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2016年1月17日 (日)

Leica SL Type601 忘れられたLeica Rレンズの救世主 果たして母艦に成るのか!

フルサイズミラーレスと言うとソニーα7シリーズと比較されるが、これは全くの別物 !
実はSONYα7RIIとツァイスBatisの組み合わせを購入すべく心に決めて新宿の某カメラ屋にでかけたのですが、実際に手に取っても物欲が沸かなかったのです。
その後で地下のライカコーナーに展示されているSLを見つけ、お願いして触ってしまったら、ヤラれてしまいました。
そこにはミラーレス=小型化というロジックは存在していなくて、一眼レフをデジタルに置き換えたらこうなると言うライカ流のデジタル思想が構築されていました。
ボディは無垢のアルミニウムから削り出されていて、緻密感と、高級感が半端ない仕上がりで、ジャーマンプロダクトの魅力を十分に感じさせてくれるます。ちょっとバウハウス系の流れを汲む合理主義的・機能主義的デザインだと思います。

Apochromat_kinoptik_75mm_f20bb


巷ではペンタプリズムの所がのっぺりしているとか書かれて不評を買っている様ですが、あのペンタプリズムのデザインは紛れも無くLeicaflex SLからleica R3の時代を意識しています。筋金入りのRファンで有れば内心ニャッとするのでは無いでしょうか?

日本のミラーレスカメラと比べると二回りほどボディ形状も大きくて、どちらかと言うとN社やC社のフラッグシップ機に近い大きさです。
但しミラーとペンタプリズムがない構造なのでボディの厚みはミラーレスなので奥行はわずか39mmです。
サイズと重量を比較すると
寸法(幅×高さ×奥行き)質量バッテリー含む
ライカSLは147×104×39mm 約847g
ニコンD5は160×158.5×92mm 約1,415g

Hikaku_2
こうやって並べると、大きさの違和感無いですね。
但しLeica SLは90-280mm/2.8-4.0 lens ですが、他社は70-200mm/2.8ですからLeica SLはボディの薄さが際立っています。グリップやファインダーの形状等は、プロユースを考慮にいれた大きさだ。ボディがこれ以上小さいとレンズと不釣り合いに成るでしょう。
overgaard.dkと言うWeb Siteに他社一眼レフとの比較についての記事が載っているので、引用と共に紹介させて頂きます。

現行ライカの要素と操作性が引き継がれているので、往年のRライカ使いには抗いがたい魅力を持っています。

Varioapoelmaritr_70180mm_f28_blog

◯ ライカRシリーズの歴史を振り返る
ライカの一眼レフと言うと初代は1964年のライカフレックスでした。ファインダーは素通しのガラススクリーンで、中央にあるマイクロプリズムリングでピント合わせを行いました。 外部測光の為の明かり取りの窓がペンタプリズムの部分に着いていました。
そして1968年にライカフレックスSLが発売されてやっと完全なTTL測光が可能になりました。ライカフレックスSL2は当時ニコンF2フォトミックの二倍の価格でした。
SLの意味は「Selected Light」でした。
新しいライカSLのSLとはドイツ語の「Spiegellos」に由来し、鏡を意味するSpiegel(シュピーゲル)と、分離を意味するlos(ロス)から頭文字を取った。つまり、ドイツ語で「ミラーレス」と言うことらしい。
その後Rシリーズはミノルタの電子技術を取り入れてミノルタXEをベースにしたR3が発売されたことで、やっと日本の一眼レフの電子制御レベルに追いつきました。
このライカR3はスポット測光が可能でした。

R7

ソルムスで組み立てられたRシリーズはあの独特な少し青みがかったファインダー「桜の花を撮る時にピンクの花弁がすこし青みがかって見えたので、現像した時のギャップに驚いた記憶がある。」僕の一番好きなRシリーズはR7でした。
そしてR8・R9と進化して、2005年にデジタルモジュール「DMR」を追加してデジタル化に追随してきましたが、それも既に生産終了し故障の内容によってはメンテンナスも受けられなく成っています。
まあ その辺りの苦渋の顛末は僕のブログ「Leica Digital Modul Rで発生したError Code 2の顛末」に書いてあるのでお時間の有る方は読んで下さい。

デジタルモジュールの発売から9年を経て2013年にライカM Type 240が発売に成りライブビューやEVFによる撮影が可能となり、Rレンズも「ライカRアダプターM」を使うことで、救われた感があったのですが、使い勝手はやはり今ひとつ。
ライカM Type 240は通常の撮影をする時は、やはりレンジファインダーが使いやすい。そしてEVFを使ってライブビューで撮る場合にもMレンズを使っていれば、ヘリコイドを回せばオートで拡大表示がされ、 シャッター半押しで画像表示に戻るので、格段に使い勝手が良いのである。しかし..Rレンズはイケマセン面倒くさいのです。長玉で動く被写体を撮るなんて言うのは至難の業です。普通に歩いてくる家猫ですら撮れなかった。

Elmaritr_19mmf28_type_ii_blog

◯ Rへのコミットメント
そして遂に2015年末にライカSLの発売と成りました。なんとDMRの発売から10年です。
この日進月歩のデジタル時代において10年ですよ10年! 最近のライカは異常に値段が張るので、毎年ニューモデルを出されてもポンポンとは買えませんけど(爆笑)

デジカメ WatchのライカSL記事を引用すると
「ライカレンズの開発責任者、ピーター・カルベ氏云わく彼自身やライカにはRを救うミッションが以前からあり、かつてフォトキナで“ライカR10”の計画を示したこともあったとか。 CEOのカルトナー氏の言葉を借りれば、ライカSLは最新鋭のカメラというだけでなく、そのネーミングも含めて“Rへのコミットメント”と受け取ってもよさそうである。」

確かにLeica R-Adapter-Lを使って違和感なくRレンズが普通に使えるようになった。フルサイズデジタルで普通に使える様になるまで、10年以上掛かった訳でございます。(...ございます...丁寧語に成ってしまった)
その間にサードパーティのアダプターを使って、他社のフルサイズボディでRレンズを使う事が流行ったわけですが、浮気せずに横目で眺めて、ライカから母艦の船出を首を長くして待ち望んでおりました。

SLの登場が涙がでるくらい嬉しいかと言えば...待ちくたびれて既に涙も枯れてしまったと言うのが正直なところです。(笑)
でも待っていたかいが在りました。ファインダーが素晴らしいので、以下にその辺りを詳しくお話します。

Sl6s

◯ EyeResファインダー
ライカSLをこの手に取って構えると、一番驚くのはそのファインダーである。高い解像度のフルフレームキャプチャで、ライカは「EyeResファインダー」と呼んでいる。
大型サイズのアイピースはアイセンサーを内蔵していて目を近づけると瞬時にファインダー表示に切り替わります。
眼鏡使用者である僕でもストレスもなく、周辺まで歪みなくファインダーの四隅まで見渡せます。

ライカSLのEVFは約441万ドット、0.66型と発表されているので、エプソンの新しいULTIMICRONを搭載しているものと思われます。ここまで精細度がアップすると、光学ファインダー、とくにフォーカシングスクリーンを搭載した一眼レフファインダーにほぼ匹敵する解像度です。

ファインダーの倍率は0.8倍です。アイポイントは20mmで眼鏡使用者でもとても見やすい設計に成っています。
ファインダー倍率0.8倍、これはあの見やすかったR6.2やR4のファインダー倍率と同じなのです。ニコンD5で0.72倍ですから、実に広大な見え方なのです。
ライカがSLの開発で狙ったのは当にこのファインダーの見え方で、この部分に潤沢にお金を掛けて設計したなと思われます。

ちなみにOLED(有機ELディスプレイ)を使ったソニーα7シリーズのファインダーは解像度が約236万ドットでSLの441万ドットと大きな開きが有るし、ソニーα7シリーズはギラギラとした見え方だが、ライカSLはとても自然である。

Leica_sl_finder

ボディ正面の絞り込み/FNボタンを押すと被写界深度の効果がEyeResファインダーの画面で確認できるのは感無量です。ああぁ とうとう普通にRレンズが使える様に成った...

撮影の時にブラックアウトする云々と感想を書いている方がいますが、それはSDカードを入れないで、使っているからです。

液晶モニター、ビューファインダー共に表示される撮影情報は同じです。プレビューモードの表示時間は1Secから選択できます。プレビュー無しも選択できますので、その場合は通常の一眼レフのファインダーと同じくタイムラグ無しで画像が表示されます。
ライカM Typ240の場合はシャッターを押してから、次の撮影に移る場合 SDカードに書き込が完了するまでにタイムラグが有りましたが、ライカSLは2Gのバッファーを持っているので、それも有りません。
更にSDカードは2スロットでSDHC UHS-IIに対応しています。読み出し260MB/s、書き込み240MB/sですから連続撮影をしてもストレスは有りませんね。

手ブレ補正機構が入っているバリオ・エルマリートSL f2.8-4/24-90mm ASPHを装着して操作すると無音に近い状態でスッと合焦するAFに只々驚くばかり、 ライカMやRシステムでマニュアルフォーカスを頑なに使い続けてきた僕としては隔世の感を禁じ得なかった。
シャッター音は非常に小さくて連続撮影で撮っても「クシュ,クシュ,クシュ」と言う感じである。

Elmaritr_19mm_f28blog


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