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2018年5月 3日 (木)

ライカTL2ってどうよ?

散々に迷いました。本当に….

実はライカCLが出て、そのデザインを目にした時に余りにも自分の好みとかけ離れていたので、それならばいつかTL2を買おうと心に決めました。
僕はライカQの様なトップカバーのデザインが好みなのでCLの軍艦部は萎えます。とても残念です。

Leica_tl2

僕にとってはライカAPS-Cはマウントも同じなのでライカSLのサブ機と言う位置づけですけど、多分両方持って出かけることは殆どないと思う。
何時も出張の時に鞄に入っているSONY Cyber-shot DSC-RX100の代替えに使いたいと考えている訳ですが、気軽に持って出かけるカメラにしてはちょっと大きいかなぁ!センサー サイズが23.6 × 15.7mm(APS-C サイズ) なんですから、1.0型(13.2 x 8.8mm)センサー搭載のRX100より大きくなって当然なのでありますが….

サイズを比較するならフジフィルムのAPS-C ミラーレスデジタルカメラ「Xシリーズ」辺りが妥当でしょうか?
FUJIFILM X-Pro2 (幅)140.5mm×(高さ)82.8mm×(奥行き)45.9mm 約495g 3.0型 TFT 約162万ドット
FUJIFILM X-E3 (幅)121.3mm×(高さ)73.9mm×(奥行き)42.7mm 約337g 3.0型 タッチパネル式TFT 約104万ドット
Leica CL (幅)131.0mm×(高さ)78.0mm×(奥行き)45.0mm 約403g 3.0型 TFT (タッチパネル) 約104万ドット
Leica TL2 (幅)134.0mm×(高さ)69.0mm×(奥行き)33.0mm 約399g 3.7型 TFT LCD (タッチパネル) 約130 万ドット
Pana DMC-GX8 (幅)133.2mm× (高さ)77.9mm × (奥行き)63.1mm 約487g 3.0型 タッチパネル有機EL 約104万ドット

FUJIFILM X-E3はファインダー搭載のミラーレスデジタルカメラXシリーズで最小・最軽量ボディと謳うだけ有って、流石に小型ですね
Leica TL2 はファインダーを省いちゃっているので、更に薄い
ライカのAPS-CはパナソニックのLUMIXの技術をベースに作られているのでしょうが、パナがマイクロフォーサーズ4/3型Live MOS センサーなのに、センサーはパナ本家より大きい物を採用しているのが興味深いですね

ボディシェルはアルミブロック1.2kgからのNC削りだしで、手作業での磨き行程を行っているのが凄い。この磨き行程は45分の動画に成って居るんです、生産現場に携わっているので実際に動画を見ましたが いやはや凄いですよ生産性がまるで感じられません。アップルのMac.Book ProやMacBook Airも筐体と内部フレームは一枚のアルミニウム板からNCで削り出して居ましたが、仕上げはブラスト処理でした。こんな手の込んだ磨き行程は行っていません…(汗)
動画の後半でカメラボディのRの付いている稜線を職人が治具にサンドペーパーを巻きつけて削っているのね…信じられない職人技です。2014年に登場したライカTから数えて3代目となるので、作業者の熟練度も上がって39分位で仕上がるように成ったらしい。
繋ぎ目の無いアルミボディの感触や、削り出されたシャープなボディエッジの質感はプレスや成形モールドでは絶対に出ないのよね。物的な凝縮感とでもいうのか、ライカはその辺りの作り方が凄く上手いと思う。

Tl2_2

こうして比較してみると、
Leica TL2 はファインダーレスと引き合えにデカイ液晶タッチパネル搭載でボディ奥行きは最薄 全高も一番低い。結構 尖ったカメラなんだなぁ

海外出張に持ち歩いて、街撮りもしたいし、食事の時に料理なんかも近接で綺麗に撮りたいんですが、TL2と組み合わせて近接も撮れるレンズと言うと
ライカ ズミクロン TL f2/23mm ASPHは35cm最短で、後はライカ アポ・マクロ・エルマリートTL F2.8/60 ASPHか、 スーパー・バリオ・エルマーTL F3.5–4.5/11–23mm ASPHに成るんだけどレンズが大きいですよね。
とりあえずレンズはElmarit-TL 18 f/2.8 ASPHを買ってみました。AFで撮りたいカメラですしね…
パンケーキレンズだねこれは、ライカはスーパーパンケーキと呼んで欲しい様ですけど(笑)元祖パンケーキレンズと言えば、僕はGN Nikkor 45mm f2.8や有名なCarl Zeiss Tessar T* f/2.8 45mmを思い出すのですよ、パンケーキを謳うならせめて焦点距離40mm辺りで作ってほしかったな

Tl218mm

強いて言えば、4面ASHP処理と薄型設計+インナーフォーカス方式でるので、頑張っているのかなと思います。AFはかなり速い。随分前に買ったB+WのE39シルバーフィルターが有ったので着けてやりました。

このレンズはフルサイズに換算すると27mmレンズに成ります。最短が30cmなんですけれど、昔のElmarit -M 28mm f2.8は最短70cm Elmarit-R 28mm f2.8(Type II) が30cmでしたが、最近の28mmは大口径f1.8で最短撮影距離25cmなんてのも有るので、もうちょっと頑張ってほしかった…あと5cm寄れれば良かったのに。

28mm単焦点レンズは僕の一番好きな画角です。その理由は、スナップショットなどで速写性を優先した撮影が出来るし、街角を撮る時も遠近感を強調したフォトジェニックな表現も出来るからです。どちらもソコソコ撮れてしまうのは被写界深度が深いからで、絞り込めばパンフォーカスで撮影が可能です。カメラを構えた瞬間にシャッターを切る快感は、広角レンズならではの魅力です。一方、被写体にぐっと近づけば被写体はより大きく、背景はより広く写し込まれるのでダイナミックな構図がつくれます。

Tl2tl18mm

まあ 後はズミクロン TL f2/23mm ASPHを買うくらいかしら…アポ・マクロ・エルマリートTL F2.8/60 ASPHはSLにもマクロレンズは出ていないので、ちょっと真面目に欲しかったりする。

と…ここまで色々書いてきて実際に操作してみると、初期のライカTやTLを操作した時のタッチパネルのどうしようもないモタモタした反応の悪さは TL2で見事に解消しています。これはiPhoneXに進化した時の驚きと同じで一度経験してしまうと、もう後戻り出来ない快適さです。 2個並んで居る設定ダイヤルとタッチパネルの組み合わせ操作が秀逸で、左ダイヤルの機能割当はオートISO調整 . 露出補正EV.ホワイトバランスAWB .フォーカスモードAF.セルフタイマー.フラッシュモードが選択出来ます。僕は通常EVを割り当てていてダイヤルをグリグリ回して露出補正を掛けてます。右のダイヤルは絞りとシャッタースピードを操作出来ます。
測光モードはデフォルトのオートISOに設定しているとプログラムAEでも絞り優先AEでも暗い所ではシャッタースピードはTLレンズの焦点距離と明るさに合わせて、高感度にシフトして行く様です。僕は最長シャッター速度1/15s 最大ISO25000に設定し直しました。露出を制御できる範囲を超えると、シャッタースピードと 絞り値の表示が赤に変わりますが、シャッターは切れます。

不必要なストロボが無くなったのはデザイン的に潔くて大歓迎! だって内蔵ストロボってほとんど使わんでしょ
使わない機能をそぎ取る英断はなかなか出来ないものです。SONYのRX100は進化して、ストロボの代わりにポップアップ式のビューファインダーを内蔵している。あれは凄く良いと思う。如何にも日本的な進化だね。ちなみにGPSは別売のビゾフレックス(EVF)を着けてやらないと機能しません。

Leica_tl2bk

Wifiネットワークに接続して撮った画像をWebで見たり、Leica TL Appを使ってスマホやタブレットからTL2を操作する事ができると言うのが今風でちょっと嬉しい。
ネットワークとの繋がりはとてもスムースです。なんだかカメラじゃなくてスマホを操作している感覚です。
スマホを弄れないお父さんにはちょっとハードルが高いかもしれないです。
食事している時に撮った写真を一緒の人たちとタブレットで直ぐに見れるってのが良いよね(Wifiネットワークが有ることが前提ですが)
SDカードはUHS-Ⅱに対応しているし、USB3.0端子から充電もできるので、何時もiPadに使っているモバイルバッテリーがあれば充電できるのはすごく便利!

色はシルバーが断然カッコイイ!

オマケ...変態的な組み合わせだと、こうなります。

18mm1200


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