気になっていたので調べてみた。
偽色について.....
基本的にローパスフィルターの有る無し無しに関わらず、偽色はデジタルカメラで撮っていると必ず出ます。
程度の多い少ないがありますが、偽色は、デジタルカメラのCCDの構造上原理的に必ずでます。
デジタルカメラが搭載しているイメージセンサーは、カラー画像を得るために、ベイヤー配列と呼ばれる構造を持っています。
これは、1つのセンサーで 光の三原色であるR,G,Bを同時にサンプリングするのではなく、どれか1色だけをサンプリングするもので、
RGBそれぞれのセンサーを順に並べて配置する事で、全体としてカラー画像を得る様になっています。
このベイヤー配列は、その性質上、エッジ部や、微細な構造の部分に色付きが現れます。これが偽色と呼ばれるものです。
その他の原因としては
◯レンズの収差によって、主に画像周辺に起こるもの、
◯屈折率の違いから焦点の軸上で焦点が前後方向に分散する為に発生するもの、
◯高い空間周波数において折り返し誤差が発生するもの、
◯イメージセンサーの電荷漏れによって起こるもの、
など、様々な原因により発生します。
偽色は、撮影対象には存在しない色や画像情報が発生する現象です。
ざらつき感などとなって現われ、画質を損なうノイズとなります。
縞模様や格子模様に虹色で、暗い部分や光源の周辺に青や赤紫で発生する傾向があります。
夜景の場合は光源のふちが青紫色に変色してしまう現象を偽色(又はパープルフリンジ)と呼びます。
◯偽色とモアレを混同している人が多いようですが、
モアレとは撮影対象に実在しない模様が現れることです。
網点が適正な角度で配置されないと、モアレ(Moire = 干渉縞)という現象が発生します。
モアレとは、規則正しい模様が重ね合わさったときに発生する縞模様のことです。
網点が適正な角度で配置された印刷物に近づいてみると、縞模様や、ロゼット・パターン(Rosette Pattern)と呼ばれる亀甲模様が見えます。
では偽色やモアレはどうやってコントロールするのか?
答えは明快です。
Rawで撮影してPCで現像する時に偽色補正を行います。
偽色抑制、ホワイトバランス、ノイズキャンセルはRawで撮るから補正が可能です。
元データを見比べながら自分の判断で補正するのが常識です。
偽色の補正とノイズの補正は似た処理ですが、これを行うと非可逆な変換を行うことになり原データを破壊します。
ですから、見ながら、人の判断で補正しないといけないのですね・・・
デジタルの時代になってから、カメラ内現像でjpegの撮って出しにするか、Rawで撮って自分のPCでデジタル現像をするかで、
画像に対しての関わり方は大きく変わってきます。
フィルムの時代でも現像からプリントまで自分でやっていたわけで、これはデジタルに成っても同じです。
偽色補正やホワイトバランスぐらいはRawで撮ってPCで確認するのがBestでしょう。
ああぁもう一つ..定期的なモニターキャリブレーションも忘れずに。
簡単なモニターキャリブレーションについてはこちらにも書いてあるので、参考にして下さいませ。
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