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2019年6月18日 (火)

JH Audio Roxanne Universal Fitの音

JH Audio Roxanne Universal Fitの音

とにかく もうね これがインナーイヤーヘッドホンかよ! と言うくらい 驚きの音
その驚きの音が一番よく分かるのがステージでの演奏だ!

Roxanne Universal Fitを自分の DAPやポタアンやと繋いで音調整する訳ですが、コードに付属しているVariable Bass Output Adjustableと言う(可変抵抗調整ユニット)を使って低域の出し方を調整するのにはJerry Harvey(ジェリー・ハービー)氏がヴァン・ヘイレンの音響エンジニアだったので、Van Halen のJumpと言う曲で調整するのが一番理にかなっているやり方だと思います。多分ジェリー・ハービー氏も、ヘッドホンの開発と音質決定にはこの曲を使っているはずだ!と言う私の勝手な思い込みですが....(笑)
この可変抵抗は低音専用ドライバにだけ割り当てられているので、操作しても中高音域の音量自体は変化しません。とても良く出来ています。但し低域の量感の有る無しで曲の印象は大きく変わります。低域の量感は使われる方の、耳の穴とのフィッティングでも大きく変わってきます。自分に合ったイヤーピースを先に決定してから、可変抵抗調整ユニットでの低域調整を行うのが良いでしょう。Variable Bass Output AdjustableはMaxの位置から音出しして、自分の感覚でここら辺かなぁという値まで絞って行く調整方法が正解だと思っています。

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さて調整が上手くゆくと、ヴァン・ヘイレンの代表曲 ジャンプですが、オープニングでオーバーハイムOB-Xaのシンセサイザーから弾かれる様に流れ出す重厚で華麗なインストゥルメンタルに重なるように打ち込まれるバスドラムの重低音が臨場感を持ってステージから観客席に広がってゆきます。Roxanne で聴いていると巨大なPAスピーカーから出た音がステージからコンサートホール全体を震わせているあの空気感・コンサートのライブ感が見事に再現されます。まるで自分が観客席に居るようです。

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JHのイヤモニのサウンドの最大の特徴は米国で特許を取得しているfreqphaseテクノロジーにあると言えます。それがどの様なものかと言うと多数のドライバー構成での時間軸と各帯域の位相を正確に制御する。と言う技術です。バランスドアーマチュア型イヤホンの一番の特徴は搭載されるユニットの大きさにあります。ダイナミック型のドライバーに比べて小型で、体積でも1/3位の大きさなので Roxanneは片Chan 3Wayで12本ものBaユニットを積み込む事が出来ます。
JHはfreqphaseテクノロジーを使って夫々のドライバから引っ張ってくる音導管(金属管)の長さや太さを微調整しています。低域や中域のドライバーからノズル出口までの音導管は短めに、対して高域の音導管は長めにすることで、電気的な領域での低域側の遅れを物理的な距離の短さで補正しています。
「時間軸」と「各帯域の位相」と言うのは所謂 音の伝わる速さとその音の伝わり方です。高域と低域では音の波長が違うので、速度も伝わり方も違います。また位相も違ってきます。リニアフェイズ的な考え方をすると、同一音源で同一面から高音も低音も同時に出てくるのは可笑しいのです。高域のほうが直線的に早く耳に届きます。低域は波長が長いので、無指向性で伝わってきます。従って高域のユニットは少し後ろにずらして取り付けるのが今のスピーカーシステムの常識に成りつつあります。リニアフェイズに調整するという事はスピーカーの音が高音・中音・低音のすべてがほぼ同時に耳に届く状態を作り出すことです。 これと同じ事をJHはイヤホンでやっているのですね。
freqphaseテクノロジーのおかげで不思議なことに小さなイヤホンでありながら、あの巨大なアルテックA5やJBLスタジオモニターを鳴らした時と同じ迫力でコンサートホールのライブ感を感じる事が出来ます。
その感じと言うのはJBLやアルテックのスピーカーで巨大なアルニコ磁気回路が着いている38cmクラスWFの振動板からでしか出て来ない乾いて濁りのない、弾けるような低域です。
若い時になけなしの貯金を叩いてJBL4343を入手して鳴らしていましたが、爆音再生している時の空気感をこのイヤホンで体験できます。

ヴァン・ヘイレンの事ばかり書いていると、ロック主体のヘッドフォンの様に感じられてしまうので、申し上げておきますが、このIEMは幅広い音楽ジャンルに対応しています。

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ADELEのThe Royal ALBERT HALLでのライブ・アルバムを聴きました。
このロンドン・ロイヤルアルバートホールで行われたアルバム録音をこのイヤホンで聴くと凄いのです。アルバムの5曲目Set Fire to the Rainでは彼女の歌声の周りに観客の手拍子や囃し立てるような口笛などが渾然一体と成って湧き上がります。 

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YO-YOMAのCello Suites Inspired by Bach
チェロの倍音スペクトラム特性に関する論文というのが有ってそれを読むと
測定結果ではチェロの実際の音域は約60Hz~1,000Hzということになり、バッハ無伴奏チェロ6番で測定すると、16,000Hzの倍音が乗っているという。
でも僕が凄いと思うのはチェロの4開放弦の周波数が Aは220Hz ,D 147Hz ,G 98Hz ,C 65Hzだということです。
あぁ〜これでは再生するスピーカーで低音がきちんと出せないとまるで音にならない。これは口径の小さなスピーカーシステムでは無理ですわ!低域が出ていないYO-YOMAの演奏を聴くことになります。今回このアルバムをRoxanneで聴いて「うう〜む」と唸った! ソナスファベールより出てるじゃん。

先のBlogでも書きましたが、僕はこのRoxanne Universal Fiをリケーブルしています。
オリジナルのケーブルではちょっと役不足で、 WAGNUS.“for JH AUDIO” VC re:Cable series -aenigmaに替えてやると、高精度純銅の超高純度銀メッキと言う贅沢なケーブル仕様のお陰なのかどうか分かりませんが、ちょっと荒っぽいオーバーハイム シンセの音もキラキラと細かい粒子に成って拡散します。解像度が二段ぐらい上がった感じになります。更にCHORD Mojoを通すことで音の濃密さが増して心地よい音になります。

全くオーディオ等に興味のない所謂、若い人に聴いてもらったら、第一声が「ああぁ! これヤバイ音や!」でした。(笑!)

 

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