2023年3月18日 (土)

2023 Mar 高幡不動尊金剛寺

本当に久しぶりの写真のおしらせ

コロナでずっと行けませんでしたが、 高幡不動尊金剛寺を訪れて会社勤めをしていた時に厄除け災難除けで頂いた護摩札をお納めしました。そしてちょっとおみくじを引いて高幡不動のおまんじゅうを買って帰ってきました。

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本当は子供達と一緒に来て家内安全・商売繁盛の護摩修行をお願いしようと思っていましたが、ちょっと都合が合わなかったのでこの次にします。護摩を焚かなくても、(厄除ほのほうちわ)が欲しいなと思って訊ねたら、1月元旦~2月3日節分までです。と言われて、ああぁ コロナで自分の中の季節サイクルもオカシナコトに成っていると実感した次第です。
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境内には季節の花が沢山咲いておりました。 これは三椏(みつまた)の花 

Leica TL2で撮影した高幡不動尊金剛寺の写真はこちらから入れます。

 

 

2023年3月15日 (水)

YAMADA パター

YAMADA パター Emperor2 Burning Copperが届いた。

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試しに部屋で幾つか打ってみる。 テイクバックがしやすくてソフトな打感で球足がスムーズに伸びる...満足です。
コースで試すのが楽しみだ。

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実はゴルフショップで、なにげに試打した中古のYAMADAパターEmperor2がとても良かったので、気になって調べたら、
2012年にプロゴルファー・ラインギブソンがパー71のコースを16アンダー”55”で回りギネスを獲得した時に使っていたパターが山田さんの「Emperor」で、2013年の首脳会談で安倍首相がオバマ大統領にプレゼントしたりしていたのがわかりました。が..そんなことよりこの山田さんのモノ造りのコダワリに共感しました。凄い❗

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そんな山田さんのコダワリが炸裂しているのが、
超絶凄ワザという番組で、ジャック・ニクラウスの持つ最長パターショットギネス33.5mに挑戦して、パッティングロボットを制作した時の様子です。

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この山田さんって人は何でも自分でやるのよね。最後は自分の感を使って入れちゃう展開になる。

もう面白すぎます。ハイ

2023年3月12日 (日)

Primo Piatto Lab 仮想アース

前回 Primo Piatto Labの 仮想アース を導入して設置したところ、とても具合が良いので2匹目の泥鰌を狙って、更に大型のHigh Trans Tourmaline. Plus 2023モデル Big Mono を追加した。

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私のシステムでは、プリアンプのアースにダイレクトに繋いでいます。実はリニアテクノロジーのプリアンプは家のオーディオシステムの要で、このプリからパワーアンプにも給電していますので効果大です。

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先に仕入れたアルミケースで出来た小型の仮想アース MonoはDELA N1Zに使用うことにした。
まず最初に部屋の空気感が変わり、細かい粒子が漂っている様な静寂感と言うか…劇場や映画館に入った時に感じるのと同じようなホールトーンが漂うから不思議だ

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音質の変化ですが正直ここまで変わるとは予想していなかったので嬉しい驚きだ。中高域の粒立ちが良くなって楽器本来の躍動感と響が出る。時間とともに低域の再生音も締まりリアルに成った。このアイテムは音楽的要素が何なのかを良く分かっている人が開発した製品だと思いますね。

2023年2月23日 (木)

JBL3Wayマルチ TWのタイムアライメント調整 その2

MIDユニット( JBL LE85を取り着けた エクスクルーシブEH-321L ) をリスニングポジションで耳の位置に持ってきたいと長年考えていましたが、自作するほどのスキルもないから既存品の置き台を探していました。やっと最適なスピーカースタンドが見つかり設置しました。

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このH型の台座(スピーカースタンド)は下の写真のように本来は立てて使うものですが、横にして従来から使っている花梨の無垢板(オーディオボード)と組み合わせると最適な160mmの高さになります。 硬質なパインの無垢材を組み上げて作ってあり、支柱に硅砂が仕込んであるので2Kgの重量があります。花梨のオーディオボードも2Kgです。工作精度もキッチリとしていて、花梨のオーディオボードの上に乗せると左右共に隙間無くピッタリと吸い付くように安定しました。

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今まで使っていた山本音響工芸 のアサダ桜製大型キューブベースが余ってしまったので、TWユニットJBL2405の台にしてこれも嵩上げしました。JBL2405は個性的でパワフルなJBL075などと比較するとちょっと繊細で自己主張しないユニットですけど、JBLのスタジオモニターに多用されている事もあってLE85の調味料的に使うと良い感じで鳴ります。JAZZだけではなくてクラッシックにも有効なTWだと思います。 JBL2405指向特性は大変狭くて、水平60度、垂直30度のエリアです。大型キューブベースでJBL2405の位置を10cm嵩上げしてEH-321Lの上に乗せると垂直方向で30度ですからタイムアライメントを調整して音の広がりを活かすことが出来るようになります。そして結果的にはTWを後方にセットできるので、磁気回路と振動板の位置をMIDやWFと揃える事が出来るので、よりリニアフェーズなセッティングになりました。20230225-110746

TW・MIDの位置を縦方向(高さ方向)の調整をする時に、リニアフェーズの考え方で磁気回路の位置を基本として同軸を合わせることでタイムアライメントを調整します。

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Network Audio 接続図を更新したので、忘備録として記載しておく。2023Mar7

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2023年1月24日 (火)

SAP RELAXA フローティング・アイソレーション

SAP RELAXAですが初代RELAXA1とRELAXA530 の2台を入手し設置しました。磁気フローティングの初代が発売されたのは2001年ですから530の発売まで10年が経過しています。その間に「RELAXA4」(2006年)まで4世代で進化しています。初代RELAXA1の耐荷重は 25kg でした。RELAXA530はRELAXA4をベースに耐荷重が30kgに改良されて設置ボードが強化ガラスに変わり横幅の有効スペースが515mmと大型化しました。世界限定500台で発売されました。

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何故RELAXAを導入したのかと言うと、実はサブウーファーTD520SW エクリプスをシステムに追加した事で50Hz以下の周波数再生が意図も簡単に再生出来るようになりましたので、振動が機材に与える影響も心配になりました。そこでSAPの磁気浮力オーディオボード RELAXAを導入してみようと思い立ったのです。

まず最初にお試しで、比較的安価な初代RELAXA1をヤフオクで入手して試しました。私がRELAXAに乗せようとして居るのはミュージックNASのDELA N1Z とfidataです。共に記憶媒体はSSDです回転系ではありませんので振動には強い機材ですから果たして、浮かせる事で良い結果が出るのだろうか?自分でも半信半疑で使ってみました。

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試聴するとその効果は明らかに良い方向に出ました。SAP RELAXA1にDELA N1Zをセッテイングしてよく聴き込んでいくと、弱音部分が明瞭になり高域が静かになっているのが分かります。高域や中域に著しい改善がみられるのです。聴感的なS/N感が向上しているのがわかります。ボーカルでは繊細なニュアンスが再現されています。そして見通しが良くなった事で更に立体的な音場が形成されました。低域もボンつきが消えて明らかに締まる傾向になります。

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何故ここまで変化するのかを私なりに推測すると、低域が主体になった振動モードはラックを伝って機材に使われている電解コンデンサーや積層セラミック等の部品に伝わります。これらの電子部品が振動でノイズを吐き出したり、元々内蔵しているトランス等の発振する部品からの振動が機材の筐体に伝わり共振すると、どんどん音がにじんでいってしまいます。 磁気フローティングをする事により振動の悪循環を遮断出来るので、音がピュアになるのだと考えます。
厳密に言えばSAP RELAXAに乗せた機材には電源コードやLANケーブルが繋がっているので、100%フローティングしているのではありませんが、効果は非常には高いのです。SAP RELAXAの使われ方としてはアナログプレーヤーやCDデッキを乗せる方が多いようですが、私はDACやミュージックNAS、そしてプリアンプ等を乗せても効果は大きいと考えます。

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と言う事で効果が有るので続けてSAP RELAXA530 も導入してしまいました。RELAXA1に比べると接地面積もボードも随分と大きくなっていて、設置できるか心配したが、実は開発時に日本で最も多く使用されているQUADRASPIREのトップシェルフにあるポール最上部の位置を想定して上手く乗せられるように考えてあるとの事で、無事設置完了。

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上の画像に有るように台座に着いているマグネットを指で時計回りに回すとレベルが下がり、反時計回りに回すとレベルが上がります。水準器を見ながら4隅のマグネットをそれぞれを調整しながら回すことで水平出しが出来ます。 真ん中のマグネットは重量級の機材を乗せる時に最初に調整するマグネットです。

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SAP RELAXA1とRELAXA530 を比較して気づいた事、
冒頭に書きましたが、RELAXA1とRELAXA530の耐負荷荷重は25kgと30kgで5kgの差しか有りませんが、下の比較画像を見て頂くとわかる様にマグネットの大きさも浮力も大きく違います。初代から約10年を掛けて進化して来た結果だと思うのですが、乗せているオーディオ機材が励振(れいしん)や共振(きょうしん)の影響を受け難い仕様に進化したのだと考えています。

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SAP RELAXAの構造は床や壁を伝わって来る音楽信号による振動をオーディオボードを磁気フローティングさせる事により遮断する事は可能ですが、逆にフローティングボードの上に乗せた機材が振動した場合には直ちに振動を収束させる事ができません。一度揺れ始めるとフワフワと揺れて完全に収まるまでにある程度の時間が掛かります。初代RELAXA1とRELAXA530を比較すると、収束するまでの時間はRELAXA530が圧倒的に短いのです。ほとんど揺らがないと言っても好いと思います。

その違い収束時間の差は何から導かれているとかと言うと浮かせているボードの重さの違い(RELAXA1はアクリルボードでRELAXA530焼き入れ強化ガラス)やネオジュームマグネットの磁束密度の違い(強力かどうか)。ネオジュームマグネットの面積やその配置や数量が関係しているのだと思います。 

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今回私がSAP RELAXA フローティング・アイソレーションに設置した機材はDELA N1Zで7kg ・ fidataで6kgと、とても軽量です。SAP RELAXAは十分な積載余力を残して使った場合に素晴らしい能力を発揮すると考えています。

2023年1月 2日 (月)

2023年 元旦

皆様 あけましておめでとうございます。
コロナが流行りだしてから、もう三年が経ちました。この閉塞感が当たり前の様な日常生活には飽き飽きしてきておりますが、時が止まったかのようなコロナ禍でも色々なことがありました。私的なことですが、長年勤めた会社を辞めて個人事業主に成りました。特に何もしてませんが、生計はそれなりに立っております。笑
昨年の出来事では安倍元首相の暗殺とロシアのウクライナ侵略が私にとっては衝撃的でした。この出来事には皆さんなりに色々な思いが有るでしょうから、私のコメントは差し控えます。

さて2023年ですが、そろそろコロナもお終いにして欲しいと言う思いはありますがどうなるのでしょうか? 一向に先が見通せません。これだけ世界中の情報が瞬時に解る様になったのに、世界は更に混沌として私達の手の届かない予測不能な次元に転がって行きます。誰もそれを止めることはできません。

晦日の晩から北の国がミサイルを発射しておりますが、日本の2023年の元旦は穏やかに過ぎてゆきます。コロナと同じで非日常が常態化すると人は慣れちゃうのですね...笑

今日1月2日は95歳になる母の生まれ故郷、宮城県のお雑煮をたべました。山菜や野菜がたっぷりと入り、仕上げにイクラが乗ります。

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今年はイクラにこだわって、新潟県 村上 「鮭料理」で有名な料亭 能登新の物を取り寄せました。大粒でとても立派な腹子でしたが、私の欲しい弾力のあるつぶつぶの硬いものではありませんでした。やはり鮭一匹を買って自分で作らないと駄目なのかもしれません。

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おせち料理もだんだんと持て余して量が食べられなく成ってきました。確実に老人に成ってきています。実は昨年10月頃のゴルフで若い人達と一緒にラウンドする機会があったのですが、実は彼らの歩くスピードについて行けませんでした。若い頃の体力に頼り地力でなんとかなるかもしれんと考えていた私にとって、この出来事は結構衝撃的でした。翌日から毎日歩くように成りました。

これからの老後を楽しく過ごすために体力維持が必須だということを痛感した次第です。

 

2022年12月23日 (金)

JBL3Wayマルチ TWのタイムアライメント調整

今日は入念にJBL3WayマルチのTW 2405のセット位置を探った。タイムアライメント調整なんだけど、整合が取れていないとリスニングポイントで頭を前後に動かした時に音が変化するんだよね。
しかしタイムアライメントがしっかり取れると変化は微小で、音は澄み切って聴こえてくる。

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タイムアライメント調整のイメージとしては下の図の様な感じです。

音の速度は、340m/秒です、100Hzの低音は波長が3.4m、1kHzでは、34cm、10kHzでは、34mmの短さです。
従って、3Way マルチだと TWとMiDの波長が2分の1波長程ずれるとお互いに打ち消し合って、大切な音が聴こえてこない状態に成ることがあるので、TWの位置を前後に動かして調整します。(上下もあります。)

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今回サブウーファーを追加したことで、音のバランス的にはTWの音量を少し上げることで低域が更に締まる傾向になります。従って入念にタイムアライメントを調整する必要がある訳です。

 

SIGMA 150-600/5-6.3DG DN | Sports Lマウントの修理

以前から気になっていたのですが、SIGMA 150-600/5-6.3DG DN | Sports のテレ端 600mmの無限遠での解像度が低いような気がしていたんです。600mmという焦点域のレンズを使った事が無かったので、こんなものかな?と半信半疑だったのです。特に手ブレが出たり、ISO感度が高くなると解像度は落ちるので、試行錯誤を重ねていました。しかし決定的だったのはritomo先生が同じレンズを導入されてLeica SL2と組み合わせて月を撮影された画像とデータを拝見した時だった。「結構違うのですよ、これが...アタシのレンズは寝ぼけてる。」

意を決してSIGMA本社にお伺いして
SIGMA 150-600/5-6.3DG DN | Sports Lマウントの調整・修理をお願いし物を預けてきた。参考資料として自分の撮ったデータも併せて参考資料としてお渡ししました。レンズは会津若松の工場で検査されるのだそうです。

Sigma-office

「とってもユーザーフレンドリーな対応をして頂いて、お土産にカレンダーまで頂いちゃった! 嬉しい。」というのが12月9日の出来事で、2週間程経過して昨日レンズが戻ってまいりました。

事前にメールで連絡が来て検査の結果、解像度の低下が認められたという事でした。結果としては購入当初からの問題だった事もあり、お詫びも兼ねて新品に有償交換していただきました。従ってシリアルナンバーも変わりました。一年の保証期間が過ぎていたので有償に成ってしまったのは致し方ありませんが、もっと早く検査をお願いしておけば良かったなと(後悔先に立たず)自分の腰の重さを反省しています。

という事で、早速試し撮り。

Test

レンズ焦点域600mm f6.3開放 1/160s ISO800

Test2

レンズ焦点域600mm f6.3開放 1/160s ISO800

Test3

レンズ焦点域600mm f6.3開放 1/3200s ISO800

簡単な試し撮りをやっていますが最長端600mmでの解像度は問題無い様でキレがありますね。前のレンズだとこのキリッとした感じが出ませんでした。

それともう一つSIGMA TELE CONVERTER TC-1411を取り付けてx1.4倍 840mmにした時に更に解像度が落ちると言うジレンマがあって、せっかく購入したx1.4倍テレコンもおのずと使わない様になっていました。そこでテレコン装着の画像もテストしてみました。結果は下の作例を見ていただいて解るように、解像度も十分なのでこれから使う楽しみが増えました。

840mm

Sports 021 + TC-1411 レンズ焦点域840mm f9.0開放 1/1250s ISO400

2022 12月27日 追記

ある意味 一番 レンズのテレ端 600mmの無限遠での解像度が判りやすい被写体である月の写真を撮ってみた。

Moonm1500

SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG DN OS | Sports 021にテレコンバータ TC-1411を着けて800mmである。 添付画像はトリミング無しである。ISO6400 f14.0 1/200s 一脚使用で手持ち撮影にしてはよく撮れて、解像していると思う。合格かな

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レンズ SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG DN OS | Sports 021にテレコンバータ TC-1411 L

カメラ Panasonic LUMIX DC-S1R

焦点距離840mm f値9.0, シャッタースピード1/640s,  ISO感度500

2022年12月13日 (火)

TD520SW - ECLIPSEについて

TD520SW - ECLIPSE の嬉しい仕様についての説明。
入出力はSys1・Sys2と2系統に分かれていて、2種類のシステムが繋げます。LINEの他にSPEAKER LEVEL入出力も備えています。後述しますがSys2にはLINEのTHRU OUTも備えています。1系統ごとに独立してVolとL.P.F.のレベル調整が可能と成っています。メインのJBLとソナスを繋いだのが下の写真の様子です。RCAケーブルだけで処理できますので、とてもシンプルな配線となりました。

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下の背面画像はECLIPSE公式Webサイトから拝借してます。 

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それぞれのチャンネル調整と設定(Vol・LPF)は、本体正面のボタン、裏面のツマミ、付属のリモコンで全ての操作が可能です。2系統のチャンネルソースを切り替えて使える本格的なSub Wooferはちょっと見当たらないので、満足度は非常に高いです。

忘備録として接続図を載せます。リニアテクノロジー Sa-321 3way AmpにはTHRU OUTがあるので、RCAケーブルでTD520SWのSys1に接続 (JBLメインシステム)Sys2はTD520SWのTHRU OUTから(ソナス・ファベール)に繋いでいます。

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TD520SW - ECLIPSEを入れたら聴きたかったアルバム
Sister Drum Dadawa (阿姐鼓) 
「中國歌壇最有個性・最具爭議的歌手」と謳われるダダワこと朱哲琴のアルバムで中国では100万枚以上を出荷。 チベット文化が色濃く歌われています。やっとこのアルバムがまともに聴けるようになりました。歯切れのよい、空気を震わせる重低音が味わえます。

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TD520SW - ECLIPSE とても良いですわ
なんでもっと早く導入しなかったんだろう。

自分自身の中にHome AudioでのSub Wooferは邪道って考えが有ったのかなぁ
車載音響とかでは必須なんですけどね。

このユニットを入れると、今までアクセサリの電源コードをとっかえひっかえして低音の出方が変わったな〜とか、試行錯誤して居たのを超越しちゃうんですけど..笑

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面白いのは、L.P.F バイパス機能を備えているんですよ。L.P.F (ローパスフィルター)を通して高域をカットする為に遅延が生じるとトランジェントが悪くなるから、L.P.F バイパス機能を設けてあります。確かにAMP側にサブウーファー出力がある場合は、そのほうが好いですね。

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2022年12月 5日 (月)

エクリプス・サブウーファー TD520 SW 導入

エクリプスのTD520 SW の超低音域 再生品質は凄いですね!
私のメインシステムであるJBL A130のタイトで乾いた質感とハイスピードな低域に、キッチリと追い着いて来ています。そして一番驚いたのは、空気を震わす様な低い音を再生しても、必要以上に床や壁を伝ってくる不快な振動が無いことです。 

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LPFボリュームで設定した再生周波数より高域の音をカットすることが出来ます。
メインシステムのJBLA130の低域特性は200Hzからなだらかに左肩下がりに落ちてゆきます。50Hzから下は更に急激に落ちるのでLPFは50Hzに設定しました。

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エクリプスのTD520 SW を追加して試聴した、ビル・エバンス のアルバム「Waltz for Debby」ですが、より生々しいホールのライブ感が再生される様になりました。そして勿論あの音ももっと明確にゴロゴロと….笑

サブウーファーの選択で、最後まで残ったのは、4モデルでした。
ECLIPSE TD520SW ¥286000
ELAC SUB2070 ¥280000
KEF KC62 ¥242000
YAMAHA NS-SW1000 ¥275000

サブウファーは基本的にアンプを背負っていますので、ディスコンモデルはリスクがありますから購入対象から除外しました。YAMAHAは一番強力そうですが、ヤマハ独自のバスレフ方式なので私のメインシステムJBLのWF A130のタイトでスピードのある低域と相性が悪そうです。箱も巨大なので早々に対象から落しました。

ECLIPSE とELAC 、KEF はそれぞれ呼び方は違いますが、2個のドライバーをマグネット側で、背中合わせに結合して振動を打ち消す構造になっています。比較的小さなSPK BOXでも高能率で、大入力のWFが搭載できます。確かこのパテントは日本のメーカーです。

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KEF KC62 は一番コンパクトで魅力的なのですが、ワイヤレスコントロールができないので対象から落としました。

ELAC SUB2070 は“SUB CONTROL APP” というアプリでiPadなどの携帯端末からパラメータの調整ができるのと、携帯端末のマイクを使ってオート・キャリブレーションもできるのが魅力的でとても悩みました。しかし操作系がアプリのみで、背面の操作盤には調整のスイッチ類が無いのです。アプリでしか操作できないのです。アプリがOSに追いつかなくなったら、ただの箱になるリスクがありますから最終的に選択対象から落としました。

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ECLIPSE TD520SW は開発は2014年と新しくはないのですが、逆にロングセラーと成っていて国内外の評価がとても高い製品です。VGPで2022金賞受賞です。私にとっての決め手は2種類のシステムを繋ぐ事が出来るのと、アプリはありませんがリモコンで操作できるのと合わせて背面の操作盤でも調整できる事です。メインのJBLとソナスを繋いだのが下の写真の様子です。RCAコードだけで処理できますので、とてもシンプルです。

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本体のLEDインジケーターの明るさを3段階に調整できるディマー機能を搭載しているのも好感もてました。Bang & Olufsen ICEpower社製の高出力デジタルパワーアンプを搭載しているのも何気に評価高いです。
車の関係で過去にお仕事させて頂いてましたから、贔屓もあります。笑

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2022年11月12日 (土)

ビル・エバンス のアルバム「Waltz for Debby」に収録されている 地下鉄の音

ビル・エバンス のアルバム「Waltz for Debby」に収録されている 地下鉄の音
オーディオマニアの間では、あまりにも有名ですが、皆さんのシステムでは再生されているでしょうか?
大体30Hz位の帯域で暗騒音の中から浮かび上がってきます。

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地下鉄の音が入っている曲名と時間(大体の目安)です。

1. My Foolish Heart | 1:00~1:04、2:52~2:55
2. Waltz for Debby (take 2) | 6:34
3. My Romance (take1) | 4:55~5:00
4. Some Other Time | 00:14~00:19, 3:55~3:58, 4:12~:17
5. I Loves You, Porgy | 2:09~2:12, 4:38~4:42

ヘッドフォンや小型のスピーカーシステムでは、聴き取るのがちょっと難しいかもしれない。
ちなみに愛用のヘッドフォン ゼンハイザーHD650で確認してみたら聴こえました。
大型のフロアシステムだと比較的容易に分かると思います。

ご自分のシステムの低域再生能力テストと聴覚判断能力も兼ねて挑戦してみるのも楽しいと思います。

2022年10月18日 (火)

Acoustic Revive R-AU1-PL USBケーブル

ミュージックNASに使用しているUSBケーブルを Acoustic Revive R-AU1-PLに繋ぎ変えてみた。今まではずっとMilky beams out USB CORD を愛用してきたが、Acoustic Revive R-AU1-PLは信号ラインと電源ラインを完全セパレートした構造で信号ラインと電源ラインを完全に分離したACOUSTIC REVIVEの実用新案だそうです。 信号ラインと電源ラインそれぞれに専用の2芯シールド構造のケーブルを使用した構造は相互干渉が起こらず伝送劣化のないクオリティの高い音質を実現しているそうです。
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久しぶりのコード遊びです。非常によく出来たケーブルで 分解能も有るし、艶も出る。女性ボーカルがヒステリックに緊張することもない。コスパも良くて...でもなんか物足りなくも有る...😅

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実は上の写真を撮っていて気付いたんですけれど、写真をよく見るとfidata本体のUSB 接続口との間に隙間が出来ているんです..😅😅

これはUSBケーブルによくありがちな事なのですが、メカマッチングが非常に悪い。こういう状態で音出しすると、ケーブルから伝わった振動がコネクタ部分に伝わり音質劣化の原因を作り出してしまいます。高級USBケーブルが削り出した金属でコネクタハウジングを作ったりするのは見た目だけでは無いんですね。振動対策かな...笑
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そこでUSBケーブル Acoustic Revive R-AU1-PL の設置を工夫して、クリスタルの台座で下から支えてみた。こうすることで、fidata本体のUSB 接続口との遊びがなくなり、メカマッチングが安定し、低域の厚みと、大きなステージ感が出てきた。今までと別物の鳴り方です。

同時にLANケーブルをサエクに変更したのでこちらも音質改善に大きく影響している。しばらくこれで聴き込んでみようと思います。

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今まで愛用してきたMilky beams out USB CORD は硬質で細身のケーブルです。20AWG 純銀メッキ 高純度無酸素銅線 で シースはTetrafluoroethylene(TFE teflon)です。非常にクリアでリアリティの有る音で繊細で奥行きがあり超ワイドレンジ。ギターのピッキング音やシンバルのハイハットが更に繊細にかつ生々しく表現されます。

 

2022年10月 6日 (木)

ノイズカット・トランスのオーディオ音質への影響とその検証..続き

NCT ノイズカットトランスにもエージングって在るんだろうか?

今回NCTを導入してから毎日平均2〜3時間ほど鳴らしているのですが、すでに一週間ほど過ぎました。
何だか今日辺りからはメチャクチャ凄い音で鳴り出しています。とてもリアルで存在感のある音です。

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今までに聴いたことのない分解能と、低域の鳴りっぷりです。しかしこれはJBLのシステムだけに限られていて、ソナス・ファベールを鳴らしているアンプに繋いでも音は良くないのです。とても不思議な状態です。もうしばらく様子見で聴き込んでゆきたいと思います。  

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新しい電源配置図は以下の内容

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2022年10月 1日 (土)

NCT(ノイズカットトランス)のオーディオ音質への影響とその検証

NCT(ノイズカットトランス)を導入しました。富士電機TRAFY トラフィ FFTDA1K (障害波防止用変圧器)定格容量1kVA ノイズカットトランスと言う呼び方は電研精機研究所の登録なのでトラフィと名付けている様です。

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NCTの導入の第一目的はJBLのWFから出る微小ハムノイズの低減でした。 今迄色々と手を尽くしてノイズの発生源や対策を行なってきましたが上手くいきませんでした。今回のNCT導入でノイズは大幅に低減しましたので目的は達成されました。

今回の比較試聴で分かったNCT(ノイズカットトランス)のオーディオ音質への影響とその検証

巨大ループの発生を回避するためにセッティングは1−2次間のシールドを何処にも繋がない状態で行っています。

音質の変化

好ましい傾向

1 音の粒だちがクッキリとして非常にクリアな音質になる。
2 静粛性が上がり視界が開けたような音響空間が再現される。
3 繋ぎ方によって低域の量感が増した様に聞こえます。

音質の変化

好ましく無い傾向

1 繋ぎ方によってNCT(装置)自身がノイズを出す事がある。(唸り)
2 繋ぎ方によって音に躍動感が無い様に感じる事がある。(おとなしくなる)

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今回導入したNCTは定格容量1k VAで十分に容量が有るように考えましたが、それでも450Wのプリアンプと定格出力150Wのパワーアンプ・100Wのパワーアンプ・30Wのパワーアンプを同時に繋ぐと音の勢いが無くなり、躍動感が無くなってしまいました。 

逆に 繋ぐ機材を定格出力150Wのパワーアンプ・100Wのパワーアンプというように少なくすると低域の量感が増してピラミッドバランス的な好ましい音が出ます。NCTが大容量で接続機材の電力消費量を十分にカバーしていれば音質的に好ましい方向になることが解りました。

低域の量感が増した様に聞こえるのは、NCTが大容量であれば電圧変動率が安定して低くなるのが理由だと思われます。NCTが300〜500VAの容量だと繋ぐオーディオ機器によっては音の勢いが無くなり、おとなしくなるかもしれません。

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壁コンセントから直接NCTを繋ぎTECHNOLOGY/Aray6 MKII に給電した時にNCT(装置)に一番大きな唸りが出ます。

逆にクリーン電源 KOJO TECHNOLOGY/Aray6 MKII からNCTに給電し、更に最終段のパワーアンプ系に繋いだ時は音の粒立ちが際立ち、クリアな音響空間が再現されました。

私はアンプ内部に入り込むノイズの総量で音の良し悪しと音質劣化が決まるのではないかと考えています。NCTはシステムの最終段に入れるのが効果的だと考えています。

このNCTの設置方法ですが、NCT自体が振動を発生しますから、その振動が他に伝わらないように台座には大理石のプレートに乗せて緩衝用に振動を吸収するハネナイトを挟んでいます。一次側と二次側のコード等も接触し無い様に配慮した方が良いと思います。

最後にノイズカットトランスを一般家庭で使う場合の注意事項があります。
トランスから先の2次側において家庭の漏電ブレーカーは作動しないという事です。水没等の災害の時は感電の危険性があります。

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2022年9月 4日 (日)

音質チェックによく使われる音源とそのチェックポイント

長年音響メーカーの技術者と一緒に製品の音質チェックを行ってきましたが、今日は音質チェックによく使われる音源とそのチェックポイントを書き留めてみました。興味の有るオーディファイルの方は参考にされてみてください。

音源 Eagles Hell Freezes Over
Hotel California ライブ録音

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イントロで聴衆の拍手から立ち上がる。やや右のスピーカーに偏った12弦ギターの響きの艶やかさと臨場感が生々しく再生されているかをチェックします。

32〜33秒でギターソロの後にバスドラが背景に入ってきますが、その再生音が軽い出音のシステムは駄目です。
ドンと鳴った時に腹に響くような、周りの空気が震えるような低域再生が出来ていれば、システムとして満点です。

低域の質ですがドロドロした再生音ではありません。ある程度乾いた切れよく響く感じ、
多分30~35Hzくらいからの低域音源が入っていますが、収録後に調整した音源です。ここがこのアルバムで一番大切なチェックポイントです。

2:10でパーカッションの後に入るドン・ヘンリーの声質が若干ハスキーにそしてリアルに聴き取れるか。

5:06 リズミカルに始まるパーカッションが乾いた音で再生されているかチェック

小型のシステムだと、なかなか再生が難しいアルバムですが、上の内容を参考にチェックされてみてください。ご自分の音作りの方向性が見えてくるかもしれません。

2022年9月 1日 (木)

ORBオーブAudio Clear ExEst 4X2 Gold パワータップ レビュー

オーディオ電源の見直し
今回は電源供給の根本的な部分の見直しをいたしました。
見直しの目的としては、3項目あります。

今まで長年使ってきたプロケーブル重鉄タップはそろそろ見直しすべきだと言う考え。
見直しというか、プロケーブル重鉄タップをパワーアンプ系統に使用してきたが、重鉄タップがボトルネックになってこれ以上の電源系の音質アップが見込めない。

電源供給をパワーアンプ系統とfidataやDELA・ミュージックNAS・DAC等の2系統に分けて電源供給管理したい。

後段機器パワーアンプ系はWIRE WORLD ELECTRAⅢ REFARENCE POWERケーブルを最終段に使用したい。
そんななことでパワータップを調べてきましたが、一台で2系統の電源が管理できる製品がありました。

ORB オーブ
CLEAR EXEST 4×2GOLD オーディオ用電源タップ 4×2個口タイプ
入出力:入力2/出力8(入力1/出力4が2系統)です。

Before 
ロシアンミルスペックのオイルコンデンサーを積んだハンドメイドのオーディオ電源用ノイズフィルターにプロケーブルの重鉄タップの組み合わせとKOJO TECHNOLOGYのDC サプレス機能搭載した電源タップCrystal H1PからSOULNOTE D-2に電源供給

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after
ロシアンミルスペックのオイルコンデンサーを積んだハンドメイドのオーディオ電源用ノイズフィルターにORB CLEAR EXEST 4×2GOLD オーディオ用電源タップの1系統 もう1系統はKOJO TECHNOLOGY Aray MKⅡから電源供給

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ORB オーブ
CLEAR EXEST 4×2GOLDオーディオ用電源タップをレビューします。

この手の高額な電源タップのレビューは本当に少なくて、同等な製品で比較すると、ACOUSTIC REVIVE RTP absoluteシリーズ位しかありません。ORBのパワータップCLEAR EXESTシリーズのレビューは皆無です。
まずはCLEAR EXEST 4×2GOLDの外観ですが、非常に高級感があります。200K¥超えの価格設定ですから高級感がないと困るわけですけれど、外観仕上げは十分に高級です。大きさはW31X D125X H63mmで重量は6.8kgもありますから抜群に重いのです。剛直なWIRE WORLD ELECTRAⅢ REFARENCE POWERケーブルをぶっ刺してもびくともしません。ここは非常に重要な選考ポイントでした。ACOUSTIC REVIVE RTP absoluteシリーズも魅力的ですが軽いのです。アルミ合金ブロックの削り出しでRTP-4 absoluteで約2.5kgなのです。CLEAR EXEST 4×2GOLDが重いのは素材に最大12mm厚の高剛性スチールメタルを使っているからです。スチールメタルはアルミと同様の電磁シールド効果を持ちながら、更にアルミでは得られない磁気シールド効果が非常に優れています。

磁気シールドが優れているのか?それども重量が振動をシャットダウンしているのか私には分かりませんが、使い始めて驚いたのは物凄い静粛性です。これは異次元の世界なのではないか?と感じました。実は今まで自分の聴いていた無音状態の認識が間違っていたのだと思います。PCモニターでも時々モニタキャリブレーションを行わないと人間の感性は直ぐに現状に慣れてしまいます。それと同じで恐ろしいことに僕の耳は重鉄タップに慣れてしまっていたのでした。やはりこの手のアクセサリーは使ってみないとわかりません。値段が値段ですから勇気がいりますけど….笑

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電源ケーブルや電源タップを変えても音は変わらないと言う人もいますが、電源ケーブルや電源タップを変えれば必ず変化が起こって音は変わって聞こえます。その変化の差は今まで使っていたケーブルや電源タップにどこか阻害要因があってそれが本来の音をスポイルさせていたからです。新しい電源ケーブルや電源タップを使って阻害要因が解き放たれると音が好ましい方向に変わります。その逆もあります。情報量の違い・音の違いを感じ取るには新旧比較試聴(比較テスト)を行うことが大事です。私の場合はイーグルスのアルバムHell Freezes OverのHotel Californiaで低域再生とライブの臨場感の確認。そしてお馴染みNorah Jones のアルバムCome Away With Meでボーカルの定位や声の出方を確認します。新旧比較ですから、ケーブルを繋ぎ変えて納得がゆくまで何回もやるわけです。初期段階で変わった内容で判断すると間違えてしまうので時間をかけて作業します。
今回は新たにパワーケーブルとしてZonotone 6N2P-3.5 Blue Powerを2本追加いたしました。実はこの2本のZonotone 6N2P-3.5 Blue Powerは2PINプラグケーブルです。アースを繋いだ方が音が良いのか、そうでないのか?今までも試行錯誤しましたが、我が家ではアースループを断ち切る事も含めて2PINプラグケーブルを途中に入れるのが正解の様です。クリーン電源であるKOJO TECHNOLOGY Aray MKⅡまでは3PINプラグケーブルで引いてきますが、そこからハンドメイドのオーディオ電源用ノイズフィルターとORBのパワータップへはZonotone 6N2P-3.5 Blue Powerは2PINプラグケーブルで繋ぐのが一番良い結果になりました。

WIRE WORLD ELECTRAⅢ REFARENCE POWERケーブルをパワーアンプ系に決めたORBパワータップの入力に直接繋ぐ事でシステム全体の音圧が著しく上がり、中低域のエネルギー感が驚くぐらいにあがりました。これはこのパワータップ導入目的の一つで予想していた通りで嬉しくなりました。全体的な音質品位の向上も大きいです。中高域にノイズ感が無いのです。濁りの無い再生音というのでしょうか、ささくれだったような荒々しさがありません。聴き始めの印象としては、おとなしくなって頼りない気もしたのですが、聴き込んでゆくと、明らかに解像度が高くなっており、特に人の声の響きがとても綺麗になっているのがわかりました。

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ハイレゾで聴くJAZZではイタリアのレーベルAlfaMusicからリリースされたピアノトリオアルバムTRIONOMETRYが素晴らしい音で鳴り始めました。シンバルのハイハットがとてもリアルでスティックのチップがシンバルの上を転がる様子が手に取るように分かります。

 

忘備録として 電源配置図を載せておく。

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2022年8月26日 (金)

SOULNOTE DC-2 トランス唸り対策

SOULNOTE DC-2のトランス唸り対策としてKOJO TECHNOLOGY Crystal H1Pを導入してみた。

SOULNOTEの製品は音質最優先で電源トランスに非常に感度の高いトロイダルトランスを採用しているので、非常に音質が良い変わりに唸りが発生しやすいと説明されています。(音質優先の確信犯的設計ですな)

家庭の電源(コンセントのAC100V)は、半波整流を使用した暖房機器などを使用すると歪みが生まれて、直流成分が乗ります。そして直流成分が発生すると場合によっては電源トランスが飽和して唸りが発生します。
そのような場合は、暖房機など電源を歪ませる原因を特定してコンセントを抜くなどの対策をするのが一番好いのです。以前にも書きましたが、SOULNOTE D-2は僅かにトランスが唸っています。色々な家電の電源をOFFにして唸り音を消そうと努力してみましたが無理でした。

我が家のオーディオシステムは電源対策でKOJO TECHNOLOGY Aray MKⅡやノイズ対策機能のあるFURMAN Power conditionerを設置しているので悪くは無いと思うのですが、それでもD-2は僅かに唸りが出ています。製品に耳を近づけて注意深く聞き耳を立てると分かるくらいの唸りですから実用上で差し支えは無いのですが、唸り音は無いに越したことがありませんし、精神衛生上でも気持ち悪いものです。

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ということで、KOJO TECHNOLOGYのDC サプレス機能搭載 電源タップCrystal H1Pを導入してみました。この製品の回路構成はブリッジダイオードを電源両ラインにそれぞれ配置。ダイオードの順方向電圧(Vf)特性を利用することで、ダイオードへの導通時間がDC成分のレベルに応じて変化してDC成分を抑制します。DC成分の発生を検知してLEDの発光にて視覚化するDC Sensorを装備しています。重量は1.6kgもあって非常に剛性が高い製品です。

結論から先に書きますが、D-2のトランス鳴きはビタッと止まりました。しかしCrystal H1PのDC Sensor(ランプ)の明るさはDC検出に全く反応していません。でもこの電源タップを外すとD-2は唸るのですから、多分センサーが反応しない位に微量のDC成分が乗っているんでしょうね。試しに1000wのドライヤーを動作させると盛大にDCを感知してランプが点灯しましたから壊れてはいない。笑

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心配されるのはD-2のストレスフリーで躍動感の有る音のエネルキーが、DC サプレス機能を通すことで失われるのではないかということでしたが、SOULNOTEブランドを擁するCSRが回路構成と音質のチェックに協力したことで、高いクオリティを実現できたと謳っているだけ有って、非常にうまく出来ています。音質に関しての悪影響は感じられません。

どちらか言えばこのタップに接続する電源コードのクオリティが音質に大きく影響しますから、慎重にコードを選んでやる必要があります。ちなみにKOJO TECHNOLOGYの電源タップ Crystal H1Pの隣りにあるのはハンドメイドのオーディオ電源用ノイズフィルター(ロシアンミルスペックのオイルコンデンサーを積んでいます。)でWireWorld Electra Reference-3 power cordと重鉄タップを繋いでパワーアンプに電源供給しています。この組み合わせが滅茶苦茶に音が良い!

忘備録として電源配置図を載せておく。

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2022年8月17日 (水)

Home AudioのNetworkを再構築

SOULNOTE D-2の導入に合わせて我が家のHome AudioのNetworkを再構築してみた。メインのJBLアンティーク3WayシステムをSOULNOTE D-2を中心に鳴らしたいのが目的です。しかしSOULNOTE D-2にUSB入力は一箇所しかありませんので、DELA N1ZからはUSBに入力。SOULNOTE D-2のSPDF入力にfidataからOrasonic NANO-NP1を経由して入れてやることにしました。

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出来上がってしまえば、シンプルなんですけれどfidataからOrasonic NANO-NP1を経由してSPDFでSOULNOTE D-2を鳴らす発想に行き着くまで少し悩みました。 機材の配置も変更しました。少し余裕を持ったレイアウトにしました。20220817-104253

上はfidataからOrasonic NANO-NP1を経由してSPDFでSOULNOTE D-2を鳴らしています。 下はDELA N1ZからのUSB入力です。大事な部分は赤色表示としています。こうやって図に起こしてみると、Hubって物凄く大切なんですね。ネットワークオーディオのキモだなぁと思う。

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Brooklyn BridgeはFidataからLAN接続で Sonus faber を鳴らすための専用にすることで割り切りました。本当はもっと多機能なんですがメインとしては2系統のDACでネットワークオーディオを構築した事に成ります。正確には別室のMac miniに内蔵しているAudirvanaやQNAP HS-210 Nasに入れた音源もLANで鳴らすことが出来ますから4系統のシステムが存在しています。
すべての操作はiPadとiPhoneから行えます。

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2022年8月 4日 (木)

ソウルノートAudio Board SSB-1の設置

ソウルノートの製品を購入されたユーザーが一通り試行錯誤していると思われる、足元対策(スパイク足とスパイク受け)についてです。冒頭から正解を答えてしまう様で恐縮ですが、実はソウルノートにはスパイク受けとオーディオボードがセットに成ったAudio Board SSB-1というアクセサリーが有ります。

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2シリーズ・1シリーズ・0シリーズとX-3に対応しています。 マルチ対応ですね。


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( SOULNOTEの音質を最大限に引き出す専用ボード )と言われたら買わずにはいられません。SOULNOTEチーフデザイナー加藤氏がSNSで発信されている「アレもコレも言っておきたい!」ではこのオーディオボードSSB-1の使い方を解説しています。

「まずは弊社のオーディオボードSSB-1を使用する場合の使いこなし術について、写真のように凸型のステンレス製スパイク受けを上向きにセットして乗せる使い方が基本です。製品が少し持ち上がり、音質も開放的になります。もしもこれで音が硬く聴こえる場合はスパイク受けを裏返すことで少しおちつきますが、開放感も少し後退します。」

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同様に標準スタイルで凸型のステンレス製スパイク受けを上向きにセットしてセッティングしてみました。音聴きすると→低域の量感が消えて薄くなり全体的な音も硬くなっています。音の響きも僅かに無くなっている。ここまではSOULNOTE加藤氏の解説にある通りなので、想定内ですからヨッコラショと大きな機材を動かして、凸型のステンレス製スパイク受けを裏返して試聴してみました。

さて凸型のステンレス製スパイク受けを裏返した設置方法だと、量感は増えるのですが生々しさが後退するのです。うう〜む ここからが泥沼状態です。センターのトロイダルトランスの真下から出ている足だけを従来の標準スタイルの足に交換してみるとか、3本の足 全てを標準スタイルの足に交換してみるとか、様々な試行錯誤をやってみるのですが、なかなかしっくりと来ません。

全てが帯に短し襷に長し状態です。自分の持っている必殺技で、バイメタル硬貨を挟むというのもやってみました。一番いい線までゆくのですが、いまいち抜けきれません。それと試聴の度にこの大きな機材を持ち上げて足を取り替えてセッティングと配線をやり返すのはとても疲れます。(下の画像上段は凸型セッティング下段の画像は裏返してバイメタル硬貨を挟んだセッティング。)

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そこで、もう一度 頭の中を整理して試聴してみることにしました。 基本的な考え方として、ソウルノートが推薦する凸型のステンレス製スパイク受けを上向きにセットして乗せる使い方を標準として捉えます。もう一度標準セッティングで出ている音質を注意深く試聴してみました。比較していた以前の音が正しかったのか?という検証です。注意深く標準設置状態での出音を確認すると、非常に大きな広がりと澄み切った中高域、ビシッと定位が定まった音像や解像度は今までにないクォリティです。

以前の音は女性ソロのボーカルで低域寄りに濁りがあった事に気付きました。ちょっと濁った感じが逆にリアリティが有るなと思う原因だったようです。SSB-1ボードを使ったセッティングでは濁りが吹き飛んで、開放感が有って突き抜けているのです。ただし中低域がちょっと薄く感じる。低域の量感が若干不足して感じるのでした。

SOULNOTE加藤氏は最終的なチューニングとして「製品をラックから出してSSB-1をブロック等で床から10cmくらい浮かして設置すると最強です!」とおっしゃっていますが...DACをラックから出してそこまでやることは考えていません。

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私のシステムはマルチアンプ構成ですから、マルチアンプで低域のボリュームを少しだけ調節して上げてみました。今までは低域を上げてゆくと音が濁る傾向でだったのですが、それがありません。クロスオーバーを800Hzで繋げているのですが、ちょっとMiDホーンの下が厳しくて無理があるかなと感じていたのが、随分素直に繋がって活き活きと鳴り始めました。一番最初にSOULNOTE D-2を導入して鳴らした時の音が印象的だったので、それに縛られていたが、今はそれ以上の音で鳴っています。

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2022年8月 2日 (火)

ソウルノートD-2を追加したオーディオネットワーク構成

新しくDAC ソウルノートD-2を追加したので、オーディオネットワーク構成も大きく変わった。メインシステムには DELA N1ZとSOULNOTE D-2が USBで接続されていて、ネットワーク上ではDMR (digital media renderer)として認識されている。基本的に fidataもDELA N1ZもSOULNOTE D-2とはオフィシャルに動作確認がされているので、心配はしていなかった。DSDはマーカーレスDSD再生対応である。
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忘備録としてネットワーク配線図を作成した。今回はスピーカーまでの結線も追加してみた。 従来のネットワークプレーヤーBrooklyn BridgeとSOULNOTE D-2の2種類がネットワーク上に有って両方とも使えるように成っているが、メインはDELA N1ZとSOULNOTE D-2の組み合わせになる。

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Soulnote D-2 DACの仕様です。現在はDELAからのUSBとNano NP-1からの同軸を繋いでいます。

●デジタル入力(USB):最大32Bit 768kHz(PCM)/22.6MHz(DSD)
●デジタル入力(同軸/AES/EBU):最大24Bit 192kHz(PCM)/2.8MHz(DSD)

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2022年7月31日 (日)

ソウルノート SOULNOTE D-2の導入

なんだか最近のDACは小型で薄型に向かっているのが方向性だと自分勝手に決め付けていたのですけど、ネットでカタログや関連Webサイトを眺めていたら、ES9038PROの四個使用とかNOSモードで再生出来るとか興味津々な事が書いてあって読み進むうちに…クラクラっと意識が無くなって気がついたらプラスチックカードが宙に舞って巨大な物量投入型USB DACをポチっていました。

国産でDACを製造しているメーカーはアキュフェーズ・ エソテリック・ ティアック・ スフォルツァート・ソウルノート・マランツとか幾つかあります。今まではCDトランスポートのオマケ的位置付けだったDACが徐々にUSBDAC機能が追加になり、更に最近はプリアンプ機能を持ったネットワークプレーヤーに進化しています。現に私は本当に多機能なBrooklyn Bridgeを使って重宝しているわけです。

そこで満足して於けば良いのに何故かオーディオの虫が騒ぎ出してスフォルツァートDSPとfidataをDiretta接続すればさらに音が良く成るのじゃないか…等々と思い付いて調べ始めたりしていました。fidata とDiretta接続そして光LANも使いたくてスフォルツァートDSP Pavoの納期をショップに確認した所、今の御時世は電子部品の調達問題やらなんだかんだで3ヶ月以上掛かるとの回答でした。急に購買意欲が萎えたのですが、そこでおいそれと引き下がらないのが長年鍛えた「おカメラ・オーディオ・オタ物欲魂」です。

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何かに興味を持って調べ始めた段階で、もう既に「欲しい欲しい病」のスイッチは入っていて、なんだかんだ言って新しいDACが欲しいだけなのです。……笑
ソウルノートの製品は会社を立ち上げた初期の頃は面白い物を出すなぁと凄く注目しておりました。しかしデザインが気に入らなかったので触手は伸びませんでした。このトラウマは今でも引きずっていますデザインはあまり良くないと思っている。
今回購入に至ったSOULNOTE D-2は本当にカタログスペックだけで判断しまして決めました。物量投入型のDACが欲しかったのです。

今使っているMYTEKと大きさを比較してみると
Brooklyn Bridge:218X44X206mm 1.6kg → SOULNOTE D-2:430X160X405mm 17.0kg
体積で14倍・重量で10.6倍も大きいのです。実際にここまで大きさが違う理由は何なのだろうと思って調べ始めたのが購入の切っ掛けです。
Brooklyn Bridgeはネットワークプレーヤーで入力だけでも7種類を持っています。尚且ネットにも繋がります。それに対してSOULNOTE D-2は単機能DACで、入力がUSBとSPDFとAEU / EBSの2系統しかありません。そしてリモコンもついていないと言う潔さです。

なぜこんなに大型なのか?まずは中身から見ていきましょうか
ディスクリート完全対称無帰還差動アンプが電源整流部も含めて、左右のチャンネル完全独立ツインモノコンストラクションで配置されています。基盤は2階建て構造でコンデンサーが林立した基盤がぎっしりと収まっているのが見られます。完全対称無帰還ディスクリートアンプの上下差動コンプリメンタリ入力にチャンネル当たり2個のESS製DACチップ「ES9038PRO」を割り当てて、無期限差動アンプを完全にドライブ制御しているそうです。「ES9038PRO」を合計4個採用したのは業界でも話題になりました。これはポイントが大きいです。

ネットも色々調べていて台湾のHi EndオーディオWebサイトの記事と写真は非常に物欲を刺激しました。日本のレビューはカタログスペックの転載みたいな記事が多いのですが、この台湾のWebサイトはしっかりと自分の言葉でレビューしています。AURALiC Aries G2と言うトランスポータを使用してUSBでSOULNOTE D-2を鳴らしているYoutube動画も有って非常に参考になりました。
サイトから引用させ貰った下の写真を見ると、このモデルは超お買い得でコスパ抜群な機材なのではないかと言うことに気付いてしまったのです。

コロナからウクライナの戦争と続き世界的な半導体不足や流通の混乱が深刻になっています。あのトヨタでさえ影響を受けて生産ラインが止まっているのに、SOULNOTEが影響を受けないはずが有りません。多分長期的には在庫切れや値上げの事態になってくるでしょう。一番怖いのは生産と供給を維持する為に入手困難な部品を代替えパーツに置き換える事です。勿論設計者が検証するのでしょうが、オリジナルとは音が変わってしまう事になります。そんな時にあるショップでD-2展示品を販売するとの情報です。もう買うなら今しか有りませんとなりました。…笑

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更に中を覗いて目につくのが巨大なトロイダルトランスです。400VA仕様だそうですからハイパワーアンプ並の代物です。このDACを持ち上げるとこのトランスに重量が集中していて、完全にフロントヘビーに成っているのが分かります。このトランスの真下にスパイク足が出るように成っています。振動源であるトランスを中心にして振動対策をする方法は昔からSOULNOTEのお家芸です。今はファンダメンタルと言う会社を作られている鈴木哲さんがSOULNOTEに在籍していた頃からこの仕様でした。このアンプ筐体の三点支持とスパイク仕様は不安定ですから、安全性を考えると大手のメーカーはまずやらない方法です。購入時にスパイクは付属品で、標準品はノーマル平足が着いています。設置の仕方で出音が大きく変化します。

「SOULNOTEを買うユーザーはそんな事は百も承知で百人百通りのセッティングによる音の違いを楽しんでくださいね。音の違いを試行錯誤するスキルが無いと楽しくないですよ」と設計者に試されているような気がしてなりません。今はスパイク足にした時の受け皿がないのでノーマル平足のまま使っています。その代わりアンプ後方の2点の足にThaiの10Bath硬貨を挟んで設置している。それだけで低域の出方(沈み込み)が変わってくるので驚きました。これからも設置方法の試行錯誤は続くと思います。ああぁ 悩ましいけれど楽しみでもあるのかな(笑

その他、普通のメーカーのやらない事第二弾は天板(トップカバー)が共振します。天板がシッカリ固定されていないのです。指で弾くとベンベン鳴ります。これも昔からアンプの天板を外したほうが良い音がするという(オーディオあるある)なんですが、天板ユルユルを本当にやってしまった製品を買うのも見るのも初めてです。(笑

最後に普通のメーカーのやらない事決定版です。音質を最優先して、電源トランスに非常に感度の高いトロイダルトランスを採用しているとのことで確実にトランスが鳴きます。我が家の場合は電源対策でKOJO TECHNOLOGY Aray MKⅡやFURMAN Power conditionerを通したりしているのでマシな方なのでしょうが、わずかに唸りが出ています。製品に耳を近づけて注意深く聞き耳を立てると分かるくらいの唸りですから実用での差し支えはありません。電源の取り方を色々試しましたがKOJO TECHNOLOGY Aray MKⅡから極性を合わせて直接電源を取る方法が一番リアルな音に成りました。

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NOSモードでの再生音 SOULNOTE D-2はNOSモードとFIR(8倍オーバーサンプリング デジタルフィルタ)モードの切り替えができます。そして驚くことにNOSモードがデフォルトで設定されています。
NOSとは(Non over sampling=オーバーサンプリングなし)の略で、デジタルフィルターを用いない再生の事です。NOS自体は昔からある考え方で、新しい技術ではないです。NOS-DACの問題点はアナログ・フィルター無しで平坦な 周波数特性を得るのが難しいということです。そして効果が明確に得られないので、やらなくなっちゃった技術ってところでしょうか。現行品のDACでNOSモードを積極的に搭載しているメーカーはHolo Audio DACとSOULNOTEくらいだと思います。Holo Audio DACは聴いた事がありませんが、ガレージメーカーで音に拘る技術者が居るとこういう技術を搭載した製品が出てくるのです。SOULNOTEの設計者は加藤秀樹という方でFacebookやYouTubeなどで積極的に様々な音に対しての拘りと手法を発信されています。拝見すると結構面白い。この方は昔マランツに在籍されて居たらしいですが、マランツからソウルノートに移られて、ご自身の音に対しての拘りを製品で具現化されて、花が咲いたのではないでしょうか。

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NOS(Non over sampling=オーバーサンプリングなし)への拘り、、、、
フィルターのあるFIRモードとNOSモードとを比較してみましたが、NOSモードは躍動感があり、アグレッシブで音に厚みが有ります。 心に響く音です。いやぁ凄い音ですよ。低域の存在感とか音の密度とか空気感等の言葉での表現は色々ありますが、そんな事をここでツラツラ書いてもしょうがないので止めておきます。ただ一つ言えるのは、アキュフェーズやエソテリックからこの音は出てこないですね。日本でもこんな音を出すオーディオ製品が作れる時代に成った事に驚いています。
このDACがStereoSound誌のDAコンバータ部門で、アワードを4年連続1位獲得している理由がよくわかりました。

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さて話はちょっと違う方向に飛びますが
最近の高級DACのトレンドは自社設計のディスクリートDACをトップエンドモデルに採用する事です。AKMとか、ESS Technology等の他社製のDAC ICの採用をやめて、FPGAと自社設計フィルターを使ったディスクリートDACのアーキテクチャとなっている。ディスクリート(discrete)というのは「個別の、分離した」という意味の英語であり、既製品であるDAC IC(ワンチップの集積回路)を使わず、抵抗やトランジスタなどのパーツを個別に選択して構成したDACです。

例えば今年(2022年)LINNはAKM(旭化成エレクトロニクス)のDAC ICである「AK4497」を使ったKATALYSTからディスクリートの「ORGANIK」に切り替わりました。余談ですが基板交換型ORGANIKアップグレードの料金は990,000円だそうです。エソテリックも完全自社設計のディスクリートDAC「Master Sound Discrete DAC」を設計して全ての処理を自社製FPGAアルゴリズムで音作りをしています。この流れの始まりはMSBやCHORD、dcs、Mola Mola 、Playback designs、等海外のトップハイエンドメーカーが音作りの要である凡用DAC IC(ワンチップの集積回路)を使用することから差別化を図った結果です。そして音響メーカーとしてはディスクリートDACを搭載することで、凡用DAC ICのヴァージョンアップ競争からも離脱して孤高の高みから見物できるわけです。ESOTERIC“Grandioso”GRANDIOSO-D1XやLINN Klimax DSMは500万円とか300万円と言う価格帯で販売されているハイエンドプレーヤーです。

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実際には凡用DAC ICであろうがディスクリートであろうが其の部分で音の優劣が判断できるわけでは有りませんが、これからの方向性としてESS Technologyや AKMの凡用DAC ICを採用して製品開発を行ってゆくメーカーとそうでないメーカーに二分してゆくと思います。SOULNOTE ・ SFORZATO ・ Accuphase ・LUMIN・MYTEK等は今の所DAC ICを採用して音を作っていくのだと思います。

ソウルノート SOULNOTE D-2の導入で我が家のシステムので音は激変しました。全体的なクォリティの底上げは言うに及ばずですが、ここまで出てくる音の質が変わるのかと驚きました。冒頭に幾つか書いたようにD-2の筐体は大きくて扱いづらい製品ですが、その設計方法の中には音質とエンジニアリングの相関関係で、説明出来ないような不可思議な事象についても積極的に取り込んでいるのです。これはMytekの創始者Michal Jurewiczの設計姿勢と同じです。Michal Jurewiczはレーコーディングエンジニアの立場に近かったけれど、ソウルノートの加藤秀樹氏はよりオーディオファイル寄りの立ち位置なのだと思います。

2022年7月10日 (日)

伊豆の温泉行

5月に温泉にでかけてきたのですが、7月に入ってから、もう一度今度は息子夫婦も一緒に温泉にでかけできました。

まあ久しぶりに孫の顔も見れるという事で、爺婆にとっての楽しみは大きいわけです。

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そんな中でもしっかりとライカSLを持参して写真は撮ってまいりました。目的の大半は孫の写真なわけですが(笑)

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今回は久々にLeica VARIO-ELMARIT-SL 24-90 ASPHを1本だけ装着して撮りました。やはりこのレンズは良いです。ライカらしい落ち着いて渋めな感じで抜群の描写をしてくれます。そして単焦点かというような緻密な写りです。大柄で重量感の有るズームレンズですからつい防湿庫での留守番が多くなりがちなのですが、もっと使わないと勿体ないなと思いました。

詳しい撮影データはこちらで見られます。

2022 JUL 22 :追記

またもやコロナが流行り始めて、7月21日に確認された新型コロナの新規感染者数は全国で18万6246人、東京都は3万1878人といずれも過去最多になった。10代以下の感染者が3割と増えていてオミクロン型の派生型「BA.5」の割合が今週時点で96%である。コロナの間隙を突いて温泉にでかけたりしているのですが、今回はベストなタイミングだったのかもしれない。直接会っているわけではないが、身近な人達に感染者が出ている。4回めのワクチン接種は先月お知らせが来ていた。出来ることなら射ちたくないのでちょっと躊躇していたが、重い腰を上げて8月にうつことにした。

2022年7月 2日 (土)

ワイヤーワールド Electra Reference-3 電源ケーブル

ワイヤーワールド
WireWorld Electra Reference-3 です。かつて2000年代前半頃に日本で一番人気の出た海外製の高級電源ケーブルと言えるでしょう。設立当初の1992年から2005年初頭頃まで二重同軸構造でケーブルデザインしてきました。その肝となるコンストラクションは、2重円筒同軸というもので、内部は中心に配した円筒形の樹脂製コアに導体をスパイラル状に巻き付け、それを絶縁した上から更にもう一層導体を巻き上げた、2重からなる円筒形状の 同軸(コアキシャル)構造です。
以前から使ってみたいと欲求は有りましたが、縦型ラックに収納してオーディオ機材のバックパネル側に余裕がない環境だとこのケーブルは使えません。今回底床オーディオラックに替えたので可能性が出てきました。

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初めて使いましたけれど、取り回しに苦労すると注意されていた通り、滅茶苦茶に固くてゴツいです。
そして重量も有りますから単に差し込んだだけだと受け側機材DELA N1Zのインナーソケットに相当な荷重が加わります。ダメージが心配ですから受け口を下から支えてやるために受け皿に成りそうな物を探したら、LUMIXのバッテリー充電器(壊れたのに捨てずに持っていた)がピッタリでした。これで少し安心です。笑

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WireWorld Electra Reference-3 は重量が有りますから、何もしないでぶら下げるようにつないでいると経時で機材へのダメージが考えられます。ケーブルがとても硬いので床に這わせると床から伝わる振動も心配です。どうしようかなと思案して思いついたのは、押し入れに有った写真用三脚(ミニGITZO)で支えることにしました。これを使えば下から支える時に高さ調節もできるし、振動対策もOKでしょう。なにせジッツオですから..笑

一番最初に繋いだだけの時の印象を言うと音圧が上がったかと思うくらいエネルギー感があって中低域の量感も凄くて、ちょっと出過ぎですかと思うくらいドバドバ出ていました。少し曇ったような気になる見通しの悪さがあって、これはコードの選択を間違えたかな?失敗したかなと思ったんですが、GITZO三脚で配線にストレスがかからないように支えたら、中低域のボンつきが消えて躍動感がでて高密度サウンドになってきました。上下の写真を見て頂くと空中配線の様になっているのが分かると思います。音はDELA N1Zのオリジナル電源コードの音とは雲泥の差です。

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最終的にはインレットコネクターと受け皿にしているLUMIXケースとの間にシルクの緩衝布を巻いてやって完成です。元々インレットコネクターはゴム系の材質で作られていて振動対策もよく考えられているのですが、なにせ発売されてから既に15年以上経過しているコードですからちょっと配慮して使うのが良いと思います。音出しは時間で変化もしてきますが、ここまでの対策を積み重ねた音は、非常にエネルギー感のあるゴージャスで華やかな音です。華やかと言っても決してうるさいわけではなくて、ピラミッドバランスでスケール感の有る音です。僕はメインシステムのラインケーブルはMITでつないでいます。MITは高忠実度なHi-Fi音質と低域の表現力や音像と音場の描写力にとても優れているのですが、やや箱庭的になりやすい傾向があります。パワーケーブルをWireWorldにして補完するのは方向性としてとても合っているのではないかと思いました。

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うちの機材はネットワークプレーヤーMytek Brooklyn Bridgeからの配線がキモで、なるべくストレスがかからないように真っ直ぐに引いてやると、伸び伸びと鳴るのです。  それにしてもワイヤーワールド Electra Reference-3の取り扱いにくさは想像以上でした。 この素晴らしくゴージャスで絢爛豪華な音と引き換えにするコード配線の難しさはこれ一本で十分かなと思います。オーディオアクセサリー誌の試聴室のリファレンスとして、試聴テストの際には常に使用されていて大活躍したと言われているんですけど、ほんまかいな?と思ってしまいました。多分正しい使い方としては、壁コンセントから電源タップまでにこのコードを入れるのが正解ではないかと思っています。



2022年6月28日 (火)

クラフト ジン KI NO BI 京都蒸溜所

飲料系がクラフト流行りである。
クラフト ビール ・ クラフト コーラ ・クラフト ジン
僕のようなジジイはクラフトと言えば手作りの工芸品の世界でクラフトレザーを連想してしまう。
で….今日はクラフト ジンのお話。
先だって日経新聞のNIKKEIプラス1 2022年3月12日付の特集は
欧米に端を発した、製法や素材にこだわったクラフトジンの人気が日本に広まりつつある1位〜10位まで人気のジャパニーズクラフトジンを取り上げているんですけれど
その中で第一位 「季の美 京都ドライジン」は日本初のクラフトジン専門蒸留所「京都蒸溜所」の製品
2016年の発売以来、ジャパニーズ・クラフトジンの先がけとして人気を集め、英国の酒類品評会で最高賞を獲得しているそうです。

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今回は季の美ティスティングキットを入手してみました。「季の美」+「季の美 勢」+「季のTEA」200mlミニボトルセットです。
「季の美」はお米からつくるライススピリッツとボタニカルに玉露や柚子、檜や山椒など日本ならではの素材を積極的に取り入れた英国と京都の伝統を融合させたプレミアムクラフトジン。
「季の美 勢」は「季の美」と同じ11種のボタニカルを使用し、アルコール度数54度でボトリング
「季のTEA」は「季の美 京都ドライジン」をベースに京都宇治市の老舗茶舗「堀井七茗園」と 玉露と碾茶(てんちゃ)の味わいをブレンドしている様です。

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ストレートで ティスティングしてから、トワイスアップ(ジン1:水1)で味わってみました。最初に味わった時はアルコール度数の強い「季の美 勢」に惹かれましたが、食事にも合わせて頂くとなると僕的には「季の美」が一番しっくり来るような気がしました。

それにしても独特の芳香が凄いスピリッツです、ストレートだと強すぎてむせかえるようです。2倍以上に水で割ると随分柔らかく成って、中華水餃子などにもピッタリと合います。ああぁ... そういえば本場では五粮液 (白酒)で食事してたわけですから「季の美」が中華に合わないわけがないと妙に納得したのでした。

2022年6月17日 (金)

QUADRASPIRE QAVX 設置

QUADRASPIRE QAVX を設置いたしました。

紆余曲折が有りましたが、なんとか無事に機材をセッティングすることが出来ました。紆余曲折と書いたのはコード・ケーブル類の長さの問題です。今までが縦長ラックに設置してケーブルで繋げていたので、ピンケーブルの長さは1.0mくらいで足りていたんですが、横一列に設置すると、ラックの1番端っこ同士の機材を繋ぐのに最低1.5m以上のケーブル長が必要に成ってしまうのです。

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なんとか知恵を絞って、あれこれ考えて全て設置することが出来ました。 結局 半日仕事に成ってしまいました。翌日は両足の腿の後ろ側が筋肉痛です。機材を一旦搬出したり、搬入したりと結構な運動量だったようです。

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新しいラックに入れたら音は変わるの?と言うお題目についてですが、今の所は大きく音が変わったという感じは有りません。

オーディオラックの性能は以前から大きく向上しました。QUADRASPIRE QAVXの棚板はMDF(medium density fiberboard-中密度繊維板)で、ポールには非磁性体のアルミが採用されています。カットされた棚板全ての面から平行な部分を無くしていて、機器に振動が伝わらないように設計されているそうです。スピーカーの前に設置しているので、背が低くてもウーファーの音圧は機材にモロに被るのでどうかな?と心配していましたが今の所は問題なさそうです。
ケーブル配線が余裕を持ってやれるようになったのと、機材の放熱を心配する必要が無くなった事は、精神衛生上とてもよろしいです。

 

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