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2018年12月

2018年12月22日 (土)

Sonus faber ELECTA AMATOR IIの修理

久しぶりのオーディオ ネタなんですが、のっけから故障の話からでございます。焦りました。

今月始めに久しぶりに、オーディオ装置に火を入れて、音楽を聞こうとしたら、なにかおかしい!
低域の音圧が足りない!
スピーカーに近寄って確認したら、Rチャンネルの低域が出ていない。さてはAMPが逝ったかな?
と疑って、LRを繋ぎ替えて聞いてみても、Rのチャンネルの低域が出ていない。
念のために、スピーカーコードを取り替えて聴いてみても、症状は同じ
ということで、ソナスファベール エレクタアマトールⅡのWFが駄目になっている事が確定しました。
もしかするとネットワークの可能性もあるので、WFを取り外して、乾電池を繋いでみましたが無反応ですので、
ボイスコイルが切れたなと…

Sonus_faber5

それにしても、自分でユニットを取り外して、Sonus faber ELECTA AMATOR IIの箱の中を見たときにはちょっと驚きました。吸音材は分厚いウレタンが一枚ネットワークに被せてあるだけです。15年前の製品と思えない鮮度の状態で美しいネットワークが組み込まれております。 いい仕事してるな〜 Sonus faber

これは絶対治さなくてはと意を決して、ネットを検索したら、Sonus faberは株式会社ノア(NOAH Corporation)の取扱でした。
僕は香港で一式購入したので、それも2003年ですから、かれこれ15年前です。
藁にもすがる気持ちで、サービスにお電話差し上げてみたら、「確かあったな〜探してみますので、15分後に連絡します」、なんと一個だけWFのスペアが有ると言うことで交換可能ということでした。
代理店を通じての修理依頼受付ということで、オーディオユニオン経由で、修理をお願いしました。
修理費用は総額で86,400¥でした。ユニット代金が65,000¥ 技術料が15,000¥です。

Sonus_faber2

無事にユニット交換が終わり、本日戻ってきましたので、Sonus faber ELECTA AMATOR IIのWF(ウーファー)について、少し書きます。
このユニットはデンマークのScan-Speak (スキャンスピーク)と言う会社に特注して作らせています。所謂OEMですね。スキャンスピークは創業1970年と言う老舗で、ハイエンドのスピーカーシステム向けに中々良いユニットを供給しています。例えばWilson Audio SophiaとかYG ACOUSTICのメインモジュール等など。

Sonus faber 18W SF-1は 口径は18cm 重量2.75kgです。
多分Scan-SpeakのClassicシリーズの型番 MIDWOOFER 18W/8545-01がベースに成っていると思います。

Sonus_faber3

何が違うかと言うと、磁気回路に大きなリパルジョンマグネットが追加されています。リパルジョンマグネットは昔はブラウン管型のテレビの横にスピーカーをセットした時に走査線の歪みが出ないように磁束をコントロールする目的で着けられましたが、Sonus faber 18W SF-1の場合は多分音質調整と磁束をUPするために追加されたのでしょう。

Sonus_faber

ボイスコイルは42mmφのアルミボビンです。18cm口径と言っても、実際のエッジの貼り代までの、CONE紙の口径は実質16cmで、121x2.5tと言う巨大な磁気回路を背負っているので、音圧は90dB位ありそうです。横から見ると磁気回路の巨大な事がよく解りますね。ダンパーはアラミド系の綿布で結構しなやかです。
特筆されるのは、ゴツゴツとしたノンプレスの様なCarbon Fibre Coneと、コーン紙からなだらかに整形されたソフトなゴムエッジです。いい音するはずです。

久しぶりに良いもの見たなぁ....マニアの感想でした。

追記2018/12/24

スピーカーの修理についての考え方ですが、ビンテージスピーカーの修理について、今回 私のケースのように同じユニットをまるごと交換できたのは、とてもラッキーで最良の方法です。工業製品である限り経年変化による劣化は避けられませから、できるなら両方のWFを新品に交換することが望ましいのです。

最悪のケースはユニットを分解して修理する方法です。これは相当難易度が高くて、オリジナルの音にはなりません。なぜなら、スピーカー開発者は接着剤の種類や、塗布位置とその量まで規定して製品を作り上げているからです。周波数特性は同じでも、周波数特性に現れない音色が違ってくるのです。

巷には劣化したビンテージ品や素人が手を加えて、ユニットを修理した形跡の見られる劣化した古い個体が高価で取引されています。残念なことです。

Sonus_faber6

先にも書きましたが工業製品である限り経年変化による劣化は避けられませから、修理の場合は正規のメーカーに送り返して、正規の部品交換をされるのが正解だと考えます。
オーディオメーカーの栄枯盛衰は激しくて、すでに無くなっている有名なブランドが数々あります。幸いなことに、ソナスファベールもそのユニットを作っているスキャンスピークも現存しています。一時期日本のオーディオメーカーが沢山ありましたが、現在残っているブランドは殆どありません。

YAMAHAは殆どの日系大手オーディオブランドが撤退した中で、コツコツと素晴らしい物作りを続けています。NS5000はよくぞここまでと言う製品ですね。製品保証も5年間です。この企業のHiFiオーディオに対しての取組姿勢が高く評価されます。スピーカーユニットからシステムを作り上げる事のできる技術レベルでは世界最高峰ではないでしょうか。多分楽器を作っている土壌が有るから出来るんでしょうね。
あとはAccuphaseですか、会社の規模を拡大しないで、顧客満足度を追求した商品をロングランで作り続け、古い製品もできるだけメンテを引き受けてくれる。素晴らしい企業ポリシーですね。
私が最初に買ったスピーカーはNS1000Mでしたし、Accuphaseも使っておりました。両方共今は手元にはありませんが.......

気に入った愛機で長くオーディオの趣味を楽しむという事は結構難しい事なのかもしれませんね。

今の私のシステム構成はデジタル音源で、パソコン(Mac)から取り込んで、DACはMytek Digital(マイテック・デジタル)社 オーディオアンプはリニアテクノロジーと言うガレージメーカー、スピーカーはソナス・ファベールと言うシンプルな形になっています。音源はこれからも変わってゆくでしょうしDACはそれに合わせて変化して行きます。 デジタルカメラと同じで、旬の製品が一番と考えています。反面アンプは素性が良くてメンテが保証されたものを使い続けるつもりです。幸いにリニアテクノロジーは購入時点から経営者の顔が見えているので、メンテは可能です。
一番不安だったソナス・ファベールは今回のメンテで、後しばらく大丈夫でしょう。
時間があればスピーカーはJBL 4320か4330あたりの古いものを自分で直しながら、使ってみたいなぁと言う夢はありますね。

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