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2019年10月11日 (金)

鯨食文化について

以前Blogに鯨食文化について書いた事があったが、今日はもう少し突っ込んで書きたいと思う。
というのは日本は2018年12月26日、クジラの資源を管理する国際捕鯨委員会(IWC)からの脱退を表明したことで、日本は1988年以来、30年ぶりに商業捕鯨を再開しました。具体的には2019年6月末にIWCを脱退し7月から商業捕鯨を再開しました。
南極海での捕鯨は、国際条約で原則として禁止されているのでIWC脱退で南氷洋での調査捕鯨が続けられなくなりました。しかし日本の領海と排他的経済水域での商業捕鯨を行います。
日本は例年、調査捕鯨としてミンククジラなど約500〜600頭を捕獲していました。日本の今後の捕獲枠について、菅官房長官は記者会見で「IWCで採択された方式で算出された捕獲枠の範囲内で行う」と説明しています。実際には調査捕鯨をしていた頃の半分くらいの捕獲頭数383頭に成るようです。

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捕鯨反対と言えば、シー・シェパードが悪名高いのですが、シーシェパード代表のポール・ワトソンに対して日本と中米コスタリカは2000年代に起こした事件で逮捕状を出していてICPOは国際手配を行っています。
ICPOはワトソン容疑者にたいして、「身柄拘束」を要請する「赤手配」をおこなっていますので国際テロ犯や武器密売人と同じです。「赤手配」のワトソン容疑者はフランス・オランド政権の中枢にコネを持つSSの支持者の手配でフランスに籠もっております。拘束を恐れてフランスから一歩も出てきません。

SSは反捕鯨をビジネスモデルにしています。和歌山県太地町のイルカ漁の妨害行為を行って、それをインターネットで動画配信したりして、動物愛護に訴えたりしながら、金銭的な寄付を募っています。2012年度以降、日本法務省はSSのリーダー格を入国拒否にする措置を取っています。これまでの対象者は15人程度になります。クジラ漁を行うデンマーク領フェロー諸島と同様に日本でも強固に彼らの活動を制限しています。この団体はかつてのように日本を標的にして寄付金を稼ぐビジネスモデルが成立しなくなっています。

反捕鯨、動物愛護のベースに有るのはクジラやイルカは頭の良い可愛い動物なので、殺してはいけないと言う考えです。人間の考え方を物差しにして動物の知力や能力を評価しています。彼らは人間と同じような認知能力を持っている動物が、高い知力の証拠と考えています。
実はこれはとても愚かな考え方です。そして何故クジラやイルカが駄目で、牛や豚、羊は食べても良いのかと言う根本的な自己矛盾を抱えています。

欧米の多くの人は『ブタは賢く、ヒツジは鈍い』と言いますが、家畜の認知能力について研究する米カリフォルニア大学デービス校動物科学部助教授、クリスティナ・ホーバック氏はそれは間違いだと言っています。動物は環境に適応して生きるために物を認知する色々な能力を持っているにすぎません。どんな動物も、自分たちが暮らす環境に適応しています。動物が持つ認知能力は一般に、生き残りに欠かせないものです。「複雑な問題を解決したり、道具を使ったりする能力をただ必要としない動物もいます」とホーバック氏は言っています。人と同じような認知能力に基づいて行動する必要が無い環境に即して生きているに過ぎないのです。

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日本の捕鯨と鯨食文化の歴史と伝統を理解しない人々からクジラやイルカは頭の良い可愛い動物なので、殺してはいけない。と圧力を受けたり指図をされ、はいそうですかと圧力に負けて受け入れて止めるのではなんの問題解決にもなりません。

反対に我々日本人が何百年も伝承してきた生活と食文化を捨てることになってしまいます。何故日本はIWCを脱会してまで商業捕鯨を行おうとするのか?それは捕鯨をする。クジラを食べる。と言う行為は、日本の古来からの生活食文化の中で継承されて来た伝統であるからです。日本は辛抱強く、鯨食文化が如何に受け継がれてきているのかを世界に情報発信してゆかねばなりません。何故貴方たちと違う文化が存在するのかと言う所に、議論の焦点が合うように誘導してゆく事が大切です。

地方に根付いたクジラにまつわる食文化は、古来から日本の各地に存在します。それを継続してゆくことは非常に大切です。一旦止めると途絶えてしまいます。日本の食文化では牛肉などは信仰や荷役に使われる動物ということもあって、食べられてきませんでした。魚が主でした。鯨は「魚」として食用にされてきたのです。 
さて、話を変えて現代の鯨食文化についてお話しましょう。この写真は大阪のど真ん中 梅田にある関西の関東煮「たこ梅」の画像です。たこ梅はあの食通・開高健も愛した関東煮の名店です。
この中に幾つ鯨料理のメニューが有るか解りますか? 

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正解は3つです。
関西の関東煮(おでん)屋 名店「たこ梅」には鯨の部位によって異なる鯨料理が沢山あります。
赤身(あかみ) 尾の身を除いた、背肉・胸肉・腹肉など赤肉の総称でお造りやステーキ
尾の身(おのみ)  尾肉ともいい、背びれから尾の付け根までの背側にある脂がのった霜降り状の肉で、鯨の最高級部位ですたこ。梅ではお造りで出てきます。
尾羽毛(おばけ)  尾びれの部分で、さらしくじらの原料になります。地域によっては、おばけ、おばいけと言います。たこ梅では酢みそで出てきます。
以上の3つが貼られています。 他には
さえずり 鯨の舌の部分のことでたこ梅のおでん(関東煮)にはなくてはならない希少部位。
ころ これまた、たこ梅のおでん(関東煮)にはなくてはならない部位です。僕はたこ梅に行くと鯨を食べるのを楽しみにしています。鯨の入っていない たこ梅の関東煮は想像できません。

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今回贔屓にしている、フランス料理店で、鯨を食しました。
実はこのお店のマスターとは川崎中央卸売市場で食材探しをしている時に、仲卸のお店から紹介されました。旬の食材を積極的に探して美味しい料理を提供してくれるので、何時も楽しみにしています。
写真はイワシクジラのタルタルです。とてもフレッシュで美味です。これが食べられるのは新しく始まった近海での商業捕鯨の恩恵です。

現代の日本の食は非常に多様化しており、食材も多岐に渡り入手できますので、別にクジラを食べなくても日本人は生活して行けます。多分今の日本人で大部分の人々はまともにクジラを食べたことがないでしょう。
しかし今回の商業捕鯨への転換で、この様な新しいジャンルの素晴らしい鯨料理が食せる様に成りました。鯨料理の広がりと新しい可能性が感じられとても素晴らしいことです。

日本の食がグローバル・スタンダードとして世界に広まっていった物は沢山あります。鮨・すき焼き・酒・ラーメン・天麩羅・鰻...等々最近は日本食そのものがジャンルとして人気で、「だし」や「うまみ」が世界の料理界で注目されています。これらの日本食は昨日出来たものではありません。伝統があり今に伝わり、グローバルに進化しています。それは何故?答えは「美味しいからです」

鯨食文化についても是非そう成って行って欲しいと思います。

 

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