは箱の中にありますが、切り離されてしまいました。
そしてBaronの天板には、パイオニア製・Exclusive EH-321Lと言うセクトラル・ウッドホーンにJBL LE85が組み合わされて、鎮座しております。総重量は10kgをちょっと超えるくらいです。重量バランスとしてはLE85がアルニコ磁石の磁気回路なので体積で考えるとズッシリと重いです。Baronの特徴でもある華奢な足はこの重さに耐えれるのだろうか?と心配になりぐらつかないかどうかを触って確かめました。今の所は大丈夫なようです。

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ホーンのサイズはJBLが W660×H54 だ。エクスクルーシブは W630×H82 と横幅が30㎜小さく、高さ(厚み)は28㎜厚いLE85を取り付けた時の奥行きの長さは50cmに成ります。Baronの奥行きは40cmです。 
ホーンの先端をBaronの正面に揃えて合わせてると、残念ながらLE85本体がはみ出ます。

しかし案ずるより産むが易し...何のことだか..
ここからが今日のお話の本題に成るのです。 実は音像をシャープにフォーカスさせるために、Baronの上でこのホーンユニットを前に後ろに右に左に、置き場所を動かしては音聴きをすると言う試行錯誤を繰り返しました。

結果リニアフェイズにユニットを揃えて配置することが、音像をフォーカスする為にとても重要だと言うことに成りました。この手のセクトラルホーンを使用した場合の水平方向への音の広がりはほぼ円形に均一に広がります。
参考までにJBL2397のカタログからLateral Dispersion特性を借りて貼ります。

20210703-170414

しかし大切なのは上下(縦方向)の音の広がりなのです。 特にCone型のWF(ウーファー)と組み合わせる場合には、ここに注目しなくてはいけません。

実際には垂直方向の角度が30°違うと5dB 40°で10dB程音圧が降下してくるのです。30°から40°と言うのがホーンスピーカーの放射特性で一番大切な事になります。
この急激な減衰とウーファーからの万遍の無い音圧をどの様にクロスさせるか、ということが非常に大切に成ってきます。
よくスピーカーシステムの全体特性図がフラットに成った素晴らしい特性を載せて、優秀なスピーカーですなんて評論を見ますが、全くナンセンスなのです。自分のオーディオルームにセッティングして、リスニングポジションに於いてステレオで音像がきっちりとフォーカスしてくる所まで、配置を追い込まないと意味がありません。

普通のステレオスピーカーシステムでさえ、この作業は難しいのに、マルチアンプでホーンも入れて鳴らすと成るとこれは相当難儀します。今回 試行錯誤した結果一つの方法と言えばいいのか方程式が出来ました。
それはホーンの形状で、ホーンカーブが急激に変化してゆく部分をウーファーのコーン紙の面に合わせると言う方式です。ホーンの開口部の位置もなるべく耳の高さに合わせたほうが良いでしょう。
セッティングの完成した写真を載せます。

Jbl-le85rrss
見て頂くと解りますが、ホーンの先端が随分とBaronより先にハミ出ています。
今回導入したMidホーンユニットを調整した結果は、このセッティングで、ボーカルの口の大きさが実物大になってフォーカスするのです。コンプレッションドライバーの音を直線最短距離で聴いてしまう様な狭いリスニング環境ですから、調整を追い込めば追い込んだだけ、結果は満足度が高いのです。Vintageで入手したJBL LE85の音は僕の想像した通り尖ったところがなくて、パイオニアのウッドホーンと合わさり、しなやかで優しい音質です。セッティング調整の目処がついてSomethin' Elseを掛けた時にキャノンボールのasが溶けてゆくように鳴りました。思わず「ああぁ いいなぁ」と独り呟いてしまいました。

昔テクニクスブランドで、SB7000という製品が有ってリニアフェイズ理論に基づいて各ユニットの音響中心が側面から見て同一直線上に並ぶように配置し、さらに補正のために位置を多少前後にずらす。つまり夫々のユニットをボイスコイルの位置で揃えたわけです。
コーン型のユニットだと、この考え方で良いでしょう。 しかしホーン型の場合はホーンロードが掛かる部分を他のユニットの振動板の位置に合わせてやるのが正解だと思います。つまりホーンスピーカーの音源は、ダイヤフラムの位置ではなくてずっとホーン開口部の近くに在るということです。これを頭の中で考えて、位置決めすることが重要です。

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