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2020年1月19日 (日)

VINTAGE JBL C38 Baron (バロン) 001システム

JBL C38 バロン 001システムを導入しました。 このシステムは僕の憧れでした。 
50年代初頭から60年代終わりまで約20年間作られていたというロングセラーモデルですが初期モデルだと、ほとんど自分と同い年です。自分でも60歳を超えて体のあちこちがおかしくなっているのと同じで、導入したいと思っていてもこの年代のスピーカーでオリジナル状態で存在している個体は希少です。

今までショップなどで試聴させてもらっても、これはなぁ…という様な残念な個体しかありませんでした。特にユニットが劣化してエッジを張り替えていたり、ネットワークが劣化していたりで音出しをすると左右のバランス(音圧)が狂っているような商品が多いのです。良いものはオーナーが手放さないのかも知れませんね。

更にユニットの振動板をリコーンした物も見受けられます。音色がオリジナルでは無くなって居るわけです。
自分はスピーカー屋なので、リコーンして居るかどうかは、見れば分かります。素人が見様見真似でやったものは最悪です。自分が納得できる様な手の入れ方であれば、それなりに得心するのですが、過去色々見てきましたが、良いものは少ないのです。難しいですねぇ

一時期は北米からビンテージ品を輸入しようかしらと真剣に考えたこともありました。もう一つの方法はBoxは仕上がりの良さそうなレプリカが販売されているので、コツコツとユニットを探し集めて自分で組み上げるか!と言うことも考えていました。
それにしてもどちらも結構良い値段になるんですよねぇ (^^;;;;

今回縁あって、我が家に嫁いできたのは,
,,,,もといバロン(男爵)ですから嫁ぐではありませんね、お越し頂いたのは、JBL C38 Baronと言うバスレフ方式を採用したフロア型エンクロージャー スピーカーシステムです。
米松合板で作られたSSです。外形寸法は幅600x高さ610x奥行400mmの横置き型で重量30kgとなっています。コンパクトですが、一人で扱うのはチョット無理がありますので、奥方のご機嫌をお伺いして、手伝って頂きました。久しぶりに夫婦の連帯と絆が確認された共同作業で御座いました。(笑)
昔懐かしい家具の様なアルミの足をネジ込みます。 デザインも如何にもビンテージ家具の佇まいです。「テレビみたいだね」と言われてしまいました。手伝ってもらってますので反論なんてしません。

Baron

今回C38 Baronは001と名付けられたシステムです。品番によってユニット構成が変わります。
エンクロージャー:C38 BARON
ウーファー 低域:130A 
ドライバー 高域:LE175 DLH 
ドライバー用ホーン:1217-1290 HL87 (通称;蜂の巣ホーン)
ネットワーク:N1200

このシステムの状態ですが驚くべき事にエンクロージャーも組み込まれて居るユニットもシリアル番号が非常に近くて製造ロットの範囲内の代物です。
ドライバー高域:LE175DLHは左右共にJBLの赤封印(レッドワックス)が施してあり未開封ですから当時のオリジナルのタンジェンシャルエッジ ダイアフラムです。
ウーファー低域:130Aは浅型のペーパーコーンでフィックスエッジのタイプです。
とても良好なビンテージ品と言えます。 お譲り頂いた、持ち主の方の見識と取扱い保存状態に感服しました。

本当に夢の様なお話で、格安でお譲り頂きました。多分コツコツと同レベルのユニットを買い集めてエンクロージャーに組み込んでもお譲り頂いた値段では無理でしょう。何年経てば今回のレベルの物を探し集めることが出来るかどうかも判りません。

Baron3

さて 肝心の音出しですが、ちょいと申し訳ないのですが長年連れ添ってきたソナスファベール嬢には定位置を外れて貰って設置しました。このバロンの接続の為にスピーカーコードWE(Western Electric)ウェスタンエレクトリック WE 18GAを使いました。このコードはオリジナルです。この日の為に買い求めて有りました。実はこの細いコードじゃ無いとN1200の端子に入らないのです。ようやく陽の目を見ますね。

さて慎重にセッテイングしての音出しです。
最初に聴くアルバムはキャノンボール・アダレイ&マイルス・デイヴィスの『Somethin’ Else』で決まりです。

41ztlzehzl

正にJBLオリジナル ビンテージオーディオの世界です。
滅茶苦茶 嬉しい 自分が想像し 探し求めて居た音が、今目の前にあります。キャノンボールアダレイの柔らかで滑らかなアルトサックスにマイルスの繊細なトランペット ハンクジョーンズのピアノのタッチも素晴らしく響く。
音は圧巻の鳴りっぷりです。 全てにおいて音圧が凄い!

38cmウーファーですが、現代のウーファーに有りがちな過度な重厚感は感じられず、バリッとした乾いた低音が耳に心地よく届いてきます!
浅目の軽量コーンに大径VCを組み合わせて、さらに強力なアルニコマグネット磁気回路で駆動しているからユニットの能率が高かくて過渡特性がいいのでしょうね。音圧レベルのスペックは101dBです。この38cmのウーファーから出てくる音圧は相当なもので、楽器から出てくるサウンドの実在感と言うのか、録音されたその場の空気感を味わう事ができます。

20200119-113318
2Wayシステムの上の方を受け持つ「LE175」は、ダイアフラム系が2インチ、スロート径が1インチのドライバーです。
許容入力30W、音圧レベル110dB、磁束密度16,000ガウス、直径11.4センチ、奥行き9.8センチ、重さ3.7キロ、というのがカタログ値です。低い方は800ヘルツ以上で使うことが推奨されています。アルミのタンジェンシャルエッジ ダイアフラムで、大口径アルミリボン線エッジワイズ巻きヴォイスコイルが採用されています。このドライバーにHL87 通称;蜂の巣ホーンと呼ばれる何枚ものパンチングメタルプレートをすり鉢状に重ねて作った音響レンズの着いたドライバー用ショートホーンが組み合わさっています。
音響レンズと言う構造や発想はJBLが発明したものです。カメラの凹レンズのように光を音に置き換えて、高音エネルギー域を、このレンズを使ってリスナーに向けて90度の範囲に拡散させる発想です。LE175ではありませんが参考の為に指向特性図を下に引用します。

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小さな部屋でジャズを中心に臨場感のあるソロ楽器の音をクリアーに出したいと願うと、大型のマルチセルラ・ホーンよりもJBL175DLHはビックリするぐらい。上手に音像を結んでくれるんです。あまり神経質にセッティングを追い込む必要は無いですね。 

総じてこのスピーカーにはあの時代の大らかな、それでいて、生々しくリアルな実在感を持った音楽再生能力があります。レコードを音源にして真空管アンプでドライブするのがビンテージオーディオの醍醐味なんでしょうが、僕はそこ迄の拘りは無くて今まで通りにデジタル音源でハイレゾソースを鳴らして行きます。但しAMPは拘りのリニアテクノロジーを使います。リニアテクノロジーは元々JBL4343をドライブする為に揃えたAMPです。スピーカーの逆起電力吸収能力に優れ、ウーハーを超低域まで安定に制動できるのでBaronの様な大型磁気回路を搭載したシステムには最適です。これからまた試行錯誤が始まりますが、おおらかに楽しめそうです。
 

余談ですが1980年代の邦楽(ヒット曲)がめちゃくちゃ良い音で鳴ります。井上陽水・ユーミン・サザン・中森明菜・竹内まりやとか...ナハハ

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コメント

わぁ〜JBL C38オリジナルですね・・・自分も若い頃にオーディオに熱をあげていまして、特に仕事との兼ね合いもあり、今もビンテージオーディオに囲まれています!ただ、マンションに引っ越したので大きなスピーカーは、実家に置き去りに(*´-`)
特にJBLに始まりJBLに没頭した感じで、まさに001システムは、その根幹であり、自宅では今もハークネスが真空管のアンプで良い音を鳴らしてくれています!マンションでは、WEの755Aをマッキントッシュの真空管で小さな音でジャズを聞くのが夜の日課です・・・この頃の製品は、きちんと手入れされて入れば素晴らしい音でなってくれますよね

CFV39さん こんばんは
そうですか ハークネスをお使いですか! 凄いなぁ 
C38で僕もやっとお仲間になれました。
WE755AとはこれまたVINTAGEな製品をお使いですね。僕は聞いたことがありません。

このビンテージオーディオの世界はライカと同じで
ハマると恐ろしいのかもしれません。...(~~;;;;

初めまして。mintonと申します。izumiさんのところから寄らせてもらってます。
どうも近い年代のようで、オーディオの話題に釣られて書き込みます。
僕はMasaさんほどの凝ったものではないですが、以前D130と075でした。オーディオの旅をしてもそこを超えるスピーカーに出会えていません。
今はソナスファベールのコンチェルトグランドピアノという古いタワーを上杉で鳴らしています。
CDはアキュフェーズです。なんとなく似たような構成ですね。
JBLのこのウーファーはパリっとしながらもふわっとした柔らかい低音が出ていて大好きです。

mintonさん こんにちは はじめまして
そうですか
ソナスファベールのコンチェルトグランドピアノをお使いですか! 素晴らしい!
上杉のアンプも良いですねぇ

僕はデジタルソースが主体で、CDは聴かなくなってしまいました。
ビンテージJBLは鳴らせる音楽も決まってくるので、更にスーパーツイーター0725あたりを追加するか
もしくはソナスファベールもソースで使い分けて鳴らせるようにするか、悩んでます。
気長に行きます。

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